
はい。今回の小話は
ムシについてです。
ムシと言っても、
虫ではないです。
そういえば虫と言えば、気温が下がってクモが居なくなったなと思ったら、駐車場隅の倉庫に
カマドウマが・・・。
カマドウマは結構大きい虫なので不意に出くわすとビビリます。越冬する虫で寿命は2年くらいらしいですね。・・・やつらそんなに生きる虫なのか。
まぁバッタの仲間だと思えば平気平気・・・じゃない、カマドウマはなんか嫌。緑色だったら平気かも?
さて、ホントに虫の話になってしまったので軌道修正しましょう。
今回は、あんまり気にした事がないかもしれませんが、
車やバイクに乗っていれば必ずお世話になっているムシ様の話です。
前回のブログでホイールのゴムバルブを交換しました。その中に入っていらっしゃるのがこちら。
バルブコア。通称「ムシ」です。
タイヤの空気が外に出ないように遮断し、かつ空気を入れる事ができる構造を可能にしているのがこのムシ様です。
全長約2cm程度のこの部品がすごく重要な役割をしているわけです。
チューブレスタイヤの補修や、タイヤの組み換えをした事がない人はあまり取外して見た事はないかもしれませんね。
実際に手に取って見ればどういう構造なのかは一目瞭然。そんなに複雑なものではないのですが、
簡単に図解してみました。
これがムシの構造図です。(雑ですが)
エアはムシの中を通るようになっており、図の
オレンジの部分でシール(密閉)されているため、通常はエアは流れません。
これがエアの流れる状態。
軸先を押すか、供給エア圧(ポンプ等)をかけると
スプリングが縮み流路が開きます。
たったこれだけの構造です。簡単でしょ?
え、イメージがイマイチ湧かない?
じゃあもうちょい絵を足しましょう。
ゴムバルブの部分も描きました。
※茶色がゴム部分で、灰色が金属部分です。
通常はこの状態で、エアが漏れないようにシールされてます。
また、ムシ本体とゴムバルブ内筒は
ムシの黒い部分がシール材になっており気密が保たれるようになっています。
こちらは、エア流路が開いた状態。
コンプレッサーやエアポンプで圧力をかけると、このような形で流路が開きます。
また、エアゲージでつつくとエアが抜けるのは、ムシの軸先を押してこの状態にしているからです。
という訳で、ムシについての小話でした。
小さいけど大切な部品です。たまには見てあげてくださいね。
腐食でボロボロ・・・とかも結構ある話なので。
ちなみに今回取り上げたムシは真鍮(黄銅)製なので緑色や青色に錆びます。所謂「緑青(ろくしょう)」ってヤツですね。
5円玉や10円玉の錆を想像してもらえば分かりやすいかな。
ちなみに硬貨はほとんど銅合金です。
・500円:ニッケル黄銅
・旧500:白銅
・100円:白銅
・50円:白銅
・10円:青銅
・5円:黄銅
・1円:アルミ
1円以外は銅合金なので錆びると緑青(ろくしょう)がでますね。
仲間はずれ(?)のアルミは白く錆びます。
Posted at 2016/12/11 20:36:23 |
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