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ピュアディオいがわのブログ一覧

2024年04月12日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第6話


今回の続・お客様の質問にお答えするは、前回にデモカーの選択についての話題が出ていたので、それに対するご質問で、「今までのデモカーで最も良かった車は何ですか?」というご質問と、「80年代や90年代はあまり人が乗らない車を選んで失敗したと書かれていましたが、デモカーとしての選択を別にしたらどんな車に乗ってみたいですか?」という2つの質問にお答え致します。



まずデモカー兼自分が宇部店と福岡店の往復で使っていた車で最も気に入っていて第一位は、11万キロという最も長い距離を走ったのはW212型のベンツE550です。

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E550は5500ccのNAエンジンから4700ccのツインターボエンジンに変わっていて、400馬力オーバーで、しかもAMGよりも乗り心地が良くて、本来Sクラス用のエンジンをEクラスに積んでいるので日常使いとしては最高の1台で、芸能人の方も使っておられる方も多い車でした。


そこにプラスして1DIN2段の取付が可能で、ドアにアウターでZSPシリーズが付くという理想の一台で、11万キロ走ったところでエアサスの調子が悪くなり、修理代が約100万円かかるという事で仕方なく手放しました。

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程度の良い中古車を買って乗るという手もあったのですが、デモカーとしては古い車になり、新しいモデルの開発をしないといけないために違う車に乗る事になりました。

次のモデルからは1DINデッキが付かないのと、ドアのスピーカーが10センチになったために、長く続いたベンツのデモカーは今はありません。


そして第二位は2年前まで乗っていたアウディQ5で、デッキの取付は出来なくなったものの、ZSPの13センチミッドがアウター・インナーの両方で取り付けられるので3年ほどデモカーで、自分が宇部店と福岡店の往復で使っていました。

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輸入車がディスプレイ化する中で、CD・DVDプレイヤーが付いていて、2000ccのガソリンのターボエンジンで、ごく短い期間しか生産されなかったエアサスの車です。

アウディにしては足回りは固かったのですが、中身はポルシェ・マカンと双子で、マカンの購入を検討しているお客様が試乗されて、それでマカンの購入を決められたという事もありました。


手放したくは無かったのですが、アウディの新しいディスプレイオーディオ車に対応するために、eトロンを買う時にディーラーに出しました。


そして気に入ったデモカー第三位は三菱の先代のアウトランダーPHEVです。

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この車はお客様が乗られていて、フルシステムを組まれているのを聴いて、「これはガソリン車ではこの音は出ない!」と、PHEV車ならではの電源環境の良さの音の違いで購入を決めました。

当初は2000ccだったエンジンが2400ccになり、見た目は変わらなくても2台続けて購入しているので、同じモデルを続けて購入というのも珍しい買い方でした。


ただこれまで輸入車のシャーシーがしっかりしていた車ばかりを乗っていたので、その辺りは不満もありましたが、日常使いの車として最高でしょう。


そして第四位・五位は同率でスバルのレボーグとWRXS4です。

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ディーラーで試乗車に乗って、レボーグの1・6か2・0かWRXS4か散々迷って、レボーグの1・6と2・0エンジンしかないWRXS4を同時に買ってしまったという変な買い方をしました。


2・0のエンジンに不満は無いが足回りの硬さに不満と、1・6でエンジンのパワーはいまいちだが日常使いではこの硬さ以上はちょっとという選択で、2台を交互に乗っていましたが、この2台はお客様から使わなくなったら売って欲しいという希望が多くて、レボーグが先に売れて、WRXS4は半導体不足で新車の納期が読めないという時期に売れました。


この2台の前にスバルのXVに乗っていた事があり、こちらは2・0のNAエンジンでしたが、足回りは一番良かったと思います。

福岡市天神のど真ん中で2回ほど展示してデモした事があって、お気に入りの1台だったので、第六位という事にさせて頂きます。

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自分は運転免許を取って最初の車がスバルのレオーネ4WDで、乗用車を少し車高を上げて四駆にしたという車だったので、最初の車のイメージが強くてこの車がピタリと来ていたのでしょう。



それではもう一つのご質問のデモカーとしてという条件を外して自分が個人的に何を選ぶかというご質問は、まずクラスごとに分けると、軽自動車ではホンダのN-ONEが個人的には欲しいです。

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いままで2回代車兼デモカーの候補として挙げていましたが、専務に値段の割に室内が狭いと却下されて来ました。

