我々土木建設業の管理者は数年に一度、監理技術者更新講習を受けます。
ある年の講習会で、
天下りの講師から、
『君たちは、何が起きても責任を問われる。人が死ねば、業務上過失致死傷罪で犯罪者、豚箱行きだ!私なら絶対にやらない。』と冒頭に説かれことを想い出しました。
確かに、と想う反面、その方が労働基準監督官だった事から、苛立ちを覚えました。
そうならない為の講習でしょうと。
冒頭からバカにされた感情を受けました。
今回の安藤ハザマ、火災。
5人が亡くなり、40人が治療中だとか。
この規模は災害です。
土木建設業は現場施工の為、図面が同じでも、真横に同じ物を造っても、作業員の携わる数も異なれば、品質も異なり、原価も天気も異なります。
ここの作業所を学校と例えると、
300人の、年齢や知識、常識バラバラな生徒を、5、6人の先生で見守るということ。
うち二人は校長と副校長なので、担任は4人。
一人あたり75人の生徒が、広い学校の中に散らばっているのを巡回管理、若しくは一番危険作業にへばりつき管理。
ですが、同じ時間に、全員おのおの動いています。
その中で、色々な事柄が相まって起きる事故。
誰も、自ら起こそうとして過ごしていません。
事故、それはある日、突然やってきます。
おお怪我や死亡も招く事故。
私はよく交通事故に例え教育します。
当事者でなく、その場に居なくとも、一事業所として、
我々は法的責任を課せられ、
ご家族に泣かれ。
自身も壊れてしまう方が多い。
事故の9割は、ヒューマンエラーが原因で、短絡発想由来
『大丈夫だろう』と
なので、自分は、その様な発想が頭に浮かんだら、
一度止めて、考え直せと教育してますが・・・起きます。
教育って大切。
知識は命を守ります。
この体験を無駄にしないで貰いたい。
伝わるかなぁー本質が。
『ヤバいよね!あの煙』くらいで終わりませんように。
追記
コメント欄に書きましたが、今回の火災の根本的原因は、工程の逆手順だと想像します。
監督が罰せられると感じます。
Posted at 2018/07/28 07:56:03 | |
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