さてさて、前々からやってみたかった
「永久タイヤ・レター」を実施してみました!
あくまでも、プロの方の、その業界の完成された手法を教わったのではなく、
「どうやって作るのだろう」と考えながらプロの方の、オートサロンのショーカーを見て、
プロの方の作品から読み取って、
自分が出来る手法で、手探りで やってみた方法を公開します。
ですので、プロの方や、DIYでやり慣れた方で、
もっといい方法あるよ~!とか、プロはこうしてるよ~!と
コメントいただけると 嬉しいです。
やってみて、わかりましたが、
デザイン&カットで 丸一日、
タイヤの貼り込みで 丸一日、
カッティングプロッタの買い直しで8万円。
正直、もう2度とやりたくない作業だ! と思うくらい大変な作業でした。
なので、どこかで 見かけたら、声をかけていただけると、
苦労が報われます m(_ _)m
【Before】
【After】ホワイトレター 施工後
【タイヤ拡大 Before】
【タイヤ拡大 After】
↑タイヤ厚が厚いので、大きいデザインがはめ込めます。
「CX-5.1 Mod. 」の意味は後述します。
【タイヤ 拡大 After】
タイヤ・ロゴのレリーフ(浮き彫り)もキチンと回り込ませて、ホワイトのラバーシートを焼き付けました。
レリーフがあっても 回り込ませて貼り付けられるので、タイヤのオリジナルのロゴを気にせず貼り付けられます。
レリーフがある場所の方が かえって接着面積が稼げて ガッツリ付く感じがしました。
今回、白でやりましたが、このラバーシートはいろんな色が販売されているので、
やる気になれば、好きな色で出来るとも言えます。
さて、前々からやってはみたかったのですが、やり方も、用いる材料もわからず。。。
しかし、今年行ったオートサロン2019で ショーカーを作っている方と直接お話できて、
その方から、「ラテックス・ラバー系カッティングシートを貼り付けている」と教えていただいたので、
材料さえわかれば、あとは自分で研究してやってみよう!!と思った次第です。
その時のオートサロンのブログがこちら!
【東京オートサロンでの ショー・カーのタイヤ・ホワイトレター】
タイヤ・ホワイトレターには いくつかの手法が出てました。
↓KenBlockのFunyTruck ↓
↑TOYOタイヤのブース
↑日野自動車のブース。
これもそうかな~~!?と思ったけど、よく見ると、
カッティングシートを張り合わせた継ぎ目が見えます。
↑カッティングシートを貼り付けるなら、僕でも出来る!!と思いましたが
展示の担当に聞くと、カッティングシート(PVC製)ではなく、ゴム系のラテックスシートを貼っているとのこと。
また、タイヤ温度が50℃を超えると、剥がれる可能性があるので、あくまでも、ショーカーのみとのこと。。。
しかし、ラテックス・ゴム・シートという情報は 僕には十分な情報でした。
オートサロンって、裸(に近い)の姉ちゃん達をカメラで追いかけるのも楽しいでしょうが、
こういった エンジニアや職人の方とお話出来るのも すごく楽しいです。
さて、ヒントが得られれば あとはks流の実行とトライ&エラーです!
【ジョイフル本田で ラテックス・ゴム・シートの探索】
余談ですが、「じょいふる」とキーボードを打ったら
「女医流布」と変換されました。。。。 ははは! ^^;
「いじり屋のディズニーランド:ジョイフル本田 瑞穂店」で探してみました!
2Fにありました! ラテックス・シート! 商品名「サンラバー」
A4サイズ2枚で680円です。白以外にも いろんな色があります。
カッティングシートの様に切り取って、アイロンで熱圧着するシートです。
水着の様に伸びる素材に熱圧着するモノです。
これですね!!
