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イイね!
2019年12月04日

クラッチの調整

クラッチの調整 86(穹)のクラッチペダルが非常に使いにくいです。

インプレッサと車も違うし、こういう仕様で乗ってればその内慣れるものか、と思っていたのですが・・・。

ペダルが軽いのは良いのですが、ストロークも長い。まぁこの二つはなんとか許容できるんですよ。



しかしね・・・


クラッチの繋がる位置が手前すぎる。


これが非常にストレス。

踏み始めにペダルの遊びがほんの少しあって、遊びが無くなった瞬間からいきなりクラッチが切れる。

切る時はいいんですが、これだと繋げるときが酷い。

まず、クラッチを中途半端に踏む人って居ないと思います。だから底まで踏む。そこからペダルを戻していって半クラ~接続まで持っていく訳ですが・・・


どこまでペダルを戻しても延々と繋がらない。


これだけペダルを戻したら完全に繋がっただろ。って思うくらい戻してもまだ半クラ状態

そこから更に戻すと、突然ドンっとクラッチが繋がる。

ペダルが完全にストッパーに当たる手前くらいまで戻さないとクラッチが繋がらないので、非常に調整しにくいです。

繋がったと思ったらまだ半クラでってことはそのタイミングで次のギアの回転数に合わせているんですよ。なので、そのあとの実際に繋がるポイントでは回転数が丁度いい所から外れている。なので普通に乗ってるつもりなのにシフトチェンジの度にシフトショックに見舞われる。

それならとペダルの操作速度を早くしてタイミングを合わせようとすると、結局ドン繋ぎになってシフトショックが起きる。


イライラします。


なんだコイツ??って最近イライラしながら86(穹)に乗ってます。

自分にストレスだし、車にもストレスです(不要な半クラ多用状態)。これは良くない。


で、前提条件として86/BRZという車がどういう意図でこんなクラッチ調整がされているのか?って考える。

私の使い方が間違っている可能性もありますので。86(穹)という車に合わせられていないのかも・・・。

私は今までインプレッサというクラッチが重くて短い車に乗ってました。操作は重いですがクラッチはスパっと切れてスパッと繋がりました。

ストロークが短いので結構な微調整を要求されるんですよね。重いくせに。

それを膝の動きだけで操作すると微調整がきかないので、足首も使ってました。

膝の速度を一定にして足首の角度調整を加えて微調整してた。ペダルを踏む足裏は指の付け根あたりで足裏の中心より先で踏んでます。





こんな感じ。

この踏み方だと正直いって疲れます(笑)。でも微調整しやすいんですよ。力はあるほうなので問題なくそれで運転してました。

まぁ古いインプレッサなんで「乗り手を選ぶ」セッティングでまかり通ってました。乗り手よりも車としての性能を重視。それに慣れていた。


では86/BRZは?っていうと「万人向けのセッティング」を目指している。

ペダルは誰でも操作できるように軽く。半クラがし易いようにストロークを長く。身長の低い人でも運転できるようなペダルになっている。

ちょっと言い方が悪いですが、身長の低い日本人や力の無い女性でも運転していられるセッティングな訳です。

私はその間逆です。身長もあるし力もある。だから微調整の為に重いクラッチでも足首を使える。

力の無い人ってどうやってクラッチペダル踏むんだろう??って考えると、もっとカカト寄りでペダルを踏むんですよね。(足の中心付近)





つまり86/BRZはもっとカカト寄りでペダルを踏むと丁度いいのでは?となる。

で、試してみると、あれだけ手前に感じたクラッチの繋がる位置が丁度良く感じてきます。


・・・こういう事ね。





86(穹)のクラッチペダルは手の指先でも押せる軽さ。

しかし、身長がある私は足もでかいです(笑)

ペダルをカカト寄りで踏むと、踏み込んだ時に奥にあるステアリングシャフトのブーツを足先でキックしてしまいます。

今度はそれがストレスになります(爆)


つまり、低身長向けのクラッチ位置では私はどうあがいてもストレスだって事。


86(穹)のクラッチペダルはインプレッサと同じ構造なので調整機能がある筈です。





場所が悪すぎて写真も上手く撮れません。

クラッチペダルの上部にリンクがあって、ペダルを止める白いブッシュが前後に付いてます(リターン側とプッシュ側)





これがリターン側に当たっている状態。※ペダルを踏んでいない状態





これがプッシュ側に当たっている状態。※ペダルを踏んでいる状態。





プッシュ側のブッシュのすぐ上にクラッチマスターと繋がっているプッシュロッドがあります。

このプッシュロッドの長さを調整すればクラッチが繋がる位置を変えられます。
※ただしリターン/プッシュの白いブッシュを変えない限りストローク長は変わりません。


今回はクラッチが繋がる位置を奥側に調整して、踏み込んだ状態からペダルを戻して繋がるまでの領域を短くします。
※代わりに遊びは増えます。(繋がった所からペダルがリターン側ブッシュにあたるまで)

