先月のことです。とあるオホーツク海側の街へ赴く仕事が入りました。
かわねこ基地からは、往復で約500km、片道約4時間かかる行程となります。
受けた時点では、あ~るくんは納車はもちろんのこと、導入さえも具体化しておらず、当然エスクで行くつもりでいました。
が、今月初めにあ~るくんが来たので、仕事用であるからには、これで行くことにしたのです。
十勝管内の現場には、これまでも既に行っていましたが、こんな長距離ははじめて。というかおそらく、あ~るくん自体が、そんな長距離走行がはじめてなのではないでしょうか。^^;
納車直後からどたばたと、かわねこ仕様化を進めていた理由は、この往復8時間以上になるドライブを、なるべくストレスなくこなしかったからなのでした。
てなことで、一次仕様の仕上げは、フロアの防汚マット敷き。
当初は冬用に販売されている、トレイマットを購入するつもりでしたが、ガレージ内を整理している時に、ビニールシートを見つけたので、これを切って作ることにました。このシート、どこでなんでもらったのか、記憶がありませんが、厚さが1㎜程度と薄いので、おそらくはコロナ禍の際に、仕切りとして購入したものの余りを、どこかでもらったような気がします。(笑
フロアに敷く理由は、汚れ防止と、水を積むこともあるので、もしこぼれた際に、カーペットを乾かす手間を省くためで、人が乗って踏むわけではないので薄くても良く、リアフロアとラゲッジルーム、助手席フロアぶんを簡単に切って作ることができました。
現地へは朝いち入りするのですが、距離と時間を考えると、ちょうどラリーでニセコへ行くのと似ています。
なので、最初は「朝5時に出れば、間に合うかー」などとラリーのノリで考えてしまいましたが、なんと言っても仕事です。ギャラリーのようには行かないので、北見で前泊することにしました。
前日までは、日中でもふつうに長袖で快適だったのに、この日はこの気温。
急遽引っ張り出した、半袖シャツを着込んで出発したのでした。
今回は、仕事の機材がフルセットで、後席フロアには資材をギッシリ。後部座席上には機材を積み込み、ラゲッジルームには泊まり道具。こんな時、ワゴンRはリアシートがスライドするので、フロアに置いた資機材が動かないよう、調整できるのが便利で、ある意味エスクより積みやすいかも。
資機材の重量は大したことはなく、60kg~70kg程度で、人間がもうひとり乗っているくらい。それでもNAのあ~るくんには、重さはやはり感じます。
この重さの感覚、なにか覚えがあるな、と思ったら、プラス60kg~70kgって、リアデフと駆動抵抗くらいのかんじ。そう、東北で乗った4駆のレンタカーに近いものでした。ただ、あ~るくんはMTなので、車速が落ちてもシフトダウンで再加速しやすいのは美点です。
目的地では、コロナ明けのためか全く宿が取れなかったので、前泊地は北見にしたのですが、会社の出張などと違って、宿泊手当が出るわけではないので、ひさびさにネタ的にも、最低クラスの宿に泊まってみました。
テレビの横には昭和の香りがする、懐かしい箱が。(笑
フロントのバ○アの愛想のなさと言い、部屋の掃除の行き届かなさと言い、まさに昭和の木賃宿ですが、シーツがきれいだったのと、繁華街の立地のわりに静かだったのが幸い。
駐車場も横3列、縦3列の縦列式で、わたしが建物に近い最後列で、チェックイン時に出発時刻と、どこに停めたか確認されましたが、案の定、翌朝あ~るくんの前に2台停まっており、避けて欲しいと○バアに申し出ると「ええ~2台も避けるの?!」とむくれられました。いや、2台避けないと、出られないんですが…。^^;
昨日に引き続き、今日も快晴なので、ここから約2時間の移動も、良いドライブです。
今日は取引先の担当さんも、現地で合流することになっていたのですが、事前に「かわねこさん、どこへ泊まるんですか?」と聞かれて「目的地で宿が取れなかったので、北見にしました」と答えたら、「え!2時間もかかるじゃないですか!」と返されて、ああ、世間一般の感覚では、朝から2時間の移動はふつーしないのだなと、認識した次第。(笑
ちなみに担当さんは、目的地から1時間ほどの場所に泊まったそうです。
朝から気温はすでに20℃を超え、目的地では26℃になってしまいました。まだ5月なのに、どーなってるんでしょう。今日の北海道は。
