
そういえば11年1月~3月までやっていた事がありました。
私の
インプレッサには
トラストのインテリジェントインフォメータータッチ(長っ)が付いてます。(以下インフォメーター)
で、コイツが
パワー(PS)を計測する機能があるんです。(車重、ギア比を入力しておくと加速から計算してくれる)
そんな
楽しい機能を使わない訳にはいかないじゃないですか。
というかインフォメーターを買った目的にこの機能があるといっても過言じゃない(爆
タービンを変えたり、
ツイン吸気にしたりとちょこちょこイジってるので、
その
効果が出ているのか確認にもなるし。
※でもイジる前のデータがなかったり・・・(爆
まぁ、そんなわけです!?
計測開始は11年1月から。
まずはコレの測定精度の問題ですが・・・。インプレッサの
1速と2速は
計測できません(爆
なんでかって言うと、どうやらコレは
一定時間内の加速(例えば1秒間の加速度なんか)を感知し、
計算結果として出力するようなのです。
こいつ
測定周期が長いのです。
ストップウォッチで測った訳じゃないですが大体1秒毎の測定周期のようです。
あれ?でもなんで1速、2速はダメなの?ッて思いますよね。
インプレッサの
加速性能を考えてみてください。
インプレッサは
0-100km加速を約4.8秒で走れる車です。
1速で60km、2速で100km出ます。
ようはそれぞれのギアを使う時間が
2秒ちょっとしかないんです。
でも測定周期は
約1秒毎。しかもどうやら
平均値を計算に使用するようなのです。
つまり
インプレッサの1速、2速は、
加速が速すぎて測定周期とマッチしないんです。
なんだそりゃぁ~
実際に測定してみると、「あれ?」っていう低い数値がでます(爆
1速か2速で測れれば
短い距離で計測ができるので好ましかったのですが・・・(3速以上だと速度が出すぎで場所を選ぶ)
まぁ、そうなると自然と3速での計測になります。ギアが上がればそれだけ速度が上がるのでトップエンドまで回せません。
6速6400rpmで
236km/h出ますからね・・・
どこで測れと?
(インプレッサは280PS/6400rpmです。レブが8000rpm)
とまぁ、そんな訳です。
インプレッサ乗りで
インフォメーター装着の方は
1速、2速の値はウソですのでお気をつけを・・・(フル加速じゃなかったらその限りではアリマセン)
あとは
走ればPS表示してくれるのですが、
インフォメーターが表示してくれるのは
実馬力(駆動輪へ出力されている馬力)です。
ネット値でもグロス値でもありません。
※ネット値:エンジンを車両搭載した状態とほぼ同じ条件で測定したもの
※グロス値:エンジン単体の場合の値
ちなに
インプレッサはネット値280PSです。
結構間違われやすいのは、
ネット値で280PS出ていたら、280PSで地面を蹴って加速しているのだと思われている事です。
ネット値はあくまでも
「車両搭載とほぼ同じ条件」であり、車輪の駆動抵抗や走行風による抵抗などは
加味されていません。
しかも地面を蹴る力は
ギアによって変わります。
インフォメーターの出す
実馬力はその車が走っている時の馬力を出します。
よって、ネット値280PSの車は、
絶対に実馬力280PSは出ません。(ノーチューンの場合)
「いやいやオレの車はノーチューン、シャシダイで280PS以上出たよ」って方いるかと思います。
シャシダイは測定した値に
「係数」を掛けて計算しています。
シャシダイの多くは
「測定値×1.1~1.2」といった計算をしてます。
なんで
×1.1~1.2などと測定値よりも
上方修正するんでしょうね?
仮にローラー式だとそもそも路面摩擦が違いますし、走行風もない、FRであればフロントタイヤの抵抗も測れませんね。
ハブ式(って言うんでしょうか)あれだとそもそもタイヤの摩擦がないし、ローラー式同様走行風なもないです。
つまり
実際の走行よりも抵抗が少ない=値が高く出る。
という状況なのに
上方修正するんですよ?
何故か・・・?
駆動輪で測るので絶対にネット値より低く出るんです。
(ネット値とは違い駆動ロスがある為)
それを
ネット値に近づける為に上方修正するんです。
その値が1.1とか1.2とか(この値はショップの判断によるみたい)
※ネット値に近づける事でカタログと比較できる。でないと比較対照が無いですもんね。
で、当然この
上方修正の値が正確かと言われれば・・・
あとは分かりますね。
この不正確さがネット値を越える原因です。
再度言いますが、ネット値よりも抵抗の増えた状態である
実馬力がネット値を越えることは無いです。
シャシダイにかけるなら係数を掛けてない生値を見ましょう。
「カタログより低い・・・orz」 などと落ち込まないで下さい。それが現実です。
というか、ぶっちゃけネット値なんてどうでも良いんですよ(爆
大事なのは実馬力です。
例えばエンジンオイルの粘度を下げて抵抗を減らしたとしましょう。ネット値は変わりませんが実馬力は上がります。
ネット値に捕らわれていると本当に必要な事を見失うかもしれません・・・。
と、少し話しが逸れましたね。
まぁ、つまりは表示される馬力はカタログ記載されていない馬力な訳です。
つまり、
比較対照が無いのです。
たとえ3速で実馬力が200PSと表示されてもそれが高いのか低いのかさえワカリマセンね?
