USで最も売れているSUV、Ford Explorerの最新モデル、2.3 EcoBoostに乗ってみました。
初代Explorerはアメリカのフツーのクルマで、乗ると「あ~アメ車(^^)」って感じでした。
建てつけやボディも全体に緩くて、接地感もあまりないんだけど、ハンドルもアメ車な軽さで、V6ながら踏むと少しドロドロいう感じで乗ってて楽しい!
Explorerに限らず、2000年代前半頃までのトラックベースのアメ車のSUVは、こういう感じのクルマが多かったです。ユーコンもこの感じですが、これはこれで非常に安堵感があって、良い悪いというより、好みなのです(^^)
そんなExplorerも3代目で大きく方向転換します。
Explorerって、もう5、6世代目かと思っていたら、モデルライフが長くビッグマイナーしてきた形で、まだ3代目なんですね(^^;;
この3代目はトラックベースを捨て、乗用系のモノコックベースに生まれ変わったのです。
エンジンも初代デュランゴがミドルクラスにV8を積んで以来、トップモデルはV8が主流でしたが、V8どころか直4のダウンサイジングターボ。
エコブーストなる2.0L直4のインタークーラーターボが積まれたのです。
そして、デザインも大きく変えて両生類系のスタイリング。。。
アメリカはある意味やることが極端。。。
クルマとしてのデキも良さそうでしたし、興味はありましたが、アメ車濃度薄いし、なんか今ひとつ近づけない。。。
自分にとっては、そんな感じのクルマでした。
それが今回のマイナーでEcoBoostは2.3に補強され、顔つきも精悍になりました。
マイナー前から本国ではExplorer Sportsとして売られていたV6 3.5 EcoBoostも来年、正規輸入されるようです。
そこで、時代のトレンドを汲む最新のアメ車にも興味があり、乗ってみました。
まず、乗り込んでみます!
サイズ的に5050mm x 2000mm x 1820mmなので、縦横はユーコンとほぼ一緒で同じような空間を想像してましたが、、、
アレ?ホントに幅2メーター? って感じがします。シート幅もコンソール幅もユーコンより狭く、全体に中央に寄ってます。
その変わり、シートからドアまでの空間が結構あり、ドアも結構な厚みがあります。RXに乗ったときも同じ印象を持ちましたが、最近は横方向の衝突を考えて、これがスタンダードなんですかね。絶対的には全然狭くなく、あくまでユーコンと比較しての話ですけどね。
空間的には上記ですが、内装の質感も高く、色使いのセンスもよくて、上質なクルマって印象を受けます。各部の建てつけもガッチリしており、アメ車の進化を感じると共に、大衆ブランドというフォードのイメージをいい意味で裏切ってくれます(^^)
そして、走り出すと、更に驚きます!
遮音もしっかりしており、相当に静かです!
アイドリングストップはしてませんでしたが、ほぼ無音です。
RXも相当静かだと感じましたが、こっちのほうが更に静かかもしれません、というか、最近乗ったクルマの中で一番静かだと思います。フツーに走ってる限り、タイヤからのロードノイズ以外、ほとんど聞こえません。ちょっとビックリしました!
乗り心地もEcoBoostは、245/60R18なのであたりが柔らかめです。
静かで、当たりも柔らかく、ボディもガッチリしてるので、スピード感が全然ないです。
踏み込んだときは、エンジン音がしますが、独特の少しゴロゴロ系のエキマニからの音のような感じで、いかにも直4って感じではありません。直4の音ではありますが、安っぽい感じではないので、これなら大丈夫です! どうせ排管換えるだろうし。。。
グッと踏むと、FFなんで少しトルクステアが顔を出しますが、逆にこのくらいはあったほうが個人的には好きです!
ただ、トラクションのかかり方から、グリップ上げても、320馬力くらいが限度かなって感じはします。
気になる部分はブレーキのタッチが少し敏感なのと、足回りが少しグンニャリしているところ。
ブレーキは制御も絡みますが、この辺りはも少しカチッとなるように手を入れたいですね。
この辺りの滑らかさやカッチリ感は、欧州車に引けを取る部分かもしれません。
いや、でも、街中を少し走っただけですが、Explorer、かなり好印象です!
正直、そこまで期待してなかったので、それだけに驚きが大きかったです。
車両価格を考えると、コストパフォーマンスは高いと思います。
V8 6.0が生み出す迫力、ストレートなカッコ良さなど、ユーコンの持つアメ車の王道的な魅力はもちろん捨てがたく、かなり好きな世界で、そうしたアメ車本来の魅力とは違うところにあるEcoBoostには少し寂しさを感じる部分はあります。反面、新たな楽しみ方として、EcoBoostをベースし、ブースト上げて、吸排気見直して、Volk Racingとかの軽量な鍛造アルミとオンロード用タイヤ入れて、足を少し固めたら、面白いクルマになるかなって、説得力も持ち合わせています。
新車ならではの維持費の削減もできますし、また悩ませてくれるクルマが一台増えてしまいました(^^;;
冷静に考えると、直4チューニングも面白そうではありますが、トラクションの限界がそんな高くはなさそうですし、3.5 V6 EcoBoostが控えていたり、本国でF150に詰まれた2.7 V6 EcoBoostがV6 3.5 NAを置き換えそうな予感が少ししたりで、少し様子見な気がする部分もあります。
ブログ一覧 |
Ford | クルマ
Posted at
2015/12/26 20:26:58