![ブローバイ インラインドレインの成果と応用 ブローバイ インラインドレインの成果と応用](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/072/391/47072391/p1m.jpg?ct=a7079b4aaee7)
ブローバイセパレーターシステムからブローバイインラインドレインシステムへ移行ししばらく経ちます。
冒頭の画像はベゼル内部の状態。
以前ならべっとりとオイルが滴るぐらいの付着でした。
粒子の細かい油煙のせいで湿気っているとはいえ、セパレーターシステムから比べて油分の除去具合は「這い上がり」が無い分これくらいならいいんじゃないかと思ってます。
なによりも結露水や黒マヨの排出の手間が一切ないのとコンプレサーまでのブローバイ経路が常に弱負圧状態なのは良いことでしょう。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/764/238/378a5d880f.jpg?ct=bbd00e285513)
ISV内部の状態もまあまあドライな状態。
かぴばらさんのISVはいつもドロドロしていましたからちょっと感動するくらい。
結露水を吸い込んでいるはずなのにね。
ここまでのシステムの状態を監視して出した自分なりの結論は「今まで試したブローバイ中の油分除去装置の中で最高」。
後は油分吸引スイッチの動作頻度を下げずに自動化するくらい。
これもすでに構想済みなので実行に移すのみです。
で。
前にちょろっとどこかで書いたのですが、これが終わりではなく。
このシステムを採用するにあたって考えていたもう一つの構想があります。
それが「非分解ISVクリーニング」。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/764/277/f15751b9f4.jpg?ct=6d41f537157a)
ご存知リヴァネスRMC3Eです。
こいつのいいところは不燃性で、燃焼室にて燃焼させてもエンジン自体に害は無く、おそらく水溶性なくせに油分やカーボンの溶解力が桁違いに強いところ。
適度な粘性を有している点。
逆にダメなところは非常に高価であること、油分やカーボンの溶解力が高いため大量投与はDPFに一気に溶解カーボンや油分を流し込み寿命を縮めてしまうこと。
ではISVを洗浄するための少量投与ならば?
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/764/294/54ab996e48.jpg?ct=936d416de8e8)
何でもいいのですが余ってた真鍮パイプにホースを接続。
パイプ長は露出120mmにしてそれ以上インマニ内部に入らないようにします。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/764/308/d1bed522a4.jpg?ct=c020d5be67ba)
指で示した方向、車両右前方方向に真鍮パイプの先端を向け温度センサ穴から差し込みエンジンを始動します。
この時外した温度センサをコネクトして機能させてフェールセーフにエンジン制御がならないようにします。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/764/317/d49874ec60.jpg?ct=34180c550075)
あとはRMC3E25mlを真鍮パイプからのホースに吸わせます。
インマニ内部はISVが閉鎖している関係で負圧になってますから勝手にRMC3Eを吸引します。
え?何が何だかわからんって?
1.完全暖機後のアイドリング状態のインマニ内部はISV閉鎖に伴い負圧が発生している。
2.温度センサ穴から挿入した真鍮パイプ先端部は潜望鏡直上付近にあり、ここからRMC3Eが液体のまま閉鎖したISVバルブの裏にドバっと滴下。
3.ISVバルブとハウジングの隙間からは吸気が勢いよく吸い込まれているので、その気流によりRMC3Eが飛沫となってインマニ内部に飛び散る&溜まっているRMC3Eを撹拌する。
このISVバルブとハウジング部の隙間からは気流の関係によりエンジンを停止またはアクセルを踏み込まない限りベゼル以下のホースには落下しない。
とこんな感じになってます。
実は洗浄方法違いでもう一つ、2ステージ洗浄と言ってもいい機能がここには存在します。
1.エンジンが冷えていて、RMC3E吸引後すぐにエンジン停止→
「ISVバルブとハウジング部のクリーニング」
これは完全暖気前のインマニ負圧が低い状態で施行します。
2.完全暖機後でRMC3E吸引後、温度センサ穴を封鎖し10分アイドリング→
「ISVバルブとハウジング部&バルブ傘部とポート内部クリーニング効果」
インマニ負圧が高い状態で、吸気によRMC3Eの飛沫が多い状態での洗浄。
まぁ、2番はあまりにもRMC3Eが少ないので限定的ではありますが。
この洗浄法のメリットはベゼルを切らないので手やエンジンベイを汚さないこと、超手軽であること。
余計な分量のRMC3Eは1.の作業効果の場合エンジン停止とともに落下しインラインドレンシステムにより除去回収されること。
RMC3Eの少量使用により25mlで300円ほどと安価なこと。
RMC3Eの量が少なく効果が遅効性で煤を噛む恐れが少ないこと。でしょうか?
EGRガスからの熱がISVバルブ裏に堆積しているススに含浸したRMC3Eを活性するまでに時間がかかります。
効果は数日後にわかります。
ISVユニット以後の堆積カーボンが油分の吸着剤として働く機能は可能な限りオミットすることなく、だが、制御系部分は可能な限りクリーンな環境とし緻密な吸気制御を最優先した。
堆積カーボンの油分吸着限度を超えると意味がないと思う&その状態はマフラーからの白煙となって体験したことからインマニ洗浄&DPF洗浄後の維持作業、特にKEのみ有効な手法かもしれません。
(KFは元からPM発生量がKEと比べ桁違いに少ないため)
ちなみに「かぴばらさんのへその穴」が存在するかぴばらさんは温度センサすら脱着しません。
潜望鏡内部から滴下するため超絶ラクチンな洗浄方法です。
Posted at 2023/07/07 18:10:39 | |
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