
先日、
新型スカイラインに試乗してきました。
北米向けの「インフィニティQ50」の国内版がスカイラインの第13代目。
北米では昨年8月から販売されていますが日本では同年11月発表、今年2月末に納車され始めました。
アメリカのコンシューマーレポートではレクサスIS同様、あまり
芳しい評価ではありません。
本当かどうか、隠れ?!日産ファンとしては確かめずにはいられませんでした。
試乗記の前に諸元などちょっと整理。
・4800x1820x1440mm
(現行スカイラインから10mm長く、50mm広く、10mm低い)
・車両重量約1800kg(やはり重め)
・後輪駆動のハイブリッド
・VQ35HRのV型6気筒(3498cc)306ps、35.7kgf・m
・モーター68ps、29.6kgf・m、システム最大で364PS
・JC08モード燃費18.4km/L(現行スカイライン9.4km/L)
・価格はベースグレードの350GT HYBRIDで約450万円と高めの設定。
・グレード構成はハイブリッドのみで、ガソリン車は
旧型併売。
来春には、4気筒2リッターターボのガソリン車が加わるという噂はあるが発表なし。
販売店に着いてスカイラインの試乗希望を伝えると、ぜひぜひと快諾。
輸入車乗っている方の試乗希望が多い車種とのことで、感想を聞かせてほしいとのこと。
試乗車は一番売れている2WDの「350GT HYBRID Type P」。
乗り込む前に
外観チェックです。
フロントグリルがちょっとスピンドル?(笑)
ボディー全体は幾重な曲線で構成されグラマラス。
ぱっと見の第一印象はエレガントさよりもスポーティーなイメージが強めです。
リアのライトユニットはこれまでの二灯丸目ではありません。
これまでのデザイン・アイデンティティーだったのですが、個人的には残念です。
さて試乗させてもらいましょう。
試乗に当たって念頭に留めておきたい事柄は2つ。
世界初の電子制御を採用している完全な
ステアリング・バイ・ワイヤ(「ダイレクトアダプティブステアリング」)。
ステアリングとタイヤをシャフトでつながずに、電気信号に置き換えて車を操作する機能です。
もうひとつは
最新のハイブリッドシステム。
基本はFUGAと同じだがアップデートされ最新に。
BMWのハイブリッドと同様に、燃費の追求ではなく動力性能のアップが主目的。
結果として燃費がいいという考え。
この2つの機能について違和感があるや否や、どんな感じか確かめたいと思います。
エンジンをかけるも無音。。。
ちょっと肩透かしをくらったまま発進。
すると、いつの間にかエンジンがかかり、トルクフルで力強い走りです。
エンジンはV6なので振動もなくNAらしくどこから踏んでもレスポンスよく応えます。
エンジン音はあえて聞かせる設計なのでしょう。
停止時のエンジン停止の無音から走っている時のエンジン音の差が大きく感じられます。
エンジン音は澄んだいい音なんですが、この差にちょっと違和感を覚えました。
音と言えば、ブレーキ時の回生音。
ウゥーとうなる音はまるで
白バイのサイレンそのものです。
走っている最中、心臓に悪くそのたびにバックミラー(笑)。
終始、慣れることがありませんでした。。。
ステアリング・バイ・ワイヤのハンドリング、違和感はあまり感じさせません。
しいて言えば路面インフォメーションが希薄(ほとんどなし)なことくらいです。
BMWと違いメルセデスも希薄な設定ですので私は大丈夫ですが、BMWから乗り換える方は注意ですね。
ドライブモードをスポーツすると手応えが増し、レスポンスがシャープに。
アクセルのレスポンスも上がるので、きびきび走れます。
首都高や山道が面白そうです。
この新型スカイライン、スポーツモードにすると
かなり早い。
メーカー発表の0-100km/h加速、4.9秒は伊達ではないことが判りました。
C63はその気でアクセル踏むと唸りながらその二面性をドライバーに訴えかけ豹変します。
しかしこのクルマはいわばすまし顔のアスリート系。
ハイブリッドというパワーユニットを意識させず、見る見るうちにスピードが上がります。
つまらないと言っちゃそれまでですが、
このジェントルが今風なんでしょうね。
足回りは好きな部類。
特にスポーツモード時はドライブが楽しくなる味付けです。
主力国産メーカーのほとんどの車で5分で酔う嫁さんも大丈夫でした。
個人的にはもう少しカチッとしていてもいいくらいですが、国産の中では固めの設定です。
気になる点は居住性。
車体の大きさに比べ、上方空間は広いのですが、フロント・リア共に足元の縦方向が狭め。
ハイブリッドシステムの関係で、ギアボックス、クラッチ関係が大型化しているのが原因かもしれません。
(助手席の営業さん、シート位置は普通ですが足元狭め。身長180センチくらいの方ですが。)
日本ではいいのかも知れませんが、海外ではちょっと・・・かも。
いい経験させて頂きました。
輸入車の同じセグメントには強豪がひしめきあっています。
日本勢として、健闘してほしいと思います。
Posted at 2014/03/20 11:43:38 | |
トラックバック(0) |
クルマ | 日記