テスト的に買ってみて、
あえて汚れたままの 滑り止め付き軍手にヒートガンで炙って熱圧着してみました。
↑転写シートは剥がした状態のラバーシートのみのテストピースを軍手の上に置いて、 ヒートガンで炙り、高温になったところで、タオルでプレスすると、
溶け込む様に滑り止めのゴムの凸凹に入り込み、うまく熱圧着出来ました。
爪で引っ掻いてみましたが、剥がれることはありません。
うまく繊維にも滑りゴムにも密着しています。
(後述しますが、このシートは 転写シートの剥離性に難あり)
【デザイン・データ】
「イラストレーター」で作っていきます。
ちなみに、CX-5のデザインも原画は僕が作っていきました。
デザインのメイキングはこちら! ↓
「CX-5.1 Mod.」のロゴをタイヤの円に沿わせる様に変形させるには
イラストレーターの機能で、弓なりの変形をさせる
「オブジェクト」ー「エンベローブ」ー「ワープ」の機能を使ってタイヤに沿うように変形させます。
とは言え、実は簡単にワンタッチで変形だけはできますが、
タイヤ直径サイズのカッティングプロッターは持ってないので、
「ラスター画像化」ー「ライブトレース」ー「文字毎の再ベクトル化」→「メディアサイズへの最適配置」
というふうに、多数の変換と調整の後にカット出来ます。
(ソフトをよくご存知の方だけにわかる内容です)
なので、変換からカットだけで1日かかります。 超面倒くさいです。。。
【CX-5.1 Mod. の意味】
僕自身、キャッチコピーに使っている 「CX-5.1 Mod. 」ですが、
その意味は
CX-5を 自分で手を入れて(Modify 改造と言う意味)、 バージョンアップの「*.1」という意味として考えました。
今も、バージョンアップし続けているので、5.1以上にはなってると思ってます。。。(*^^*)
【カッティング・プロッターの選択】
実は以前からカッティングプロッターは ローランドの【STIKA-7】を使ってました。
CX-5の殻割り内の貼り込みデザインもSTIKAで切り出したモノです。
詳細はこちらのブログで解説 ↓
↓STIKA-7
↓ヘッドライト内部に貼り込んだところ。
しかし、この時、使ったSTIKAは初期型で20年前に購入したもので、
対応OSがWindows7までだったのです。
この後、家のPCが全部Windows10にアップグレードしたので、
このSTIKAを使うことが出来ず、
(どなたか、Windows10で使えている方は コメント下さい)
次のカッティング・プロッター購入を検討しました。
最新型のプロッターは 市場では3種類あるようで、
どの紹介HPも、もうSTIKAを推奨せず、
一押しなのが 【ブラザーのScanCut DX】でした。
参考にした、比較サイトはこれ! ↓
紹介のHPも、すごく先進的な機能をアピールしています。
○Windowsから直接カット出来る。
○刃先の飛び出し量が自動調整
○厚物(Max7mm)まで可能
、、、と STIKAと比べれば うれしい機能が満載になっているようです。
なので、購入しました。。。。↓
しかし、購入して使ってみると、ダメダメでした。
Windowsからデーターが送れると言っても、専用ソフトで受け渡されて、イラストレーターから直接のカットが出来ず、
受け渡しの際、シートに合わせて倍率が自動調整されてしまいます。
これは 実物大のデザインをしても 合わなくなるので、致命的に駄目です。
また、刃先の自動調整が微妙に合わず、うまくハーフカット出来ません。
また、長もののシートのカットが 専用ロールフィーダーを別に購入し、
同梱されるIDを入力しないと ロール用紙のカットが出来ない縛りがかかってます。
ひ、ひどすぎます。 制限が多すぎます。
今にして思えば。、たとえ20年前のSTIKAであっても、マニュアル調整のSTIKAの方が使い易かったです。
STIKAをWINDOWS10で使っている方、いらっしゃったらコメント下さい。
【カットと貼り込み】
前述で ジョイフル本田でA4サイズのラバーシートは見つけましたが、
A4サイズでは 大きい文字列は切れません。なので ロール状のラバーシートを探しました。
アマゾンにありました。
タイヤ4本は上記1枚で切り出せました。
こちらの方が 価格も安いし、熱溶着もしやすかったです。
タイヤの貼り込みたいエリアのヒゲをニッパーで切り取ります。↓
透明の転写フィルム越しに ヒートガンで炙ります。
コツは、大胆に高温に炙った方が 熱圧着も 転写フィルムの剥離も楽です。
仮圧着が終わった後、転写フィルムを剥がして、もう一度、じかにヒートガンで炙り
タオルでプレスすると、 レリーフの凹凸の中まで シートが溶け込んでいきます。
幅広のタイヤ厚を目一杯使って、迫力のショー・カー・タイヤレターに出来ました。
なお、タイヤメーカーのオリジナルのホワイトレター仕様でも、それなりに迫力は出ますが
やっぱり、タイヤ厚を目一杯使うと、特別感は半端ないですね!!
