薫風の候、皆様ご健勝でお過ごしでしょうか。
8都道府県を除く39の県で緊急事態宣言が
解除になり、少しは安堵できたのでしょうか?
が、まだまだ気を抜くことなく、感染予防には
十分な注意と努力が必要。もう一辛抱ですね。
昨日、以前に少しだけ書いた手作りマスクの寄贈に行ってきました。
寄贈する先は、岐阜県立の児童福祉施設(児童自立支援施設)です。
この施設のHPには
不良行為をなし、又はなすおそれのある児童及び家庭環境
その他の環境上の理由により生活指導等を要する児童を云々・・・・・
とありますが、有り体に言えば家庭環境が劣悪で不良行為に走ってしまった
そんな子達が、もう一度正しい生活ができるように指導・教育する施設です。
さて、オイラが所属する業界団体(地区支部)では、年に一度、この施設での
奉仕作業を実施しています。
施設内の環境美化が主たる目的なんですが、この奉仕作業をする時には
教育の一環として、入所している生徒さん達と一緒に行っているんですね。
えっ、不良行為を働く子達と!大丈夫なんですか!って?
いえいえ、生徒さん達、とってもかわいい真面目な子ばかりですよ。
初めこそ無口で下ばかり向いてて、ニコリともしてくれなかったりするのですが
少し作業に慣れ、上手くできたりするとそれはそれはイイ笑顔をするんです。
とても一所懸命に作業をしてくれますしねえ。
ヤンチャしたのは、ちょっと愛情に飢えてただけ、淋しかっただけなんです。
反対に、奉仕する側が私服で集まると、例えば↓こんなイメージ。
外仕事で真っ黒けだわ、人相風体はめっちゃイカツイわで、もうワヤ。
見た目だけで言えば、こちらの方が再教育を必要としてるっての(笑)
ちなみにオイラ、この団体のNo.2、いわゆる元締め(爆)
ところが今年は、コロナウイルスの影響で恒例の奉仕作業が中止に。
んで、代わりに何か出来ないかと執行部で相談して思いついたのがマスクの寄贈。
施設の性格を考え、市販品を贈るよりも下手でもイイから心のこもった手作りで。
そう決めて会員さんに呼びかけることに。
ここでの心配は、一体どれだけのマスクが集まるか?
強制ではなく、提出目標枚数も定めず、ひたすら「気持ち」に頼るのみ。
なんたって、あんな感じ↑の人相風体だぜ!
所属する12事業所で50枚も集まれば御の字だと思ってました。
ところが、協力を呼びかけると、皆さん二つ返事で賛同。
そして集まった手作りマスクは、なんと75枚。
これが皆さんが持ち寄ってくれたマスクです。
色や大きさ、デザインもまちまち。出来映えも、手作り感満載の物からプロ顔負けのものまで・・・
でも、どなたの作った物か想像がつくくらい個性的で素敵なものばかり。
いやー、嬉しかったですねえ、呼びかけた側としては。
見た目は怖く、口は悪くても、みんな優しいんですよ。
外出の自粛が求められていたとはいえ、ご自分の貴重な時間を割いて
これだけの手間をかけて下さる、その気持ちに感謝、感謝です。
その皆さんの思いが詰まったマスクを持っていったんですが、
感染予防の観点から、生徒さんに直接手渡すことは出来ず・・・
そこだけが心残りでした。
というのも、奉仕作業を通じて刺激をもらっているのはオイラ達なんだから。
自分が初めて職に就いた時のとまどいや、上手く出来た時の喜び・・・
生徒さん達との交流の中で、仕事に慣れることで忘れかけていた
純粋だった頃のそんな気持ちを思い出させてもらってるんですね。
そしてもっともっと高みを目指そうと・・・
そう、彼らの純粋さっていう力を分けてもらってるんです。
年に一度とはいえ、そんな子達と触れあうのが楽しみなんですよ。
あの笑顔を見るのが嬉しいんです。
そして、この感謝の気持ちを伝えたかった・・・・
あの子達、喜んでくれたかなあ?
もし喜んでくれたなら、今度はその気持ちを誰かにつなげて欲しい。
何かを感じたなら、その感じたことを誰かに分けてあげて欲しい。
今持っている純粋さを失わず、強くて優しい人になって欲しい。
そう願ってやみません。
また一緒に、楽しく作業出来る日を待ってるよ。
怖い顔のおじさん一同より
実は、今回の活動を団体の県本部が発行する機関誌に寄稿してくれと要請が。
で、このブログ、その練習も兼ねてたりして・・・・・
ああ、なんて不純なオイラ (|||O⌓O;)