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2015年10月04日

異音トラブルシューティング

異音トラブルシューティング ブーストが掛かるとサイレンのような音が発生する件。


思いつく事(で直ぐにできそうなやつ)を何点か試してみても改善せず・・・。



通勤車両であるインプレッサのアクセルをちょっと開けてくだけで、「ふぁ~~~ぅん」「ふぁ~~~~ぅぅん」ってサイレン(?)鳴らしながら走るのもなかなか心臓に悪いものです。このまま走ったら何処が壊れるんだよって(爆)

こうなったらあとは現象の状況・発生条件などから理詰めで不具合箇所を追い込んでいくしかない。


まずは、これまで対応した項目と内容

①エキマニ~サポートパイプ間フランジの排気漏れ・・・補修するも改善せず

②年代物のHKSブローオフの清掃・・・改善せず

③純正ブローオフに戻し・・・改善せず

④I/C上流配管(Y字管)のガスケット漏れ・・・補修するも改善せず

⑤I/C前後(タービン/スロットル)のゴム継ぎ手の漏れ(の可能性)・・・着脱してみるも改善せず

⑥I/Cの角度付け(10mmスペーサー)による偏流(の可能性)・・・元に戻してみるも改善せず



続いて、発生条件

①回転数問わずブーストが掛かっている時(+20kpa程度以上 ※20kpa=0.2kgf/cm2)

②1800~2000rpm以上回っている。ただしブーストが掛かっている時。

③回転数がいくら上がっていてもブーストが掛かっていなければ音は発生しない。

④ブーストの掛かりに対してやや遅れ目(ワンテンポ遅れ)で音が発生し始める。

⑤過給→アクセルオフ→ブローオフ作動 に対して音の変わりはなし(ブローオフの作動の影響を受けない)

⑥急加速状態はもちろんだが、加速Gが0.03G程度の微加速状態でも音は発生する(※上記条件より)




以上の状況から不具合のあるものや関係ないものの可能性を考えます。

I/C本体カシメの漏れ・・・ブローオフ作動で音に影響がない為、I/C圧力の急低下の影響を受けない不具合といえる。よってI/C本体の漏れではない。

スロットルより上流の漏れ・・・①と同様にブローオフの影響を受けない為、スロットルより上流の漏れではない可能性が高い。

スロットルより下流の漏れ・・・ブースとが掛かってワンテンポ遅れて音が発生する為、スロットルよりも遠い(下流)での漏れの可能性がある。また、スロットルオフ(全閉)でも音の収束は遅いため、スロットル直下のインマニよりもエキマニ以降の漏れの可能性あり。

タービンの不具合1・・・音の発生する回転数が1800~2000rpm程度以上のブースト時である事から、タービンの回転数が上がると発生するといえる。タービンの軸ブレ、ベアリング損傷などによるバイブレーション等の可能性がある

ービンの不具合2・・・I/C入口で油汚れ(ブローバイ)を確認している。コンプレッサータービンの油汚れによる異音の可能性がある。

タービンの不具合3・・・エキマニ着脱時にライン中に異物が混入し、ブレードを損傷させた可能性。(ただし作業中はウェスを突っ込んで異物混入対策はしていた)



ということで、①②よりスロットル~I/Cあたりの漏れではなさそうだし、インマニは何もしていないので不具合の可能性は低そう。③はエキマニ以降での問題はない事を確認済みなので除外。

そうなると残るのは④⑤⑥のタービン関係・・・。

I/Cの入口でブローバイによる油汚れが結構見られたので、当然コンプレッサー側は同様に汚れているはず。それが音の原因になりそう。

あとはボールベアリングタービン(以下BBタービン)の使用距離ですね・・・私は2010年の12月に中古のスペCタービンに換装しています(買ったのは3~4万km走行程度の品だったはず?)。それから8万km位は乗ってますのでBBタービンは11~12万km使っている事に・・・。オイル切れでベアリングが損傷したり、単純に使いすぎで軸のブレが出てきている可能性が高いです。

ロワードマウントに交換する際のエキマニ着脱時に異物が入ってブレードを損傷させたという線はあまり考えられないかな~という希望的観測。


ということで、「軸ブレ」「ベアリング損傷」「タービン汚れ」のどれか(または複数)が音の原因ではないかと推測します。


なかなかヘビーな不具合になってきましたね~(笑)

新しいタービン買えって事でしょうか?


