
今回は整備ネタです。
A師匠の12年目86(白)のブレーキオーバーホールのお手伝いです。
状態的にピストンは問題ないだろうという事で、ゴム類の交換です。
今回の交換部品たち。
・ブレーキラインF/R
・シールキットF/R
・バンジョーガスケット
・ブレーキフルード
4輪ジャッキアップしてタイヤを外して、順次キャリパー外して作業していきます。
ブレーキラインのバンジョーを外したらラインストッパーでフルードが出てくるのを止めときましょう。
純正片押しキャリパーはスライドピン2本を抜くと本体が取れるので、ピストン周りの作業ならこの外し方でOKです。
ピストンを抜いて、ダストシール、ピストンシールを外します。
清掃したピストン。状態は問題ないのでこのまま復旧します。
シールの溝の清掃はしっかりとやっていきます。
ピンぼけ…。
ダストシール、ピストンシール、スライドピンブーツと下側スライドピンのゴムを新品に交換します。
シールキットに2種類のグリスが付属します。
・レノリットラバーグリス
ピストン周りに使用
・ニグルーブRX-2
スライドピン周りに使用
スライドピンは上下で違うタイプが付いてます。復旧時に間違えないように。
上側:切り欠き付きストレート
下側:ゴム付き
ピストンを復旧していきます。
ピストンにダストシールを付けて、先端までずらした状態でキャリパーの溝に嵌めます。
キャリパーの溝にしっかり嵌ったのを確認したらピストンを奥まで押し込んでセットします。
ブレーキホースの交換です。
フレアナットを舐めないようにお祈りしながら緩めます(笑)
12年目にして初めて外されるフレアナット様…。
本来そこまで強く締まってはいないのですが、8×10のフレアナットレンチの長さでは外せず、クローフットレンチにスピンナハンドルで力をかけていき…パキンっと緩みました。
フレアナットは本当に心臓に悪い。フレアナットをダメにすると面倒な事になるので…。
新しいブレーキラインにフレアナットを取付け時は15~20Nmで締めます。
ブレーキホースを交換出来たら、キャリパーを戻してブレーキホースを接続。
スライドピンは23Nm、バンジョーボルトは40~47Nmで締め付け。
バンジョーにガスケットは2枚使います。フルードが出てくる中の作業になるので慌ててガスケットを忘れたりしないように。
エア抜きは最後にまとめてやるので次の足へ移ります。
今回一番「おっ?」となったのは左前キャリパー。
ピストン抜いたら1つが錆び汁付きじゃないですか。
なにかと思ったら、ダストシール溝とピストンシール溝の間に錆びが出てきていて、それがピストン抜いた時にピストンについてきたようです。
ピストン自体に錆びがある訳ではなかったので、清掃してペーパーで錆びを軽く落としてOKとします。
リア側作業中。
リアはフレアナットの位置がフロントよりも作業しやすい位置にあるので割と簡単です。
ぐるっと一周回ってきて、4輪ともホースとシール類を交換したらエア抜きしていきます。
普段は一人作業なので、ワンマンブリーダーをセットしてから、踏む⇔確認⇔フルードレベル見るって何度もやるんですが…。今回は二人作業なので分担できるのですごい楽です。
エア抜きは4輪一周実施してから、確認のためにもう一周実施して完了。
※OH時はピストンを最奥まで押し込んであるので、エア抜きしたらすべてのピストンがパッドに当たるまでブレーキペダルを踏み切って、フルードレベルを補充して終わること。でないと最初のブレーキが利かず最悪どこかに突っ込む羽目になります…。
タイヤを戻してジャッキダウン。
のんびり一日作業でしたが、A師匠お疲れさまでした。
消耗品類の交換を順次やっていって、かなりリフレッシュ進んできてますね。次は何をやりましょうか(笑)
Posted at 2025/10/18 20:02:47 |
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