もし自分が日常使いするとすれば重心が低く横揺れが少なく、エンジンの回転もスムーズなN-ONEのターボ車を絶対に選びます。


まあ軽自動車の割にそれなりの価格はするのですが、ピュアディオのお客様で乗っておられる方は多いと思います。



後値段を全く言わないから何か1台と言われたら、マイナーな車ですがルノー・アルピーヌのA110が欲しいです。

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ディーラーで座席に座った事はありますが、実際に走った事は無いのですが、自動車ジャーナリストの評価を見ていて、これに乗りたいと思っています。

ただしあまりにマイナーで仕事のプラスになるかというと疑問なので、買う事は無いと思いますが、凄く気になっている1台です。



現実的なところではもうモデルチェンジしてしまった車ですが、先代のステップワゴンのワクワクゲートというハッチが2重になっている車を、新車があるうちに買っておけば良かったと思っています。

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車の荷物の積み下ろしなどは頻繁なので、「これがあったら便利なのでは?」と思っていたら、いつの間にか変わっていました。

自分はNボックスに乗る事がよくあって、ホンダセンシングも実態の走行に合ってあるなと思って好感を持っています。


最後に現実的に最も欲しい車で、もう今は手に入らない車が、ポルシェ・マカンの初期型の車です。

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前に乗っていたアウディQ5のベースモデルと言える車で、初期型はクラリオンのナビを外して2DINで好きなデッキやナビが選べます。

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これ以上大きくなると日本の道では極端に使いずらくなるというサイズで、このエンジンと足回りで自由にデッキやナビが選べたらそれは最高でしょう!


書き込んだ文章を見直してみるとかなり自分の独断と言うか、自分の好みがもろに出ている書き込みですが、最近は走りはいいけどオーディオがちょっととか、オーディオはいいけどこの内容でもうちょっと豪華な車は無いの?という、音と車のフィーリングのちょうど良い所が選びにくくなっています。

ドライブしながら好きな音楽を最高のサウンドで聴けるという、これまでは当たり前だった事が選びにくくなっている中で、そんなに何台も買える訳ではないので、デモカーの選択というのが難しくなって来ているなと、文章を書きながらつくづく感じました。

Posted at 2024/04/12 11:31:06 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2024年04月04日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第5話


お客様の質問に答えるシリーズの第3段も今日で5話となり、過去のシリーズでは取り上げられなかった内容の質問を頂く様になりました。

今日はデモカーや代車についての質問で、まずはもう30年以上お付き合いのあるお客様から、『デモカーを買う時の選び方が以前と変わっていませんか?』という問を頂いています。

他には新しいお客様からは「デモカーや代車を選ぶ時はどうやって決めているのですか?」という質問も頂いています。


当店がサウンドピュアディオと名乗る2001年からとそれ以前では明らかにデモカーの選び方が違っていて、1980年代のカーオーディオ専門店オーディオボックスを始めた頃は、まず値段の安い中古車を探してくるというところから始まって、値段が安い割に程度の良い車を探すとどちらかというと不人気車の類が多かったです。
1990年代になって少しビジネスも順調に行く様になったのですが、新車が買える様になっても前からの習慣なのか、どちらかというとメジャーな人気車種よりもマイナーな人が乗ってない様な車を選んで買う様にして、他の店とかぶらないとか、道ですれ違う車が少ない事を良しとしていました。

ただ後で思い起こせばマイナー車は乗っている人が少ない分、来店された方の車と同じという事が少なくて、でも当時は車がクラスが同じであれば同じシステムを取り付けても大きく音が違う事もなかったので、どちらかというとお店の個性の方を重視していました。


それが変わって来たのは1999年になってからで、この前からカーオーディオは超激戦時代に入って来て、イメージ戦略が重要になって来たのに、自分が乗っていたのは経済性を重視してカローラの4ナンバーのバンのディーゼル車でした。

自分的にはそれで不満を感じていなくて、お金を節約して貯金をして、それを元手に不動産を購入してという感じで、いわゆる『贅沢は敵!』という考えでした。

しかしあるお店が、「あそこの社長は金が無いからカローラのバンに乗っていて、そのうち潰れる。」と陰口をたたかれて、それがあまりにあちこちにしつこく言うものだから、その話を信じてキャンセルした人が二人続きました。

