
トラブルシューティングの続きです。
発生条件からして、タービン~スロットルまでの間の何処かでエアが漏れているとしか思えないので、その確認をしました。
タービン~スロットルまでって言うとぶっちゃけI/Cくらいしかありません。
※タービンのアクチュエーター作動用の負圧ホース(ソレノイドバルブ経由)もありますが、非常に細いラインですし目視でホースの割れ等は見受けられなかったので問題なしと判断。
I/Cを外してエア圧を掛けてリークテスト(漏れ確認)して漏れ箇所を特定します。
今月何回目か分からないI/Cの取り外しをして、とりあえず目視チェックをしてみますが分からないですね。
I/Cに圧力を掛けるためにゴム板を用意しました。
Φ70はI/C出口用。Φ50はタービン出口用です。
勘で「こんなサイズだったかな?」で買ってきた割にはピッタリでした(笑)
Φ70のヤツに穴を空けます。で、有り合せでエア供給ノズルを作ります。
圧力計レンジが0-1000kpaで、あってないようなものなので圧力はコンプレッサーのレギュレーターで調整します(笑)
ゴム板をセットします。厚さが10mmしかないので、そんなに圧力は掛けれませんがリークチェックするには十分でしょう。
エアノズルを挿して圧力を掛けます。50kpaくらいが限界でした(それ以上掛けると、
ゴム板が飛んでいきます(爆))
圧力が掛かった状態でリークチェッカーという名の
石鹸水を掛けていきます。
I/Cのカシメ部分は全て問題なし。(インプレッサは高ブースト車なので、このカシメが耐えられずに漏れる事もあるそうですが)
はい。見つけました。
ブローオフバルブのフランジ上側ガスケットが漏れてます
専門用語(?)でいうとカニ泡ってヤツですね。
しかし、この程度で車内まで聞こえる音が出るか??
って事でフランジ下側です(笑)
はっはっはっ(爆)
犯人コイツですわ。(●´∀`)σ
長年過給圧に耐え続けたガスケット様。
金属板の両面をスポンジ状シートで挟んだ構造のガスケットです。
先日ブローオフを交換しましたが、ソイツには新品のこのガスケットが付属してました。
が、使いませんでした(笑)
なぜかって?
長期使用で貼り付いてて剥がすとこうなって処置が面倒だからさ(爆)
ガスケットの残骸を除去して、液体ガスケットで復旧します。
新しく付けたブローオフバルブFVは専用の台座を介して取り付ける構造なので、取り付けてしまえばここは外す事は無いからです。
しかし、排気系でもイラっとするんですが、何で車の構造物のフランジって”2点締め”なの!?
ガスケットって均等に締め付けないと漏れるに決まってるじゃん。でも2点締めだから均等もクソも無いという漏れて当然レベルの設計。
ブローオフFVの台座。これも結局”2点締め”なんだよなぁ・・・。設計スペースが無いのは分かるが、何とかして頂きたいものです。
多分これもいずれ漏れます。追従性の良いゴム系でガスケット作ろうかなぁ。
液ガスがある程度固まったら、再度リークテスト。
今度は漏れなかったですね、
流石は液ガス。信頼してます(笑)
あとは実走行テストです。
「ひゅ~~~~~ん」
ナンデヤネ━━(*´∀`)ノ━━ンッ
しかし、これで
I/Cという大物に問題ない事が確定しました。
となると。。。あとは何?????
音の発生条件からスロットルの上流だと疑ってますが、一応スロットル下流に繋がっているホースも見ておきましょう。
インマニから取っている
Defiのブースト計のホース。エアガンで圧を掛けても漏れなし。
他には、
チャコールキャニスター行きもインマニに繋がってますが、そちらも問題なし。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・( °Д°)
考え方を変えましょう。
外漏れではなく、
内漏れ。つまりチェック弁の内弁リークを考えます。
インマニから
ブレーキマスターバック行きのホース。
ここにチェック弁が入っていて、インマニから吸い込む方向だけに流れができるようになってます。
このチェック弁が漏れると、負圧になったマスターバックへ加圧されたエアが入っていく。その時に音が鳴るとか?
ただし、マスターバックの負圧保持チェックをしましたが問題なかったので多分違う。けど一応外す。
エアガンで双方からの流れを確認して、やっぱり問題なし。
あとは
ブローバイラインのPCV。
存在を知らない人は絶対に辿り着けない部品ですが・・・。
とりあえず、手の届く所で繋がっているブローバイホースからエアガンで送気してみたら、なんだか「ぴゅーー」って音がする。
もしかしたらもしかする??
何度か試していたら加圧の度に「カチッ」「カチッ」とチェック弁の作動音が聞こえるようになった。
このノズルがチェック弁になっている。
油分が少々あったので、作動不良気味だったかも!?
清掃して組み付け。
何度目か分からないけど、何度目かの正直!!
「ひゅ~~~~~ん」
( ;'д`)ウーン…
あとは・・・症状的に考え難いけど、まだインマニに繋がっているラインが一つある。
それはこの先にあるもの。
またI/Cを外して・・・。これです。
何かって?
燃圧レギュレーターです。インマニの負圧を利用して燃圧(ガソリン供給圧力)を調整している部品です。
もしかしたらダイアフラム部分のカシメから外に漏れているとか、ダイアフラムパンクでガソリン側へ流入しているとか(※これだとインマニにガソリンがいきます)
で、外して点検しました。
結果を言うと・・・・
問題ナシ!!
まぁ・・・そうよね・・・・・・・。
これのエアが漏れてたらエンジンの燃焼に影響でますから、走ってて分かると思う。
結果は見えてますが、一応試走します・・・。
「ひゅ~~~~~ん」
( ;`・~・)ぐぬぬ
まぁ、その・・・なんだ・・・あれだ。
インテークとインマニに繋がっているライン全部調べ終わりましたわ・・・。
外にも中にも漏れてない。問題ナシ!!
そうね。。。
アレかな
もう、気のせいなんじゃないかな(爆)
こういう音がするエンジンなんだよ。
うん、きっとそう。(∵ )
あと考えられるのはタービンの排気側か・・・。
タービンは2017年5月に交換(VF36→VF42)してるから不具合はあまり考え難いのだけど・・・
しかしね、ブースト0.2~0.3程度だと音がするのにそれ以上かけると音がしないのが不思議。ただの編流なのでは・・・。