運転しながらはた、と気づいたのは、出発までこの数日ドタバタしていて、黄砂だらけで汚れきったあ~るくんを洗車していないこと。
今日は初見のお客様なので、さすがにマズイと、コイン洗車場を見つけて洗車。
洗いざらしですが、キレイになったあ~るくんで、機嫌よく走ると、前方に海が見えてきました。
目的地の街です。内陸住まいのかわねこには、海が見えるだけで気分がアガります。(笑
濃い目の現場だったのですが、幸いにして、お仕事は無事終了。
しかし、こんなに暑いと思わず、長袖で来てしまったのは失敗でした。4時間立ちっぱなし、ぶっ通しでの現場だったので、ぢぶんへのごほうびに、昨年は食べ損ねた、限定品の夕張メロンソフトで遅い昼休憩。
状況次第では、仕事終わりが夕方遅くなってしまうかも、と、覚悟していたのですが、幸いに予定より早く終わったので、ちょっとだけ寄り道です。
船舶の解体現場なんて、めったに見られるものではないので、思わず撮影してしまいました。
そしてここに来たからには、寄らずにおれないカニオブジェ。(笑
思えば先月まで関東にいたあ~るくん、こんなオホーツク海の街まで走らされるとは、想像もしていなかったことでしょう。
うん、わたしもです。^^;
休憩もしたので、のんびりと帰途へつきます。疲れた身体に、大貫妙子の歌声が染みわたる。
正直、仕事疲れもあってだるく、さしもの距離感がないかわねこも、生田原あたりまではちょっとだけ「十勝は遠いなあ」という思いもあり、北見あたりでの後泊も、頭をかすめました。
そこで気づいたのが、仕事中は現場を離れられないので、ろくに昼飯を食べていないこと。あ、このだるさ、低血糖だ、と気づいて、こんなこともあろうかと持ってきていた、甘い菓子パンを食べたら少し元気が出ました。(笑
留辺蘂の峠では、今時期多い、鹿が路上に群れております。
しかもコイツら、ホーンを鳴らそうが、クルマを停めようが、特に右端の1頭が路上からまったく動こうとしません。
鹿ってお馬鹿なので、対向車線に出て追い越そうとすると、いきなりそっち側に走り出したりするので、油断できません。
しかぁし!こんなこともあろうかと。(笑
出発直前に100均で調達してきた、コレをドアポケットに入れていたのです。
子供のオモチャピストルですが、パンッ!という音と火薬の臭いで、一発鳴らしただけで、速攻全頭逃げ出しました。
帰りが遅くなり、夜間走行になることを見越して調達してきたものですが、まさか本当に使うことになろうとは。
低血糖を防ぐためと、ろくなお昼を食べてなかったので、置戸町の蕎麦屋さんで、ちょっと早めの夕食。
エネルギー補給にはやっぱり肉だろう、と、豚丼と蕎麦のセットを堪能。
現金なもので、おなかいっぱいになって、土岐麻子の明るい歌声を聴いたら、元気も出てきました。
置戸から、峠をひとつ越えると陸別町。てことは十勝管内に入りました。
見知った十勝まで走ると、基地まであと少し、という気分になります。
実際には、まだ100km以上あるのですが、元気になったので、のんびりドライブを楽しめます。
この時期なので陽も長く、思ったより明るい時間の走行を楽しめましたが、19時を回るとさすがに暗くなってきました。
思えば、あ~るくんでの、こんな長い時間の夜間走行も初めて。
うーん、暗い夜道だと、やっぱりオートゲージのタコメーター、ちょっとまぶしいなあ。^^;
のんびり走って、予定通り21時前に、無事かわねこ基地に帰投できました。
走行距離は、今日1日だけで約370km。往復の距離は、ほぼ540km。
軽自動車のあ~るくんで、この長距離を一気走りってどうだろうか、というのを検証するのも、今回の出張の目的のひとつでもありました。
唯一、シートは2時間も連続で走ると、オシリが痛くなってきますが、これはもともとそういった想定ではないので、当然のこと。機材満載でも走りに問題はなく、長距離でもじゅうぶんに使えることが確認できました。
何と言っても、ゴーストップの多い街中でも18km/L程度は出ていた燃費は、長距離では余裕でカタログ値を超え、最終的には25km/L以上を記録してくれました。
燃費ブームが起こる前の2010年式にしては、立派な数値だと思います。
仕事用車としても、機材は積みやすいし、燃費が良いので、経費が安く済むのはありがたいところ。
なにより、思った以上に走って楽しい乗り味なのが嬉しい。
今後も長距離のお仕事が来ても、躊躇なく出かけられそうです。(笑