2022年11月28日
これまで右往左往していた気持ちにようやく踏ん切りがつき、
アバルトは手放すことが決定されました。
小型車としては立派に高価なクルマで、手に入れたくても入れられないファンが
多数居るクルマです。
2年半、走った距離も7000kmに到達せず、といった状態で、
このクルマの本質なんて全然見えてないのかもしれませんが、
サヨナラするにあたり、オーナーならではの目線でメモを残します。
どこかで誰かの役に立てばいいな。
良いところ
・運転していて楽しい
・走ること以外に特に何も付いていない潔さ
・そのくせ一番ハードなコンペティツィオーネでもそこそこの快適さはある
・小さい、カワイイ
・ジャイアントキリングを体現できる性能
・日本風に言えばGR?タイプRか?
・その他、楽しさに関しては最有力候補
悪いところ
・小さいくせに取り回しが悪い(我が家では気にならなかったが)
・とにかくうるさい。
・うるささの質(排気音の音質)が非常に悪い
・乗降性(左側席)とシートベルトの取り回しがよくない
・速度が上がると常に転倒を意識しなければならないセッティング
特に高速道路の路面の悪いところは恐怖!
・いくら頼んでも直らなかった窓ガラス廻りの軋み
・輸入車にはよくあることだろうが、展示されているチンクの方が
ドアミラーの軋みはないし、ドア、ハッチゲートの閉まり具合がよかったのは
ちょっと悔しい
・とにかく、所詮はベーシックカーなんだなあ、と思わせられる
値段の割には高級感があまり感じられないもろもろのこと
・こんだけメーカーが手を入れてくれているのだから、
チンクの倍の値段になってもしかたないじゃん、と思えなければ結構しんどい
・そして一番の問題は、自分の中でサソリよりもヘビがやっぱりいいんだと
思い続けていること
さて、実際のところ、冷汗は流れたけど転倒することもなかったし、
乗り心地の悪さもこの脚廻りじゃあ仕方ないよね的なもので、
走り回ることに苦痛はなかったし、人が言うほど腰も痛くならなかった。
小さくても狭くても、我が家においてはおとーちゃんの趣味車ポジションなので
ネガは問題にはならないはずだった。
そのはずだったのですが、やはりあのレコードモンツァのサウンドは
家族はおろか自分でもダメだった。性能はともかく、サウンドが嫌。
品がない。はっきりいって下品。
特にあの渦を巻くようなげりゅりゅりゅってのがどうにも心地よくない。
好きな人には申し訳ないが嫌いなものは嫌いなのだ。
ベース車やツーリズモの方がサウンドは幾分マシだというのも、
せっかく手に入れたトップグレードだと考えると何となく釈然としないし。
(ベースやツーリズモも乗って楽しいのはさすがです。)
70周年車は旧タイプのレコモンで、現行のものと比較すれば
ノーマルモードで走らせているときのヌケはいいし、
気持ちいいように感じるのだけど、
冷間スタートの爆音?騒音?が特にひどい。
よくこれで近所から文句言われなかったなあ。
まあ、暖機運転もそこそこに発進させてはいたけどさ。
いい意味でアバルトらしい、とかディーラーさんでは言いますが、
家族は思ってくれなかったわ。
いざ売ると決まったら、まあここぞとばかりに我慢してた文句が出る出る。
よくこれまで我慢してくれましたね、ありがとうございます。
でもね、なんだかんだ言っても、これを機会に、ヘビじゃなくってもいいや、
サソリもいいやんか、と思えなかった自分が一番の原因なのは明白だ。
アルファに乗ってるときも、もし小型車でMT買うならアバルトかなあ、
とは思っていたけど、他に選択肢がないからでもあり、
今さらこのジャンルに手を出すことはもうない、との思いもあったんだよなあ。
だから、抽選に当たるまで実際には買わなかったんだから。
ただ、このアバルトというクルマに「ダメ」のレッテルを貼るつもりは
これっぽっちもありませんよ。
それは家族も同じで、要は「ウチのニーズに合わなかった」だけなのだ。
ちょっと高いけど、基本設計も古いけど、
一度は乗ってみて、所有してみていいクルマなんだと思う。
ましてや、これからこんな前時代的なクルマは消滅の一途でしょ。
可能であれば、買えるうちに買って、ぜひ手に入れてもらいたい。
ちなみに、買取額は破格の高値で、ローン残債を気にしなくてもいいのは、
アバルトであること、ましてや限定車であることさまさまですわ。
願わくば、変にいじられずに大事に乗り続けてくれるオーナーのもとへ
旅立ってほしいものですね。
Posted at 2022/11/28 12:46:30 | |
トラックバック(0) | 日記