とはいっても直ぐにタービンは買えないですし、このまま乗っててタービンブローしてもシャレになりませんので、とりあえずタービンを取外してみて、状況を見てみましょう。

ダメそうだったら、BBタービンの前に使用していた純正タービンに交換すればいいだけの話。

いや~タービンのスペアがあるって精神衛生上はとっても良いですね(爆)

スペアがなかったらこのまま入院ですよね~。



って言ってるあたりで感覚がちょっとズレてるんだろうな~って自分で思う今日この頃(笑)


まぁこの流れならもうお解かりでしょうけど、お店に持っていったりなんてしません(笑)

自分で外して点検しますんwww


※タービン交換の整備手帳は過去(20110年)のを見てね(新規作成はしませんで)





で、外した写真へ。

こちらはエキゾースト側(以下 EX)

EX側は多少黒っぽいですが、そう汚れているって程ではないですね。





で、問題のコンプレッサー入口側(以下 CP)

油で真っ黒(爆)





別角度・・・うわお。






当然CP出口側も真っ黒。





これはベアリングのオイルライン入口。

詰まりや閉塞などはなく至って正常。

ブレードを手回ししてみても、特にベアリングが損傷している感触はなく、軸もラジアル方向のガタ・ブレは問題なし。

若干気になるのはスラスト方向の遊びが純正メタルベアリングタービンと比べるとやや大きいかな?と思うが、元々(2010年)BBタービンの方がスラスト方向の遊びは大きかったと記憶しているので、問題はないと思う。





手で触った感覚では問題なかったが、回転数が上がるとどうなるのか?

ブロワーで強制的にタービンを回してテスト。

・・・してみたけど、特に問題なし。

でもサイレンのような音も発生しない。もっと高回転になるか、負荷が乗らないと発生しないのか?



軸とベアリングに問題ない事を確認できたので、異音の発生理由は汚れによるものだと思われる。

よって汚れを落として再度このBBベアリングタービンを取付ける。





EX側清掃済み。

汚れもあまりなかったため、変化は大してない。






CP側清掃済み。

こっちは劇的に綺麗になった。こんなに白かったのね(笑)

写真はないがI/Cも清掃実施した。インテーク(インダクション)パイプは取外すのが面倒だったので、手の届く範囲で清掃実施。



さて、清掃して取り付けたらテストランです。


緊張(?)の一瞬・・・ブーストが+20kpaになっても






サイレン鳴らない!!
O(≧▽≦)O ワーイ♪







もっと掛けて見る・・・100kpaまでかけても鳴りません。


直った~~★☆


って事はホントにコンプレッサータービンの汚れが音の発生原因だった訳ですか。

正直言うと「軸」「ベアリング」「汚れ」の3つの内で一番可能性が高いと思っていたのは「ベアリング」でした。そうなると終わりだよな~なんて考えていましたが、「汚れ」が原因である意味ほっと一安心(?)

汚れが溜まったことで、ブレードの円心狂い、各部クリアランスの狭化、流れ方の変化などが発生し異音へと至った。というところでしょうか。


まぁこうしてトラブルシューティングしていって、最終的に結果を出せたので私としては満足ですかね~。

こういった自走不能にならないトラブルって考える時間もありますし、考えを実行する時間もある。楽しめるトラブルですね(謎)


インプレッサも10年選手になり、「弄り」から「維持り」にシフトし気味になってきましたが、こういうトラブルを楽しめなくなった頃が私がインプレッサを降りる時期なのでしょうかね・・・。



まぁ、まだまだ乗るつもりですけど(笑)
ブログ一覧 | [過去所有]インプレッサWRX STI | 日記
Posted at 2015/10/04 22:24:55

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