完成すると、こうなりました!!
【After】ホワイトレター 施工後
【タイヤ拡大 After】
購入したブラザーのカッティング・マシンにはがっくりしましたが、
ま、なんとか 今回の目標は完成しました。。。。\(^o^)/
ほとんど、F1並のアピール度です。↓
さてさて、なんで 我が家がカッティングマシンを持っているかというと、
いろいろ、レースに出ていると、レース毎に 違うゼッケンナンバーをつけないといけないので
レースをする人たちは だいたいカッティングマシンを持っていました。
我が家も 必要なので 持っていました。
モトクロスの全日本選手権では 年間の固定ゼッケンが指定されるので
頻繁にゼッケン番号を変える必要はなく、印刷ラッピングでのゼッケンを使ってましたが
↓全日本選手権用ゼッケン(年間固定番号での印刷)
そのほかのレースに出るには、レース・エントリーごと 主催者からゼッケン・ナンバーが指定されるので、
レース毎に空欄のゼッケン・プレートに 番号だけ切り出して ナンバーを張り替える必要があるので
カッティングマシンは必須となります。
下は僕のYZF-250Fですが ↓
確かに2輪館やオートバックスに行けば 単純に数字の切り文字ステッカーは売ってはいますが、 ゼッケンの大きさに目一杯に数字を表示しようとすると、
やっぱりカッティングマシンは必要になります。
ま、カッティングマシンが あれば いろいろDIYの範囲が広がりますので いいですよ~! \(^o^)/
ただし、もし、Windows10で動くのであれば、STIKAをおすすめします。
(残念ながらブラザーのScanCutを買うために STIKAはヤフオクで売っちゃいました)
もし、Windows10でローランドのSTIKAが動くのであれば、ブラザーのScanCutをヤフオクで売って、
もう一度 STIKAを書い直したいです。。。。。 ^^;
PS.
調べてみると、Windows10で STIKAは使える方法があるようです。
これを知っていれば、ブラザーのScanCutは買わなかったですね。。。
重要!!!
【ラテックス・シートの比較】
さて、今回、2種類の貼り付け用ラッピングシートを使いました。
実は 2つで 材質はちょっと違います。
○商品名「サンラバー」A4サイズ2枚で680円 4輪で3セット使います。
材質:透明ウレタンフィルムに油性インク塗布
4輪分 =2,040円
材質 PU(ポリ・ウレタン)
4輪分で1ロール(=1,900円)で出来ます。
商品名「サンラバー」
A4サイズ2枚で680円です。白以外にも いろんな色があります。
軍手へのテストは「サンラバー」で行い、ガッチリ食いつきましたが、
やっぱり、A4サイズはカッティングの効率が悪いので、
ロールのシートを探して、 アマゾンで「熱転写ラバーシート」を購入し、
タイヤに貼り付けたのですが、
どうも 「サンラバー」より、ロールの「熱転写ラバーシート」は密着力が弱く、剥がれてきました。
なので、ロールの「熱転写ラバーシート」は一度剥がして
(ピンセットで引き剥がすと、簡単に剥がれちゃいました)
サンラバーで もう一度貼り直しました。
「サンラバー」ならまあまあ熱圧着出来るので、良かったのですが、
もし、他に コスパがよく、より熱圧着しやすい大型シートをご存知の方は
コメントいただけるとありがたいです。m(_ _)m