調整の方法自体は簡単です。プッシュロッドのロックナットを12mmのレンチで緩めて、プッシュロッドをペンチで回して長さを変えるだけ。見えているねじ山を増やす方向に調整すれば繋がる位置が奥に行きます。

しかし、場所が悪いので作業自体は面倒です。仰向けにならねば触れないので。


繋がる位置をどんどん奥にしていくと、ペダルを完全に踏んでもクラッチが完全に切れない状態になる可能性があります。調整の際は完全に切れた状態から更に少し踏める余裕は残しておきましょう。





繋がり位置を奥に移動させた分、遊びが増えるのでリターン側ブッシュを少し嵩増し(2mm)しました。これでペダルの戻りきった位置も少し奥にいきます。フットレストからクラッチペダルへの足の乗せ替えが少し楽になります。



で、調整した結果。



めっちゃ乗りやすくなりました。

あの繋がるまでの長大なストロークが短縮され今までに近い感じでクラッチ操作をできるようになりました。

また踏み込んでから半クラが始まるまでの距離も短くなるので、発進時の半クラ調整がし易くなった。

今まではクラッチが切れた状態が延々と続きどこから半クラが始まるのか分からない状態で、まず半クラ位置を慎重に探して・・・そこからアクセルをすこ~し開けて・・・って無駄に時間がかかってました。
※半クラ位置を探さずに決め撃ちで操作するとエンストするか、エンジン回転数だけぐぉーって上がってがっくんって発進することになる。超カッコ悪い(爆)


調整後の位置なら一瞬で半クラ位置に持っていけるのでアクセル開けるだけです。

普通に操作して普通にショックレスで走る。これが理想。

インプレッサだと何も考えなくてもショックレスで走れるんですが、86(穹)だとシフトチェンジの度に非常に気を使って走っていて、インプレッサよりも軽いクラッチペダルなのに86(穹)の方が左足が疲れるという意味不明状態に陥ってました。


繋がり位置を奥にした事で、ペダルの遊びが増えますが遊び分は踏んでる感触が殆どないので、ストロークが短くなったように錯覚します。





イメージとしてはこんな感じ。(位置はなんとなくです)

元の繋がる位置(水色)はとんでも無く手前にあります。それを奥(緑)にした事で、遊びの位置も奥になります。

実際に踏んだ感触がするのは遊びが終わってからなので、ピンク→赤までのストロークで運転できます。

こうして考えると純正位置だと遊びが少なすぎじゃね?って気もしますね。


インプレッサのクラッチはプル式で、86(穹)のクラッチはプッシュ式なのですが、何れにせよ基本的にクラッチが減ると繋がる位置は手前に移動してきます。

となると遊びの少ない86(穹)はクラッチが減るとすぐに繋がらなくなる可能性があります。クラッチ自体がもうちょい減っても圧着できるよ。って磨耗でも、ペダル(レリーズ/マスターシリンダー)がストッパーで戻れないのでクラッチが繋がらなくなる。って事も考えられますね。

今回の私の調整は少し奥にやりすぎな調整かもしれませんが、減れば手前に来るのでクラッチが切れなくなる事はないし、遊びに余裕があるのでクラッチ磨耗限界になるまで繋がらなくなる事はないでしょう。


プッシュロッドの調整はかなり微調整で大きな影響があるので、初期の工場組み付け段階でピタッと全車合わせることは難しいかもしれません。となると個体差で繋がり位置が結構違う可能性はありますね。
※体感的にはプッシュロッドを1mm調整すると繋がり位置は10~15mmくらいは変わります。(測定した訳ではないので参考までに)

それをディーラーが納車前整備の段階で遊びが少なすぎる・・・って調整してくれる。というのも望み薄なのでしょうね。MT車に相当詳しくて拘りのあるメカニックならやってくれるかもしれませんが(笑)


もし初めてのMT車がこれだと「これが普通」って思ってしまうかもしれません。基本的にスポーツ走行に適したクラッチ位置は「極力奥で繋がるクラッチ」です。ストロークが長くて操作に時間が掛かる=レスポンスが悪い って事ですから。

万人受けのセッティングはある意味正しいけどある意味正しくありません。スポーツカーに万人受けのセッティングは正しくないと私は思います。シビアにして門戸を狭めろと言っているのではなく、スポーツカーをスポーツカーとして楽しく走らせるためのセッティングが好ましいというだけ。

万人受けのセッティングにするならば、販売側がきちんとそれを理解してユーザーに合わせたセッティングを提案できる体制にしておかないと、ライトユーザーは「乗り難いつまらない車」と切り捨ててしまうかもしれません。ライトユーザーは自分で気付けません。言ってくれないと調整できる事もわかりません。誰も彼も私にみたいに自分で調整する人ではないですからね。



さて、余談が長くなったのでここら辺で切り上げにしましょう。

86/BRZはスポーツカー氷河期を越えて登場した新しい立ち位置の車です。良し悪しはありますが楽しく乗れるように調整できる所は調整してみましょう。



~omake~




ブログ一覧 | 86(穹) | 日記
Posted at 2019/12/04 20:43:58

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