10t油圧プレス様。あまり活躍する機会がなく、長らく野ざらし放置していました。
それを1年ほど前に再塗装して復活させたのですが…。やはりプレス機を使用するケースが少ない&重すぎて使いにくい。という問題がありまして…。
まず重すぎる問題が結構致命的で…約60kgあるのでタイトル画像のように代車に乗せないと移動できないし、そもそも代車に載せるので一苦労というね…。だから使おうとも思わなくなるのです。
なので、油圧プレス様には自分で動ける足を与えようかと思います。
ドリルで12mmの穴を開け…
キャスターを取付け。
これで平地は自由自在に動きまわせるようになりました。
※2輪はロック付きキャスターにしたので、移動時以外はロックしておけばOK。
何と言いますか…感動的な使いやすさですね。
再塗装してからは雨が当たらないようにと駐車場の隅っこに置いてましたが、足周りに葉っぱとか虫とかいろいろ引っかかって来るのですが、掃除の為に退かす事すら大変で…。
これなら簡単に動かせるので楽々です。もっと早くやっておけばよかった。
更に次はただ潰すだけの油圧プレスにもう一つの役割をプラス。
鉄材満載で中々工作が大変そうですよ??
これらで、プレスブレーキアタッチメントを作ってみます。
流石に3.2mm厚の鉄板を切るとディスクの減りが早い…
ギロチン台のような形…
一つだけメッキされてる棚受けレールは垂直の鉄板のガイド用です。
これを下の土台に溶接します。他にも切った貼ったして……
で、出来上がった形がコレ。
土台の上にLアングルを並べて90°角度の谷を作り、ギロチンがそこに落ちます。
※処刑道具を作っている訳ではありません
土台からLアングルパーツは外せます。
土台には4カ所ナットを溶接してあり、乗せるだけで位置決めされます。
丸棒の受けとギロチン部も作りました。
さて、ビジュアルが完全な処刑道具ですが…
作ったのはプレスブレーキです。もう少し分かりやすく言うとベンディングマシン。
名前だと分かりにくいですね。要は板を曲げる機械です。
試しに作成で出た鉄片(3.2mm厚)で試しましょう。
曲げたいものをセットして、
プレスで押します。
するとあら不思議?
90°に曲がってくれます。
3.2mm厚の鉄板。しかもこんな短い欠片でも綺麗に曲がってくれました。
※これをプライベーターが曲げようと思ったら「万力に挟んでハンマーでばかすか殴る」ぐらいしか曲げる手立てが無い
幅は約310mmあるので、結構な長さのものでも対応できる(はず。壊れなければ)
で、丸棒タイプは少し柔らかい曲げがしたい時とかに…(使うかな?)
あくまで油圧プレスを代用するアタッチメントであり、あまり複雑な曲げ加工はできませんが、これで少しは油圧プレスの活用方法が広がるかなと。
しかし鉄材丸出しではあっと言う間に錆びてしまうので、塗装もしておきます。
半端に残ってた安物の艶消しブラックで塗ってみました。
これでとりあえず錆びは回避できる筈。
あとは、この油圧プレス様。「ピストンが台座に届かない」という仕様を何とか出来ればもっと可能性が広がりそう…
※なんで台座まで100mmくらい届かないのだろうか…
台座の高さ調節用のピン穴を追加できれば一番スマートなのですが…この肉厚に18mmの穴を4つ。。。
持っているステップドリルは32mmまで空けられますが、肉厚の関係で18mmはムリ(18mm>20mmと段付きになる)
なので、19mmの面取りカッターで無理やり空けてみようと思います。
ステップドリルで16mm>18mmの段付き穴を開けて、そこから先は19mmの面取りカッターで…
なんとかφ19の穴を空けました。
安物の面取りカッターを買ったら全然刃が喰い込まないで、すごい時間が掛かりました…。安物はダメですね…
台座のピンも問題なく入る事を確認。これを4カ所。
台座を新規穴の位置でセットして、ピストンを下してみて問題ない事を確認。
ピストンが台座まで届かない問題が解消され、これで使用の幅が広がります。
はい、という事で。油圧プレスに移動の自由を与え、更に第二の人生を歩むアタッチメントを作ろう。の回でした。
※こんなものを作って私はどこへ向かっているのかと…
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Posted at
2021/12/18 20:52:29