現在FM山口では三味線奏者の上妻宏光さんの生一丁のコンサートの告知がされています。
10月15日の土曜日に、下関市民会館の中ホールで行われます。
生一丁というタイトルのPA(マイク・アンプ・スピーカー)を使わない生の音を直に届けるという演奏で、生一丁のスタイルのコンサートで150回を迎える記念の公演となります。
FM山口では告知の前に『サウンドピュアディオ・プレゼンツ』と言っており、ポスターやパンフレットにもサウンドピュアディオの文字が入っています。
最近宇部店に「チケットはありませんか?」と聞かれる方がありますが、今回は少し離れた所での開催なので、チケットの取り扱いは行っておらず、告知のお手伝いという事でスポンサーになっています。
ご覧の方法でチケットをお求め下さい。
10月の公演は山口県以外では愛知県と兵庫県と福岡県で行われて、お近くの方は是非上妻さんの素晴らしい生演奏をお聴き下さい。
また愛知・福岡・山口県での公演には内田麒麟さんというチェリストの方も出演されますので、三味線とチェロの異色のコラボレーションにもご注目下さい。
先日自分は会場の下見に行って来て、海峡ゆめタワーから少し先に行くと下関市民会館はあります。
駐車場が狭いので、開演時間ギリギリに行くと近くのコインパーキングから歩いて行かないといけなくなるので、お気を付け下さい。
それでは10月16日に下関市民会館に行かれる方は一緒に生音を楽しみましょう。
ここからは長い追伸です
自分が上妻宏光さんの楽曲を知ったのは2002年の事で、お客様の車のプレイヤーに上妻さんのCDが入っていて、それを聴いた時に「エレキギターの様な、琵琶の様な、琴の様な、何て不思議な音なんだ!」と一回聴いてファンになりました。
次の日にはCDを買って、それからホームオーディオのスピーカーで何度も聴いて、音調整用のCDとして使い始めました。
ただその頃はコンサート会場に行って生演奏を聴くという習慣は無くて、三味線をエレキギターの様にカッコよく弾いている人というイメージで気に入って毎日聴いていました。
それが2004年に初めて上妻宏光さんのコンサートに行って、その時はアルバム『ビヨンド』の時のツアーだったのでPAを使ったロックテイストの演奏で、それでも帰りの車の中で、「何だかどこか違う様な気がする?」と分かりましたが、翌2005年は一度も上妻さんのコンサートには行かずに、どこか現実から逃げていました。
それが大きく変わったのは2006年で、九州での上妻宏光さんの公演を何会場か聴きに行った時に、当時福岡店で一番のシステムを組んでおられたお客様と一緒に最前列で生演奏を聴いていました。
しかしそのお客様には電源キャパシタ・ヘッドキャパシタ・ロジームメッキの端子など、今はピュアディオでは使っていない音を良くするパーツがタップリと使われていて、そのコンサートの後からそのお客様は来店される事が無くなって、システムも取り付けた状態でそのまま車を手放されたと思います。
その事がその後のサウンドピュアディオの音造りに大きく影響して、自分としても電源キャパシタ・ヘッドキャパシタ・ロジュームメッキの端子が音を無理やりひねり上げていて、それを音が良くなったと感じる人も多い中、それを続けていたら本物の音には近づかないと、3点セットの販売をやめる方向に持って行きたかったのですが、実際に試し聴きを行うとインパクトがあってドンドン売れるので、この売れる商品にブレーキをかけるのは並大抵の事ではありませんでした。
ここでこれまで通り勢いを付けて売りやすい高額なアクセサリーをどんどん販売するのか?、それを一切やめて違う販売方法を考えるのか?という分岐点に立った時に、なぜこんな販売スタイルになったかと考えると、他のカーオーディオ専門店に比べるとサウンドピュアディオの音は地味に聴こえて、でも生演奏を知ってしまうとそれも違うしの痛し痒しの状態で、グループ内では「お客さんをコンサート会場に生かせない様にしよう。」という案まで出て来て、でも生演奏を聴いた後でも作り物に感じない音造りに舵を切るという英断を行いました。
今カーオーディオ専門誌3誌の最後の1誌が無くなった事を考えたら、その時にトレンドと完全に決別した事は良かったと思っています。
ただ生音・生声に合わせるのはそんなに簡単な事ではなくて、自分が上妻宏光さんの生演奏を10会場聴いて回って、上妻宏光さんのファンクラブにも入って、ファンとして顔を覚えてもらって、最後にはデモカーを聴いてもらおうという計画を立てて、10会場まで行く手前で完全に覚えてもらって、デモカーを聴いて頂くチャンスが巡って来ました。
当時のレンジローバーのデモカーの運転席に上妻さんが乗って、助手席で自分がイコライザーのリモコンを握りしめて、「ここの音域が弱いとか強いとかあったら教えて下さい。上げ下げしますから。」と言って試聴して頂いたのですが、感想は合っている部分と合ってない部分が混在していて、それを改善するのはイコライザーで上げる下げるの問題ではないという感想を頂きました。
自分は心の中で「やっぱり!」と思ってその試聴は終わって、その後も5会場上妻さんの演奏を聴きに回りました。
レベルの上げる下げるの問題ではないという事は、音色が合っているかズレているかの問題で、そこでレベル重視からインピーダンス重視の今の音造りが始まった訳です。
そして翌2007年の1月は山口県の山陽小野田市の新幹線口にあるホールを借りて、ピュアディオのお客様とその家族を集めた限定のコンサートを行いました。
東京から飛行機で宇部空港に着かれた上妻さんを自分はレンジローバーで迎えに行って、自分が運転席で上妻さんに助手席に乗って頂いて、「改善しましたが、これでどうですか!」と以前と同じ楽曲を聴いて頂いて、「こちらの方が生の音に近いですね。」という感想を頂いて、自分も一安心しました。
その後は山口県や福岡県で上妻宏光さんの公演やCD発売の告知があれば積極的にサウンドピュアディオがスポンサーとなって、切っても切れないお付き合いとなりました。
コロナの前は夜一緒に食事をしたりして、音楽について語り合ったりしていましたが、ここ数年はコンサート会場でちょっとご挨拶程度のお付き合いとなっています。
上妻宏光さんは基本的に演奏家ですが、数曲はボーカルを取られている楽曲もあるので、例えば「田原坂』などは1曲でボーカルと演奏の両方の音合わせが出来ます。
以前はフルシステムの車を聴いて頂いていたのですが、何年か前にはベーシックパッケージの音を聴いて頂いて、簡単なシステムでも本気で生音に近づけようと努力しているというのを実感して頂きました。
こういった演奏家の方や歌い手の方とのお付き合いを通じて、サウンドピュアディオの生音・生声と呼んでいるサウンドは磨き上げられています。
Posted at 2022/09/30 10:42:33 |
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