地元北海道オホーツク海側はすでに朝晩、氷点下。
その中ですすぎの水と戯れる様はどう見ても「苦行」以外の言葉が見つかりませんw
春からすでに8回の洗浄を繰り返し、未だ結果がはっきりと見えない状況ではありますが、今シーズンの以後の洗浄は凍死する恐れwがありますので今回が最後。
来年春に再開・・・するのかな?たぶんします。
今シーズンはみんカラ民となり、たくさんの皆さんとお知り合いとなり、貴重なデータ・目からうろこ・いろいろな情報を頂き大変感謝感謝のシーズンでした。
ありがとうございます。
さて、洗浄洗浄・また洗浄を繰り返し、得たデータを元にDPF内部にあるもの、というよりあるんじゃね?と考えられるものを書くとするならば隊長のレポートにもありますように、
1.アッシュ(灰 エンジンオイルが燃え尽きたもの)
2.軽油カーボン(軽油が燃えた残り スス 煤)
3.その他1 (オイルが燃え尽きずガッチガチになったカーボン 硬質カーボン)
その他2 (その前段階のアスファルトみたいな、まだなんとか「ぐにゃ」ってなるもの オイルスラッジ)
その他3 (さらにその前段階の「むにむにっ」としたもの 油分)
の大きく分類すると3つがありそうです。
1次洗浄では大丸DPFクリーナーを使い大量の白アッシュと
茶色アッシュ(これってスラッジなのか?)の排出を確認。
まだ簡易洗浄での可能性を探っていたので、ミスしてエンジン内に注水するハプニングがありました。
再生距離は240kmまで回復するも短期間で170kmほどに悪化。
その後3次洗浄まで洗浄剤を最大20時間入れたにもかかわらず一切の排出物はありませんでした。
おそらくこのDPFクリーナーのたった1時間程度の浸漬でスカDオイルのアッシュは抜けてしまうのでしょう。
以後、第5次にもこのクリーナーで洗浄していますが、まったくなにも出ませんでした。
これ以上このDPFクリーナーでの洗浄は無意味と考え、日本油化工業の「ハイカーボン」とハイカーボンを使用したDPF洗浄を知り、第4次洗浄を敢行。
洗浄途中まで洗浄剤の色調が変化するなど手ごたえはあったものの廃液中に明瞭な排出物は無し。
(今考えるとハイカーボンには界面活性剤が入っており、油分と硬質カーボンの一部を少量溶解していた節がある)
結果は失敗だが、ここが転機となる。
2種の洗浄剤に当然あるであろうスス・カーボンが廃液中に全くない、いや、剥離したようなのはあるのだが溶解した墨汁のようなカーボンが全くないことに気づいた。
これを受けメタルクリーンでのカーボン・油分溶解後、ハイカーボンにて硬質カーボンの除去を敢行。
第5次洗浄となる。
結果、大量のカーボンの排出を確認。
その後のハイカーボンでの廃液も色調が濃く、洗浄成功を確信したものの結果は洗浄前と変わらず。
ここで再び暗礁に乗り上げる。
あれだけの排出物があったのに結果は変わらない。
それどころかACCの値がストンと下がる時があり、すぐ爆上がりする。
これまでになかった現象に出くわした。
DPFを開発するとき、当然試作もするだろう。
メーカーが保証した期間はノントラブルでありたい。
車もメーカーも信頼性にかかわるから。
DPFにカーボンやアッシュ、スラッジなどが強固にくっついてしまう材料をわざわざ使うわけはない。
10年10万キロ持たないから。
ならACCがストンと下がる時はいつだ?
