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前回からの続きです。)
「紅花」といえばスタジオジブリでおなじみの山形県を舞台にした「
おもひでぽろぽろ」が頭に浮かびます。
その有名な山形県の「紅花」ですが、もともとは平安時代に千葉県の房総半島で盛んに栽培され、中でも長南町が特産地だったとのこと。
その後、江戸時代中期に長南紅花が山形など東北地方に渡り、盛んに栽培され始めました。
しかし、明治時代に入ると中国などからの輸入品に加え、化学的に合成可能なアニリン染料が普及し、急速に衰退したとのことです。
そんな紅花のルーツ、
長南町の長福寿寺で
関東随一といわれる約10万本の紅花が見頃との情報を入手しました。
「長南紅花の復活」を願う長福寿寺の住職と地元住民が丹精込めて二十年以上かけて紅花畑育て、今では町の人気観光スポットになっているとのことです。
駐車場は境内に準備されています。
6月17日(金)~28日(火)の日程で「紅花フェスティバル」が開催され露店が出ています。
平日のせいか、訪問者はまばらです(後に理由、判明)。
まずお寺にお参りし、その後、「紅花」を鑑賞するために境内やお寺の周りを散策します。
目当ての「紅花」畑はお寺の本堂脇の境内にありました。
10万本の紅花が咲き誇り、見応え充分・・・
と言いたいところですが、
んんっ??
これが10万本??2桁違うんじゃない?
畑の一角をちょっとだけ借りて、紅花植えました・・・という感じ。
なぎ倒されている花も多く、お手入れされていない事がみえみえですねぇ。
あぁ~あ、写真を撮ろうとするとお墓が入るし、もう・・・(泣)。
まぁ、折角来たことだし気を取り直して差し障りの無い構図で撮りましょう。
紅花と言いながら花の色は鮮やかな黄色から山吹色。
また、花の下のガクや花托には棘が一杯付いています。
昔、この花を摘んだ(自分の想像の中では)乙女は痛い思いをしながら一生懸命摘んだんでしょうね。
摘んだ花はすぐに水にさらして乾燥、これを繰り返すと黄色の成分が洗い流され綺麗な「紅色」の染料だけ残るそうです。
散策後、露店を覗くとちょっと気になる
「紅花アイス」を発見♪
「ここでしか食べられない!」とのキャッチに釣られて思わず購入。
原材料を確認すると「オレンジエキス」と「紅花色素」、等々。
その下、製造元を見ると・・・
どひゃぁ~、なんと長崎県。
長崎は明治時代の中国紅花の輸入港。
この紅花色素は中国産に違いない(爆)。
肝心なお味の方は・・・原材料の「オレンジエキス」で想像通り(笑)。
ブログネタの話題提供という意味では、まずまずか(爆)。
時間を見ると、まだ14時前。
日差しはカンカン照りで気温はすでに32度オーバー。
「あまり天気がいいのも考えものだねぇ~。」
梅雨のこの時期、こんな罰当たりことを言いながらクローズのまま出発。
はずれの無い(笑)「国指定重要文化財」を見に行きます。
長福寿寺
紅花フェスティバル
千葉県長生郡長南町長南969
0475-46-1837
Posted at 2011/06/24 07:50:09 | |
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