そこで専務と考えて、「ここは一発店の前にポルシェを並べたらそんな陰口も無くなるだろう。」とポルシェディーラーに見に行って、ボクスターと911カレラを見比べて専務が「2人乗りと4人乗りで値段が400万違うってぼったくりじゃない? 1席当り200万ですよ。」と言っているのをうっかりディーラーの人に聞かれて、「この人は車の事を知らないから絶対に買わない。」と思われて、最初はあまり相手にされていなかったのが、長い間の節約生活と不動産の運用もそこそこ上手く行っていたので、ボクスーターではなくて911カレラの方を買いました。


しかし買って直ぐに大きな台風が来て、たまたまお客様のお車がピット内にちょうど入る台数だったので、自分の911は台風の中に店の前に置いて、「何でも飛んで来い!」という覚悟を決めていたら、意外と何も当たらずに台風は過ぎていました。

そうこうしていたらカローラのバンを置いていた店がいきなりポルシェ911を買ったという話が広まって、うちが潰れると言っていた店の社長がトーンダウンしたので、更に追い打ちをかける様に、「4ドア車が無いと困るから。」とヤナセに車を見に行って、買って帰ったのが何故かベンツのSクラスで、普通はCクラスを買ってそれからEクラスを買って、最後にSクラスとなるのを、いきなりSクラスを買って911とSクラスを2台店頭に並べたら、とうとう潰れると言っていた店の社長はうちの話は出さなくなって、そこから数年したらそこの店は潰れていました。

今考えたら贅沢は敵という考えから、ある程度高級なデモカーは国で言うと戦闘機の様な物で、社長がカローラのディーゼルでガラガラ走らせて節約する事が善ではないと気付いた年でした。


ただイメージアップを図っても普通にお客様が乗られているクラスのデモカー兼代車として使う車も必要で、そこの部分は以前は予算50万円で中古車から、新車で話題の人気車という風に、考えを180度変えました。


そうこうしているうちにカーオーディオ業界はどんどん悪くなって来て、同業者も潰れる所が多くなり、カーオーディオを買われる絶対数も減って来た時に、今度は人気車種でこんな音が出せます的なデモカー兼代車を増やして行って、当初は代車にはアウターバッフル付きの2WAYスピーカーだったところを、純正のドアスピーカーはそのまま使用して、ベーシックパッケージプラス防振に変えて行き、お客様も景気の動向や消費税が上がる事によって節約志向になって来ているので、ベーシックパッケージから派生するシステムや、輸入車や高級車に関しては『プレミアムベーシック』という新たなパッケージを開発する様になりました。


そして近年ではプレミアムサウンドやディスプレイオーディオなどの開発に時間がかかる車が増えて来て、そういった車を全て買う事が出来ないけれど、つまづくであろう車をあらかじめ買ってから実験をするという事が増えて来ました。

これは1980年代や1990年代には車種による鳴りの違いがあまり無い時代には考えも付かなかった事です。


また代車兼デモカーに関しては以前が50万円の予算で中古車だったのが、軽のハイトワゴンのスライドドアにナビ・ETC・ドライブレコーダーなどを取り付ければ250万円になり、何と以前の5倍の予算となっています。


過去はお金を使わない事が美徳と思っていたのが、実車をかってあらかじめ『こういう効果が得られます!』という部分がアピール出来ないとお客様は納得されなくて、車種選択はなるべく多くの方が選ばれるか、またはそんなに数は出ていなくても、この車種に乗られているお客様はオーディオにこだわられている方が多いという車種を選んで購入しています。


それでもそういった車を全て買える訳ではないので、車種の選択を行う時はかなり検討してから、できるだけスピーディーに注文しています。

過去には初代Nボックスや初代ハスラーなど注文するタイミングがちょっと遅れただけでなかなか車が届かなかったり、現在ではクラウン・スポーツが自社の車よりお客様の車の方が早く納車されるなど、買える台数に元々限りがありますから、それでも最速では注文する様にして、この車でこういう風に鳴りますという参考になる様に努力を続けています。

Posted at 2024/04/04 10:42:04 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2024年03月30日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第4話


お客様の質問にお答えするシリーズは2月から第三シリーズに入って、これまでの内容も重複しつつ今の車の状態や市場動向に合わせた内容でお届けします。

また内容も新しくお店に来られる様になった方や、井川ブログを最近読み始めた方に分かりやすい様にシリーズを変えましたので、文章が長いブログで退屈するかも知れませんが、是非お付き合い下さい。


