C63、とある理由で
長期入院。
年末年始をまたいで預け、先日やっと退院しました。
いやいや、時間がかかりました。
その顛末を記述したいと思います。
文章長いので、興味の無い方はスルーしてください。
A45に乗ってエンジンなど走行性能はもちろんですが、他に感心したことがあります。
それは分厚い鉄板の上に乗っているような剛性感。
首都高のつなぎ目などを適度なダンピングで通過するさまはタイヤが新品のせいもありますが、運転していて惚れ惚れします。
その際、車内では一切ミシリともいいません。
一方C63、前々から薄々感じていたリアからの異音。
A45に乗ってからは一層気になるように……。
C63の性能にはまったく問題ありません。
問題どころかA45とは違う味付けで十二分に楽しんでいます。
気になるのはリアからの異音です。
時折、微かですがリアからキシ、ビッンなど何かが触れ合う嫌な音が。
街中を転がす程度では感じません。
しかし高速のつなぎ目など高速でダンピングする場面では顕著に聞こえます。
これまでは気にならない、というより気にしないようにしていました。
まぁ高性能車だから致し方ないよね、なんて自分を納得させていました。
しかしA45と乗り較べて見るとA45はリアからは一切異音が聞こえません。
走っていて気持ちよさが全然違います。
普段、運転中はクルマが発する音を楽しみたいので音楽などは聞きません。
他の方からすれば神経質に感じれるかもしれないその異音。
クルマが発する音もドライブする楽しみの一つである私。
異音はそのドライバビリティーに大きく影響します。
その発生場所を探ろうと嫁さんをリアに座らせ探らせたこともありました。
どうやら発生元は外からというより車内、それもトランクルームからのよう。
でもそれ以上の特定は無理でした。
A45に乗るようになりやっぱりC63の異音対策をしたいと思う気持ちが大きくなりました。
近々ダメ元でディーラーに相談してみようと考え始めていました。
さて時間をさかのぼること、年末。
メルセデスの卓上カレンダーを受け取る為ディーラーへ。
その際、いい機会なので営業とサービスの方へ上述の件をまずは軽く雑談。。
なんか最近、気になるんですよねC63の異音。
このままではC63には乗らなくなってしまいそう…。
なんて軽口を叩いてみると…
お預かりして診てみましょうか、と嬉しい提案を受けました。
こんなにトントン拍子で話が進むとは思っていなかったので、この日はA45での訪問した。
善は急げとばかりにクルマを乗り換えて、その日の内にC63を預けてきました。
それが昨年の
12月18日です。
預けて一週間後、サービスの方から電話を頂きました。
リアシートを倒し、トランクの中に人を配し試走してみた。
時折異音の発生を確認したが場所や原因の特定には至らなかった。
これ以上の作業は内張りなど剥がすなど大掛かりになる。
場合によってはわからない事もある。
それでもそれらの作業は保障範囲外なので費用がかかる、とのこと。
暗にこれ以上はご勘弁を…という意味?
もはやこれまで、と思いました。
しかし色々話を進めていくと見離された感じではなさそう。
なので時間や費用がかかってもいいので継続作業をお願いしました。
その際、サスが原因であればそれなりに費用がかかる。
原因が特定出来た場合で大幅に費用がかかる場合は本格作業前に連絡するので判断をお願いしたいとのこと。
また年末年始なので他の作業が混みあっている。
時間がかかってしまう事も念押されました。
ドキドキしながら年末最後の営業日にこちらから状況確認の電話をしました。
現在、リアの内張りを全部剥がしたところ。
しかしまだ異音発生場所はまったく特定できず。
サスペンションも含めて確認中、とのこと。
まだあきらめていない様子だったので、越年お預け決定です。
原因、わかってほしいなぁ。
さてさてどうなることやら、ちょい心配。。。
年が明けました。
ゆっくり確実に作業してほしいのでこちらからは一切連絡せず。
しばらく経った年明け2週間目、電話を頂きました。
ドキドキしながら話しを聴くと…
場所がほぼ特定できそうなので対策作業をしたいとのこと。
やったー!
懸念していたサスペンション周りではないとのこと。
費用的にも一安心でした。
概算見積もりに了解をし、作業の継続をお願いしました。
そして先日、作業の完了連絡を頂きました。
試走の結果も問題なしとの報告を頂き、C63を引き取ってきました。
ほぼ1ヶ月ぶりのご対面です。
サービスの方から詳細に話を聞くと
異音発生は計2ヶ所。
まずはトランクのスペアタイヤハウス内付近。
内部の金属とプラスティックの部品が微妙に触れあっている部分。
強めの段差などでその重なった部分が共鳴。
場所の形状も重なり、反響していたそう。
もう一箇所はトランクルームからリモートでリアシートを倒すケーブル。
この右側のケーブルが鉄板と干渉して悪さ。
両方共に防音対策を施ししたとのこと。
当初懸念していたサスが原因ではありませんでした。
原因を聞くと、なんだこんなことかです。
しかし異音の特定には地道な作業が欠かせません。
ハイテク機器も必要ですが最後は人間です。
試走を繰り返し行い、ライト片手にトランクに縮こまってで発生場所を特定してくれた方、
ありがとうございます。
実際行った作業の話を聞くと感謝しかありません。
さっそく近場を試走後、いざ首都高へ。
イイ感じです。
つなぎ目を通過しても一切異音が発生しません。
こんな当たり前のことですが嬉しいですね。
納車された時の歓び、再びという感じです。
路面を蹴るタイヤ音と共にビブラートのように響くエンジン音。
純粋に走りに徹して楽しめます。
やっぱりC63、イイですね。
これまでクルマを所有しては2~5年未満で買い替えてきました。
替えた理由は様々ですが、これまで手放したクルマに一切未練は湧きません。
一方、相反しますが大好きで愛おしく思えるクルマを長く所有する事にも憧れます。
そんなクルマに出会えた方を羨ましく思います。
C63、今年5月で納車丸4年目になります。
今回の件でますます愛着が出てきました。
これからも一緒に過ごして記憶を積み重ねたい。
そんな気持ちが強くなりました。
愛着とはいっときの思い入れではなく、積み重ねなのかも知れません。
未来は確約できません。
しかしこのC63、保有期間が長くなりそうな予感がします。