二口林道と言っても宮城・山形の人しか分からないでしょうからざっと説明を。
一言で表すと
ある意味レア林道です。
二口林道は
宮城県の秋保と
山形県の山寺を繋ぐ林道なのですが・・・
1年のうち数日~数十日間しか通行(通抜け)できません
というのも、舗装と未舗装の混在する激狭の道(林道ですから)で、除雪不可で
冬季は閉鎖。
その立地条件により
雨風・雪・台風・地震と
とにかく災害に弱くすぐ崩れる。
歴史を追うとずいぶん古い道のようでざっくりまとめると↓
①開通は平安時代だとか・・・。
②その後江戸時代まで、宮城~山形を繋ぐ峠として使用されていた。
③明治に入り牛馬が通れるように工事を行い、物資輸送の道として活用される。
④明治15年(1882年)に関山トンネルの開通により関山街道ができるとそちらに利用を奪われ、衰退する。
⑤昭和に入り自動車の通行ができるように改修を始める。(1960年代)
⑥林道予算として4億円以上の費用をかけて開設工事を行うも毎年どこかが崩れて通行止め。
※開設費用(4億)に加えてその倍以上の補修費用をつぎ込むがろくに通れない
⑦平成に入り、1999年に豪雨で宮城側が崩落し通行止め。開通に必要な費用がまた4億円以上必要となり、放置決定。
※国の補助が5割しか出ないため残りの5割を県が出す必要があった
⑧2010年に工費の県負担が事実上5%になったため、工事再開。
⑨2011年10月30日に12年ぶりに全面開通
⑩開通とはいえ工事は続いており、通行できるのは1年を通して10月~11月上旬の数日程度の限定開通
アホです(爆)
ちなみに2011年に12年ぶりに開通したとはいえ、通行可能日数は以下の通り
2011年:8日間
2012年:14日間
2013年:11日間
2014年:22日間
今年は多いですがそれでも一ヶ月にも満たない日数です(笑)
林道の入口(宮城県側)にはご丁寧にカレンダーが貼ってあります。
とまぁ、道は道なのですが作った場所が悪かったのか、作られた時代が時代だったか。直しては壊れての繰り返しで
通れる事が稀というレアな林道なのです。
紅葉の時期だけ一般通行が可能なように開放されている状況です。
マイクロバス以上の大型車両は通行止めですが、普通の車両(4輪)は通れます。と言いつつも、と~っても狭いので車より
バイクの方がオススメ。
私がセローに乗り始めたのが2012年ですが、通れると知ったのが2013年の冬(既に冬季閉鎖)だったので、
一年待ってました(笑)
※それ以前に二口林道は通行止めで復旧の目処も予定もないって知っていた(09年か10年に調べたと思う)ので、通れないもんだと思ってました。
まぁ林道といっても車が通れる(一応)道だし、舗装化も進んでいるので
大した林道ではないんですけどね。
さて、導入がずいぶん長くなりましたが、そろそろ本題へ。
とりあえず宮城側からノンストップで山形側まで一旦走り抜けて、そこからUターンして今度は写真を撮りながら宮城へ戻ってきました。
山形側の林道基点
山形側は100%舗装化がされており、普通に走れます。
というかセローで行くと物足りません。
R6で走れるくらいの道です。
看板アップ。全長19.019kmの林道です。
基本的にお金をかけないように補修しているので色々と古いものが残っています。
これはガードレール。石材の脚に木材を渡す構造。
所々にこの石材の脚だけが点々と残ってます。木が残っていたのは写真のこの一箇所くらいかな?
設計速度ってのが良い味です。
林道入ってすぐはまだそんなに紅葉は見られませんが。
山の上方は赤々と。
上へ上へと登っていき、山形側の林道を上から見下ろすと。
所々に道が見えるのがわかるでしょうか。
こんな所によく道を作ったものです。
別の所から山々を。
宮城県へと入ると、舗装路とダートの繰り返しになり道幅も山形側よりも細く険しくなります。
宮城県側を見下ろす。
すっごい補強してるのがよく見えます。
そりゃこんな所を道にしたら崩れますよ。
宮城側はちゃんと林道っぽい部分もあります。車で通るにはそれなりの覚悟が必要です。
なんか切立った岩盤みたいなのが見えます。
こういうのも崩れてきたりするのでしょうか・・・?
う~ん紅葉が綺麗だな~・・・。
な~んて写真を撮ってるその先では
なんと渋滞がΣ( ̄ロ ̄lll)
宮城側のせっまい所で渋滞が起きてました。
林道で車の渋滞に巻き込まれるってwww
どうやら工事のダンプカーとの離合に手間取ってる間に詰まったようです。
混まないように平日を狙って来たのですが、それでもそれなりの量(林道にしては)の車が来ているので、何かきっかけがあるとダメですね。
というか、離合不可な狭さの所で止まったらだめだろうに・・・。
分かっている人は離合できるところで待っているんですが、分かってない人は前まで詰めちゃう。
で、後ろも来ちゃうと後退不可になる。
離合不可&後退不可になったら自分も対向車もお互い進めなくなる。
狭い道を通る時って結構色々考えて走らないとこうなります。
どこまで車を寄せられる腕があるか?ってのも重要ですしね。
渋滞してても私はセローだったのでかなり軽い感じでいましたけどね・・・。
対向車が何処で止まっているかちょっと歩いて確認しにいって、歩きがてら車から降りて様子見してる人たちと情報交換しつつ。
行けそうでしたらセローですり抜けて行きます。
で、所々で立ち往生してる車に私の来た道の状況を伝えつつ、通過してきました。
こういう道は車で来るもんじゃないですね、オフ車ですよオフ車。
オフロードならセローは普通に走ってても、車より圧倒的に速いですからね。
※車が必死こいて20km/hで走ってる横をセローは何気なく30~40km/hで通過していくイメージ。
ま、なにはともあれ滅多に通れない
二口林道を制覇でき、
紅葉も満喫してきました。
興味のある方は一度訪れてみてはどうでしょう?
今年は通過可能はあと10/25、10/26、10/30、10/31 11/1、11/2、11/3の
7日間ですよ☆
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セロー250S | 日記
Posted at
2014/10/24 23:38:22