それでは今日の内容は最近お客様になられた方からのご質問で、「サウンドピュアディオさんの事をネットで調べると良いと褒めてある書き込みと、悪いと書かれている書き込みの2種類しかなく、中間が無いのが不思議です。」という内容を頂きました。

それを聞いて自分も調べてみると確かに2つに分かれていて、良い方の話は置いておいて、悪い方の話は他店の常連客によるものがほとんどです。

具体的な例として、ある日宇部店にいて仕事をしながら監視カメラを見ていたら、えらい勢いで車が入って来て、いかにも「これから上げ足を取ってやるぞ!」という意気込みが見えて、社員がいじめられてはいけないので自分が店頭に行って待っていたら、車から降りて来て肩をいからせてやる気満々で店内に入って来て、最初からこちらのやり方にケチを付けて来て、タイムアライメントがどうとかかX店がどうとか価値観の全く違う話をして来て、「うちの店はそういうのはやっていません。」と言ったら、後から家に帰って「あそこの店の対応が悪い!」とブログに書き込んで、更に「もう一店良い店に出会いました!」と書いてあり、元々そこの店の常連なのにわざわざ後から行って対応が良かった様な話になっていますが、明らかに最初から上げ足を取りに来て、自分の通っている店を良い様に書く『やらせブログ』でした。


更にそこの店の常連はたちが悪くて、ピュアディオの代車でお客様が移動していたらそれを後からしつこく付けて来て、スーパーの駐車場に止まったら「ピュアディオの社員さんですか?」と聞かれて、「いいえ、お客です。」と答えたら、代車の音を聴かせろと言って来たそうで、最初に代車のエンジンがかかっている時にドライブレコ―ダーの位置を確かめていたので、マスクを付けた状態で顔がアップで映っていました。

代車の音を聴いた後で今度は「自分の車の音を聴いて下さい。」と言われて仕方なく聴くと、今度は「自分が付けた良い店があるので一緒に行きましょう。」と言われたそうですが、お客様は断られたそうです。


そういう事があって代車で宇部店に来られて、何時ぐらいにという事でドライブレコーダーを調べて、画像は記録して残っています。


どこのお店の客がやっているかは分かっていて、宇部店への乱暴な車の出入りや、肩をいからせて入って来る映像も残っているので、そういう事をされているお客さんのお店のオーナーは、そういう事をお客さんにしない様に言ってもらわないと、ここまで証拠が残っていると、まずいレベルではないでしょうか?

そのお店はうちに顧問弁護士が付いているのを知らないのか、お客さんがお店のために勝手にやっているのか、過去にもこういうマナー違反と法的違反のはざまみたいな事をしていたお店はかなりの確率で無くなっています。


まあそんな一生懸命なお店の工作員が頑張っておられるので、買っていなくて酷い評価か、実際に買って使って良い評価の真っ2つに分かれているという事なのです。


最後に知らない人から車の音を聴かせてくれと言われたら断るのがいいのですが、実際にお客様が千葉県に単身赴任で行かれている時に、サウンドピュアディオのステッカーを見て「音を聴かせてもらえませんか?」と言われたそうで、おっかなビックリで一様聴かせてあげたら、「ありがとうございました。」と丁寧にお礼を言われて帰られたそうで、その後単身赴任から帰られてその話を聞かせて頂いて、「感じの良い方でした。」という事でした。

何とその千葉県でお客様の車の音を聴かれた方は、それから何年越しで車の旅行を計画して、宇部店に作業に預けている間に観光をされて、帰りはサウンドピュアディオの音を聴きながら帰路に付かれました。


後半では車の音を聴かせて下さいと言われた、極端に悪い例と、極端に良い例をお届け致しました。

Posted at 2024/03/30 10:37:35 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2024年03月09日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第3話


新シリーズになったお客様の質問にお答えしては、これまでの2シリーズの時代に比べてお客様のお車のオーディオ環境は徐々に変わってきていて、最初のシリーズからしたらオーディオレス車自体がかなり減って来ています。

そんな中徐々に内容を変えながら、時代に合った内容で続のシリーズは書き込んでまいります。


今日は最近お客様になられたビギナーの方からのご質問を中心にお届け致します。

現在一番多い質問は、「井川ブログの中でナカミチの商品が取り上げられていますが、もう日本ではナカミチという会社は無くなっていて、海外ではまだあるのに、日本のメーカーが何故日本で販売していないのですか?」という内容を頂いています。

