僕の趣味のひとつ,昔の面影を残す街並み探しの旅,
今回ご紹介するのは,焼津市の北部に位置する花沢集落です.
まずは,静岡と焼津の県境に近い,大崩海岸でランチ休憩.
出発が遅かったため,富士山はあいにく霞気味です.
やっぱり富士山は,くっきり澄んだ空気の中で眺めたいですね.
崖にへばりつくような形で建てられたカフェ「かいざん」にお邪魔しました.
ランチメニューもあるようですが,僕らが入店したときにはちょうど売り切れたところ.
今回は,カレー,しらすピザをいただきましたが,双方ともにお味はなかなかのもの
これといって特徴のないカレーですが,逆にそれが安心できる仕上がり.
しらすも地元の漁港から仕入れているだけあって,潮の香り満点です.
お会計の際,ランチが売り切れていたことにマスターも女将さんも気にしていただいて,こちらが逆に恐縮するほどでした.
時間があれば,もっとのんびりと会話を楽しみたいお二方でした.
さて,ここから目的地の花沢集落まではあと一息.
このあたりは,海岸まで険しい山々がせり出していて,古代より交通の難所とされていました.
今でこそ東名高速道路や東海道新幹線,国道150線のトンネルが日本坂峠を貫いていますが,
平安時代以前の東海道は,峠越えの道となっていました.
日本坂峠の麓に当たる花沢地区は峠越えに備える旅人でにぎわっていたのでしょうね.
平安時代になると北側の宇津ノ谷峠に新たな道が拓かれ,東海道はそちらを通るようになりました.
日本坂峠はメインのルートから外れてしまったため,花沢集落は当時の面影を残したまま,静かに時を重ねてきたのでしょう.
もしかしたら神話の時代には,ヤマトタケルが東方征伐の際に,この道を通ったのかも知れません.
古道沿いに残された昔ながらの集落を眺めながらそんなことを妄想するだけでも.ワクワクしますね.
集落自体は全体でも30戸程度の小さな規模ですが,全域が斜面になっているため,撮影しながら一通り見て回ったあとには,心地よい疲労感が残っています.
そんなときに,集落の中ほどにある古民家カフェ「カントリーオーブン」は最適です.
土日祝日のみの営業だそうですが,歴史あるたたずまいの家屋や民具に囲まれながらゆったりとコーヒーやデザートをいただく,至福のひと時を堪能できます.
都会の喧騒に疲れたときは,静かな街並み散策で癒されるのもイイものですよ!
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Posted at
2019/03/27 22:42:43