寒冷時のエンジン始動後1、2分後。
つまりDPFが温まってきた瞬間にストンと下がる。大幅に。
金属系と半液体の熱の伝導率は違うし前者は多孔質なフィルターだ。
それを塞いだり開けたりできる物質は粘度によって形を変えられる油分とスラッジしかない。
ならばそれ専用の洗浄剤を使えばいい。
こうしてユニゾールHを使用することにした。
これが第6次。
が、懸念した芳香族系と水性の洗浄剤の同時洗浄が不可であることが発覚。
あやうくDPFをお陀仏にするところだった。
ユニゾールに極少量の水分が混入すると白濁し沈殿物が生成する。
この沈殿物が生成された状態で洗浄力を保持できるのか、沈殿物が生成されたとして沈殿物を溶解できるのかは全く不明。
怖くて使えない。
メタクリでの洗浄に留まる。
第7次はユニゾールで洗浄後に水性洗浄を行おうと考えた。
が、芳香族系のユニゾール、引火点は低いものの揮発性は高くはない。
ヒートガンでDPF内部を乾熱乾燥させ徹底的に水分を除去。
その後ユニゾールHで内部の脱脂。
度重なるメタクリでの洗浄が功を奏したのか出てきた廃液の色調はカーボン混じりの茶色。
思ったほど色調は濃くなかった。
洗浄後、「あ、やってしまった」。
ここでこのユニゾールの粘度に気が付いた、この粘度は表面張力が発生する!
が、後の祭り。
完全にDPF内部の不純物が抜けていない状態なら自重やエアなんかじゃ絶対に全量排出は不可能。
水性の洗浄を諦めユニゾールの排出に注力。
エアの大量投入後ヒートガンで加温し蒸散を繰り返す。
エンジン排気での排出は不可。
沈殿物が発生するだろう。
実に8時間かかってなんとか排出に成功。
ぐったりだった。
その後、昨日、第8次洗浄をハイカーボンで行った。
結果はまだ絶対的データが足りない。
が、こうだ。
これでもまだだ。
たぶんハイカーボンでの循環洗浄が足りていない。
まだすべてのカーボンの排出には至っていないと思う。
201kmでGEN5.22は高い。
もちろんインジェクターの劣化はあるだろうがGENが再生のトリガーを引いたとしても300km走らないなら意味は薄い。
通常走行時の差圧が逆に高く感じる。
5mmのPPボールがDPFの目を塞ぎ、塞いでない目に高圧がかかってプラグになった硬質カーボンが上に押し上げられた可能性がある。
がACCは上がらない。
いや、実は走行中かなり上がる。平気で0.8とか上がる。
が、その後ガンガン下がるのだ。
ガンガン上がってガンガン下がる。
今までにない現象。
プラグの隙間をガスが通っているのかもしれない。
あるいは洗浄された酸化触媒がめちゃめちゃ元気になっているのかも。
DPFが割れない温度まで冷やしてから上の差圧パイプからエアを吹き込みDPFを冷やした時にACCが急落するかどうかも調べていない。
注水するとカーボンが剥がれて比較にならないだろう。
いずれにせよ全てにおいて絶対的なデータ不足。
これからの観察によって今回の洗浄が成功か否かは決まるのだが、たとえ否としても完全に道が開けたような気がする。
ユニゾールHは芳香族系の洗浄剤。
水性の洗浄剤でユニゾールH並みの洗浄性があるならそれを使用しない限りは2クール洗浄になってしまう。
この洗浄剤をまず探さなければならない。
全てを裏側から見て言えること。
隊長の推測通り、インマニカーボン堆積もEGRクーラーの閉塞も燃焼室のカーボン堆積もDPFの圧損と体積もオイルが元凶と言っていいと思う。
それを軽減するオイルキャッチタンク・オイルセパレーターは極めて有用なアイテムであり、ブローバイガスの清浄化こそがスカD延命の本質だと思う。
サラサラのススなどDPF内部で酸化燃焼してしまうだろう。
サラサラのススなどISVが開いた瞬間に剥がれて粉々になってしまうだろう。
サラサラのススなど閉塞寸前になるような大量堆積など起こらないだろう。
サラサラのススなど気が向いたら柔らかいブラシ片手にエアでぶっ飛ばして即終了だろう。
ド素人が自分の車たった1台でしかないがそれでもRMC3Eで、バイパスパイプ自作でオイルをガンガン流し込み再生100kmにまで劣化したDPFを回復させたことは事実。
オイルまみれのDPFが洗浄可能である可能性を示せただけでも価値はある。
それもこれも隊長をはじめとして皆さんがデータ・アドバイスを下さったおかげでここまでこれた。
私がやったのではない、皆さんとともにやったのだと言い切れます。
本当ありがとうです。
感謝(^^)/
広告しとこw
日本油化工業のハイカーボン、最高ですよー!
ユニゾールH、メッチャ油とれますよー!臭いけどw