本日、塵類流缶計画 サードインパクトを発動しました。
追ってブログにて紹介させていただきますね。
さて、サードインパクトでどうせDPFを丸ごと洗浄するなら、インテーク系・EGR系に溜まったカーボンも一緒にやっつけちゃいたいな。と考え、「ノーマル車両でなんにもいじっちゃいない車両」を再現すべく、かぴばらさんのへその穴にブローバイを直結。
インマニ内部がオイルでドロッドロの状態&DPF再生間隔が100kmを切るように劣化させ、その状態からRMC3Eを大量にぶち込み、どのくらいインマニ内部がキレイになるか?の実験結果を先に紹介します。
まずエンジン内部の画像から。
1番シリンダー、前回と同じシリンダーです。
結果は「残念」、何の変化もない感じ。
よくよく見ると堆積しているカーボンは上部と下部が痩せて薄くはなってるのですがまだまだガッチリシリンダー上部に食いついています。
カーボンにはピストンのトップが擦った縦溝があります。
おいおい、オイル上がりの原因になるじゃんね?
吸気と一緒に吸い込まれるRMC3Eだけでは、焼き付いたカーボンを短期間で除去するには、やや難があるようです。
燃料添加材系も同様かもしれませんね。
噴射直後に着火燃焼するならばピストンヘッド内部はキレイになってもスキッシュエリア部のカーボンはなかなか除去できないかもしれません。
ピストンのトップリングとセカンドリング間、オイルリング間のカーボンも同様じゃないかと推察します。
インジェクター外して不燃性のカーボン溶解液でシリンダーを満たして、エア圧でカーボンを溶解しながらクランクケースに流し込んで各ピストンリング間の洗浄を行おうか思案中です。
画像がボケてしまってますがピストン内部はこんな感じ。
カメラをシリンダー内部に挿入する際にどうしてもオイルがレンズに付着して鮮明な画像が得にくいため、インジェクターホール周辺部をパークリで洗った洗油が、ピストン内部に溜まるため中央のピストントップの山が光り、谷にはスス混じりの洗油が溜まって黒く映っています。
やはりパークリごときで簡単に地金が出るほどカーボンの堆積はありませんね。
前の画像でもバルブ底面や燃焼室壁面がキレイでしたもんね。
RME3Eまたはインジェクタークリーナーどちらか、or 両方の効果でしょうね。
EGR系を見てみましょう。
最初、「え!?」って思いました。
へそ穴にダイレクトにブローバイを入れる前の画像そのままだったからです。
前回のRMC3E大量投与時はその前にEGRクーラーのコア掃除を行って、閉塞していたコアにドリルで貫通しただけでどんどん穴が広がってきれいさっぱりになったので、今回はさらにキレイになるに違いないと踏んでいたのが、何の変化もないので肩透かしになりました。
もちろんへそ穴にブローバイを直接ぶち込んだ状態よりは比較にならないくらいにキレイにはなっているのですが。。。
その時の画像を失ったのが悔やまれます。
EGRパイプはどうでしょう?
温度センサ部から撮影しました。
あぁ、まぁこんなもんだなぁ。程度にはキレイですが、正直物足りない。
背景の光っている部分はISVのシャフト。
おそらくEGRパイプ内から滴下したRME3Eで洗われたのでしょう。
こりゃインタークーラーコア出口にも少し溜まってるかもしれません。
オイルでドロッドロだった状態からは全然良いのですが。。。
2か3番のインテークポート。
ここは初見です。
今回の作業前の状態はオイルでドロッドロだったため撮影できなかったのです。
画像全体で言えることは、
1.しっとり湿っている
2.オイルのドロドロ感は皆無
3.乾いている部分もあるが総じてなだらかな曲線を描いたカーボン堆積
4.堆積カーボン表面に無数のクラック、クラックは深くない。
といったところでしょうか?
色調の変化ではっきりしないのですが、もしかしたらカーボンが流れて地金が出ているのかもしれません。
壁のR具合やちょろっとあるカーボンの塊から見てですが。
ポート壁面のカーボン除去は力業は出しにくい。
カーボンの塊がシリンダ内部に入ってしまうから。
それをせずともポートがキレイになるならば大いに有効かもしれません。
温度センサホール上部、天蓋となる部分です。
ここは乾いたカーボンが堆積していました。
流速が無いからでしょうか?
すぐにサラサラと流れそうなカーボンでした。
個人的な見解として。
最終の500cc投与時の車両の変化は全く感じられなかった。
排煙もノッキングもラフなエンジン回転感もなし。
ただただ快調でした。
以下にまとめました。
1.RMC3Eの投与後はEGRの還流熱を有効に利用するため、レーシングまたは中回転域での走行が必要。
2.RMC3Eの投与は微細な霧状よりもカーボンに含浸しやすいよう、噴霧滴が大きいほうが良いかもしれない。(前回投与時の結果と今回のEGRクーラーの状態から)
3.RMC3Eはカーボンに含浸し、そのカーボンはある程度の時間をかけないと結束力は弱まらない。故に投与後はレーシングを含めた2~300キロ級の走行が必要なのかもしれない。
(1.のレーシングや中回転キープが困難な100km以内でのDPF再生頻度のかなり詰まったDPFの場合。私の車両では水温が100度を超えてしまうため困難)
4.カーボンよりもカーボンに含浸したブローバイのオイルミストを真っ先に流す感じ。100ccよりも50ccなど少量を投与してオイルミストをゆっくり燃焼させないと爆煙を吹く。
爆煙はDPF内のセルまたは酸化触媒焼損を促す可能性あり。
5.DPFの圧損を一時的に緩和する働きを観測。ACCの上昇感は2次曲線を一時的に緩和する。が、近々に倍返しでACCが上昇する。
MAXパワー時の差圧は逆に上昇する(ウォールアッシュが崩れ、DPFセルがむき出しになったことで差圧上昇は鈍くなるがプラグアッシュは成長するため大排気量時のDPF容積は小さくなってしまうのではないか?)←隊長のアドバイスより。
6.カーボンの剥離より崩れて除去、というニュアンスが強い。
上手に使用することでスス噛みによるストール、再始動困難を回避する可能性あり。また、非分解でもあるため何よりもお手軽であり、シリンダー内にカーボン塊が落ち込むことが少ないためインテークポートの堆積カーボン除去が緩慢ではあるが可能である。
7.へその穴からのRMC3E投与は熱的活性や全量投与の有効利用性、インマニ内部拡散性の観点で有効。ただしアイドリング負圧ではEGRパイプからのISV滴下でのロスがある。
この問題を解消するには走行時など、ISVが比較的大きく開く&CEGRバルブも開いている状態で投与したほうが効果的。
インプやエボなどのインタークーラースプレー機構をそんままパクったような、へそ穴から機械的噴霧が可能な装置があると面白い。
こんなところでしょうか。。。
ただ、DPF洗浄前のインマニ洗浄ならば私ならばDPF洗浄剤の含浸時間中にインマニ切ってサンエスに漬け込んでしまうかもしれません。
そのほうが早い。
ただ、車両をリフトした状態で車上のパーツ脱着は腰が死ぬ&分解組み立て工数が膨大になるので考えものです。。。
が、全体を通してDPF洗浄を前提としての作業であるならばここまでキレイになるならば有効なんじゃね?と感じています。
ちなみに今何?に書きましたがDIYって「ダメでもいいからやってみよう」か「だから言っただろう?やめておけって」とも読むんだそうな。。。