比較対照がないのでは測る意味がないので、
計算で予想値を出します。
※計算方法は超メンドイので書きません(爆
さて、↓が計測結果です。(画像クリックで少し大きくなります)

左から項目説明。
①日付:測定日
②温度:外気温度
③ギア:測定に使ったギア(すべて3速)
④実測PS:インフォメーターに表示されたPS(3速フル加速、トップエンドまで)
⑤加速予想PS:計算で出した3速フル加速時の最大PS(走行抵抗込み)
⑥吸気補正:エンジンルームを通ると温度が上がるので加算値(仮定値)
⑦温度補正:吸気温度による馬力増減割合
⑧加速予想PS(温度補正有):温度補正を加味した予想PS
⑨⊿PS:④と⑧の差 (最下段は平均値)
⑩⊿PS(%):⑨の%換算値 (最下段は平均値)
⑪280×⊿PS%:実側PSを280馬力換算した値 (最下段は平均値)
※4月のレギュラーはオマケです。ハイオクが手に入らずレギュラー仕様だったので折角だからと。
という結果になりました。
まぁごちゃごちゃしてますが
右下のアベレージを見てくれれば早いです。コレ→「280PS×⊿PS%」
荒いやり方ですがまぁ
大体合ってる筈です(そもそもインフォメータの正確さも不明なので)
ただし、この結果は
シャシダイ生値よりも低い値です。
今回の結果は
諸々の抵抗を含んでます。280PS相当に換算したとはいえ抵抗は除外してません。
なので
抵抗の分低く出てると思います。
でも私としては
抵抗を含んでいても280PSを超えているという事が大事です。
抵抗含で280PS超えと言うことは
ネット値はもっと高い値が出るはずです。
計算誤差があっても恐らく
ネット値300PSは超えているかと・・・。
というかシャシダイに則って係数いれると・・・
296×1.1=325.6PS
296×1.2=355.2PS
*う~んちょっと現実味が無いような・・・?
※ノーチューンでシャシダイ300PS出たと言う噂も聞かない訳じゃないので、偶々私のインプレッサが当たりエンジンだった・・・というのも考えられますが。
まぁ、そんなifを想定するよりも
結果を大事にしましょう。うん。
と、実馬力280PS超えという結果から
これまでのチューンは間違ってはいなかったと言えるんじゃないでしょうか?
非常に長くなりましたが。
こんな結果となりました。
本当はもっとデータを取ろうと思っていたのですが・・・震災で中断してしまった事と、このデータ数でも問題は無いかと思ったのでアップしちゃいます。
データ取ったのが比較的気温が低い季節でしたが、温度補正を入れているのでどの季節に取っても結果は同様になると思います。
※そういえばシャシダイって温度補正入れてる?
う~ん・・・仮に私のエンジンが
本来ネット値280PS丁度出ていて、イロイロやって
ネット値300PSを超えたとすると、
20PSは上がった事になる。
過給圧も上げてないのに
20PSも上がるか・・・?
※しかも係数1.2だと355.2PS・・・75.2PS UP、これは無いな。
いくらなんでも
ツイン吸気がソコまで効果あるとは思えないし・・・。いくらか
軽量化もしてるけど・・・。
うん、
軽量化は効果あるか。
抵抗を減らす事で実馬力が大きく出るというのは頷ける。
(その代わり係数は減らさないといけない)
アルミクランクプーリーも効いていそうだ。回転慣性の軽減による抵抗の減少。
あとは、
スペCタービンだからノーマルとは掛かり方が違うのか・・・ん?ノーマルよりも低回転から過給が始まるからピーク圧が変わってなくても平均値は上がってるのか。・・・・・・・でも、ピーク馬力には関係ないな(爆
うん、きっと
元々280PS以上出ていたのでしょう。そう考えれば、何となく丁度いい気がします(笑
物は使いよう。こんな遊び方もできますね~。
ってかわざわざこんなデータ取りする人は他にいるのか・・・(爆
あ、特に
オチはないです(爆
最後まで読んでくれた方エライ!!
い、以上~~!?