これまでのシリーズでも取り上げた内容ですが、ここでもう一度おさらいして書き込みたいと思います。

まずナカミチという会社は元々『中道研究所』という名前でスタートして磁気記録の音響機器の開発を行っていたと言われていて、更にその前は軍用の電磁記録機器を開発していて、中道一族は第一次世界大戦の時にロシア海軍のモールス信号を電磁記録して解析して、相手の動きを事前に察知して日本を勝利に導いたという話も伝え聞かれています。

そんな正確に録音して正確に再生するという軍用の世界で鍛えられたナカミチというブランドが1970年代に登場して、一時期ナカミチ=超弩級というイメージもありましたが、ナカミチブランドの創業者中道悦郎氏が亡くなってからは2代目社長の迷走によってブランドイメージが地に落ちました。

その落ちた理由は、最初は当社の様なこだわりがあって仕事が丁寧な専門店で扱っていたのが、その様な店が全国には少ししかないので、扱いたいというお店があって、初期導入でそれなりの仕入れをしてくれればどこでも扱わせるに変わって、ナカミチの製品は値段が高いだけで音が悪いという評判になりました。

実際には商品が悪いのではなく、いい加減な販売店がアンプやチャンネルディバイダーの調整をせず、出荷の状態のままでエンドユーザーに製品が渡るというあってはならない状態で、それで一度販売が低迷した時に何を思ったかオートバックスに低価格の専売品を降ろして、地に落ちたブランドは更に落ちて、最終的に日本の会社でありながら日本から撤退して、アメリカではブランドが残って、マレーシアの工場で作った製品がそのままアメリカに送って販売されている状態になっていました。


サウンドピュアディオでは別にナカミチの商品が悪い訳ではなくて、日本での販売店を選ばない売り上げ第一主義が原因のブランド破滅と考えていて、日本向けの製品は買えるだけ買って倉庫に入れて保存して、マレーシアで生産されてアメリカに送られる前の商品を一時期ピュアディオ向けに限定で輸入していました。

途中でマレーシアで作った製品は全品アメリカに送るという事になり、ピュアディオ向けのナカミチ製品の新しい物は入らなくなりましたが、今でも若干数のナカミチ製品の在庫を持っており、旧製品をリニューアルして発売当時の性能以上の物にして販売をしています。


サウンドピュアディオが今の名前を名のる前のオーディオボックス時代の最後の方では、店頭でよく専務が「ナカミチとは取引をやめるから、今ある在庫が最後だから!」とよく言っていて、そのぐらい営業部とはしょっちゅう衝突していて、ナカミチが海外の会社に買われて仲が悪かった営業部の幹部がいなくなった後には再びナカミチとの仲が良くなったのですが、その時は日本の市場では手遅れで、日本発のブランドが日本から撤退する様になり、最後の方では扱っている販売店がサウンドピュアディオだけとなり、あれだけ営業部とぶつかって喧嘩していたのは、ナカミチブランドが好きで、創業者の中道悦郎さんが好きだからという理由で、中道悦郎さんの「オーディオを作る人間は音楽を作る人間よりも上に立ってはいけない!」という、あくまで音楽を作る人があってのオーディオ業界で、音楽を作る人の音を変えてはいけないという、サウンドピュアディオの精神は中道悦郎さんの精神をそのまま受け継いでいます。


そのためピュアディオの製品には旧ナカミチ製品にどこか似た物があり、ベーシックパッケージ用のATXシリーズのツイーターは30年以上お付き合いのあるお客様からは「どこかSP-5とかSP-10Sぽい音がする様な?」と言われていて、考え方が同じだとどうしてもそういう方向に製品がなってしまっていて、それでも当時の物と比べれば現在の車や純正オーディオや今のメディアに合わせてあるので、そのままのコピーとは違う製品でもあります。


ナカミチの商品に関しては他には「アメリカで販売しているナカミチ商品を輸入して販売はしないのですか?」という質問も頂いていますが、実験的に輸入した事もあるのですが、運送料が二重にかかって関税もかかると、日本で販売するには性能の割に値段が高くなってしまい、お客様の負担を考えると自社で中間マージンも関税も二重の運送料もかからない自社開発のスピーカーの方が遥かにコストパフォーマンスが高いので、今のスタイルをそのまま続けて行こうと考えています。


以上最近新規のお客様から多いご質問にお答え致しました。

Posted at 2024/03/09 11:16:03 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
2024年02月24日 イイね!

