
(
前回からの続きです。)
さてさて、午後は日差しが強いので屋内で遊べるところに行ってみます。
向かった先は、
「日野オートプラザ」。
ここは日野自動車のこれまでの歴史を実車・パネル等で紹介している
入場無料の資料館です。
平日・隔週土曜のみの営業なので訪問時は注意してくださいね!
大きな建物の周りは一般の住宅街。
その建物の裏側に駐車場がきちんと完備されています。
でも、この資料館の存在自体マイナー?!なのでしょう、ほとんど止めてありません。
駐車場から施設に入るところに屋外展示場があり、2011パリダカ参戦車やボンネットトラックなどを展示。パリダカ車、デカイですね。
これを砂漠で乗り回すなんて凄いことだと思います!
いよいよ、館内へ。
ここは、ウルトラマン・コスモス以降、ウルトラシリーズのロケ地としても使われていたことでも有名な場所。なので、夏休み期間中でもあり親子連れで混雑しているかと思いきや・・・
ほぼ貸切でガラガラ(笑)。
ここには10年以上前、一度、訪問したことがあります。
見ているうちにだんだんとその時の記憶が蘇ってきました。
日野は戦時体制下の国策により、九七式中戦車や大型軍需車両の製造を行なっていました。
戦後もその経験を活かしトラック・バスを主力製品としてきました。
その後、高度成長で徐々に小型自動車の需要が伸びてきました。
各社、乗用車生産を始める中、日野も乗用車部門の進出を決断、1953年仏ルノーと技術提携しました。
翌年の1954年から
「ルノー4CV」をノックダウン生産、
「日野ルノーPA型」と名乗って販売開始しました。その「日野ルノーPA型」
↓です。
さすがにこれは、路上で走っている記憶・・・ありませんね。。。
当初は全部品、輸入によるノックダウン生産でしたが、徐々に国産部品に切替。
ついに1957年、全部品を純国産化し、1963年まで生産が続きました。
高さがあるので大きく見えるクルマですが、全長は3.6m、エンジンは748ccのまさに「小型車」そのものです。
次にこの4CVの生産技術を活かして自社開発したのが、ご存知
「コンテッサ」。
リアエンジンリア駆動(RR)方式で、日野として自社開発した唯一の乗用車でもあり、同時に同社最後の乗用車です。
幼い頃、これは
路上で見かけた記憶が・・・
かすかにあります(笑)。
1961年の初代が生産された当時、排気量893cc、35psの
「コンテッサ900」のエンジンはルノー4CVと基本構造がほとんど同じでした。
しかし、3年後の1964年にはフルチェンジし、独自設計の排気量1251cc、出力55ps「GR100型」を搭載。名前も
「コンテッサ1300」となり、名実共に自社設計で国内製造部品を使ったの国産車になりました。
このプラザの中でひときわ目を引くカッコいいクルマがあります。
それは1963年の東京モーターショーに参考出品された
「コンテッサスプリント」♪
コンテッサ900のシャシをイタリアに送り、ミケロッティがボディを手がけたクルマです。
今でも充分通用する普遍的な美しさがありますね。
日野はこれをイタリアで生産し海外で販売しようと思っていたそうです!
しかし、欧州の自動車メーカー各社の圧力で販売中止、
幻のクルマで終りました。。。
他にも歴代のエンジンやミニカー、説明パネルなど多数が展示。
じっくり見ると1時間以上はゆうにかかりますね。
なかなか見所盛りだくさんで、しかも無料♪
夏は涼しい
(省エネでちょい暑いですが。。。)し、言うことありません(笑)。
この後、東京都唯一の道の駅
「八王子滝山」に立ち寄り。
産直の夏野菜をちょっと買い、お目当ての
濃厚ジェラードを頂きました。
私は「ひまわり」「クルマ」に元気をもらい、嫁さんは「グルメ」に大満足のドライブでした!
Posted at 2012/08/24 08:03:56 | |
トラックバック(0) |
ドライブ | 日記