続・お客様の質問にお答えして 第2話


お客様の質問にお答えするシリーズも第三弾となって、初期の頃に比べると時代が変わって来ているので、旧シリーズでは少し実態に合わない部分も出て来ているので、そこで続シリーズを始めました。

最近店頭でお客様から頂くご質問で、「ロシアのウクライナ侵攻の影響で材料が高くなったとか、精度の高い材質が手に入り難いとか以前書かれていましたが、今はどうなんでしょうか?」という事は良く聞かれます。


もう丸2年となり材料不足や材料の値段が上がりながらも、極力お客様が支払われる代金が上がらない様に日々努力をして、他メーカーのホームページに良くある『価格変更のお知らせ』とならない努力を行っています。


今一番値上がりしているのは精度の高いハンダで、自分は日々の作業でこぼれた銀入りハンダの粒を集めて再生して使っています。

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再生して使うといってもそのまま粒を使う訳ではなくて、370度に熱したハンダ炉で一度溶かしてから再生しています。

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熱して行くと純度の高い部分が浮き出て来るので、ここをすくってビールの一番搾り的に使っていますが、それでもハンダの純度の4段階うちの下から2番目で使っています。

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他にはしばらくして上に純度の低い部分の幕が出来たらそれをすくい取って・・

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そこから抽出して絞ったハンダがこのマスコットみたいな塊です。

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あまりに可愛いのでこれを溶かして使うのは酷な様ですが、この子たちを溶かす時は「本当は溶かしたくないけど、プーチンが悪いので精度の高いハンダが軍用で持って行かれるので許して下さい。」みたいに祈りながら溶かしています。


純度の高い部分を搾り取ったカスと言ってもまだハンダ成分は残っていますが、このぐらいになったら廃棄します。

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この炉は本来はPMBやSKY3の銅線がエナメルで絶縁してあるのを焼き切るための炉で・・

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370度の中に浸けて全ての本数が焼けながらも焼き過ぎて外の線が焼け落ちない様に工夫して、ギリギリの見極めで神業的に音を良くして行きます。

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ただ最近ではロシアや中東の軍事用で高価なハンダが無くなるだけでなく、東電の処理水の海洋廃棄に抗議して、中国が純度の高い錫の日本への輸出制限を行っているために、純度の高いハンダを安定して使うというのはかなり難しくなって来ています。



これだけでなく今困っているのは精度の高いコンデンサの入手が難しくなっていて、当社では入荷したコンデンサを全て高度な測定器で計測して、4桁の数字を貼ってストックして左右のペアリングを行っているのが、1マイクロちょうどぐらいのコンデンサが極端に入手出来なくなっています。

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どうも1マイクロちょうど位の値が軍事用の何かを作る時の測定器に必要だという話があって、事前に高い値段で抜き取って買って行くので、一般にはちょうどの値が手に入らないという噂があります。

現に大量に入手してもストックはご覧の通りで、1マイクロちょうどが必要な車が入って来たら困っていました。


しかし0・47マイクロ2個と小さめのコンデンサ1個の合計3個で1マイクロを作ると、接点ロスやハンダの熱で1マイクロ1個よりも音質が落ちないために、合計12個の放熱クリップを使って高音質を維持しています。

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このクリップのバネはけっこう強くて、12本の付け外して合計24回クリップを握ると、けっこう肩が凝って来ます。

それでも音質を落とさないために努力しているのと、それでもコストはやや高くなるのですが、そこは値上げしなくてそのままの価格で販売しているという、戦争の影響でかなりの苦労を強いられていて、自分もプーチンと我慢比べしていると言っても過言ではないでしょう。


日々の生音・生声に近いセッティングでの納車の裏には、こうした苦痛を伴うとでもいう様な苦労の上に良い音が出来上がっています。


ただ戦争が終わればこれだけの苦労も無いのですが、いつになったらこの戦争は終わるのでしょうか?

Posted at 2024/02/24 12:02:23 | トラックバック(0) | 続・お客様の質問にお答えして | イベント・キャンペーン
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サウンドピュアディオの井川です。 福岡県・山口県でカーオーディオ専門店を営んでいます。 アーティストとのコラボレーションにより、より生演奏や生の声に...

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