58L軽油に60mlの2-ブトキシを添加するという無謀な試みは、添加中は何の変化も現れないのだが、2-ブトキシが無添加になった燃料で狂ったようにGEN・ACCとも上がらない現象がかぴばらさんで現れました。。。ってのは前回までのお話。
肝心のインジェクター洗浄剤としての2-ブトキシ添加では、それほど劇的な改善が見られないっぽい。
GENの上りが早くせいぜい250km走るとGENトリガーで再生が始まります。
4番インジェクターの補正値が低く出ています。
これは4番が悪いとするなら補正をかける以上に燃料を吹いているってことになります。
が、噴射燃料が理想的であるから燃焼が良いのであって、とするなら逆に4番だけが正常で1.2.3番の噴射が悪いって事にもなり得ます。
また、なにも燃料噴射が原因ではないのかもしれません。
燃焼室の気密性や清浄性、吸気ポート奥のカーボン堆積など吸気関連の要因で燃焼圧力に差が出るから。。。かもしれません。
いずれにせよ各種インジェクター洗浄用燃料添加剤を一通り試した後、ポート奥の洗浄を行った後にインジェクター補正値を見て判断しようかと考え中です。
さて、ここから今日の本題。
ずいぶん前に隊長のブトキシ関連の記事で「DPF内部の堆積カーボンが消失している可能性がある」とおっしゃっていたのを覚えていました。
今回過濃度ブトキシ実験で大きく変化したものはACC・GEN値の一過性の改善と本日まで延々と続いているACC値の低減。
昨日再生動作開始時の画像。
約220㎞でGENトリガーで再生開始しています。
この時のACCの値が4.26と実に1.5以上離れています。
「DPFうまく洗ったんなら当然じゃん」となる方もいるでしょうが私はそうは考えていません。
なぜなら過濃度ブトキシ前後で「改善」しているから。
ちょっと長くなりますが。。。
かぴばらさんのDPFは昨年中古品に積み替えています。
この時の中古DPFのデータは不明で、簡易洗浄後の再生距離は150kmほど。
おそらくは100km再生ほどのDPFだった可能性もあります。
数回の洗浄を行っていますが簡易洗浄後1回目の本格洗浄時、アッシュ除去剤を使った時のことです。
全くと言っていいほど洗浄剤にアッシュが溶解していないであろう白濁が出ませんでした。
上記2枚の画像はいずれもオリジナルのDPFから出たアッシュ溶解液。
こんな廃液は出ませんでした。
おかしいなと思いつつメタルクリーンでの洗浄を行ったところ多量の油分が排出。
ラーメンに浮く油のような風情でした。
これらのことからブローバイからの油分が多く、DOCや排気温度が上がらない運転条件下で使われていたDPFだと推察。
で、あるならばアッシュは少なく油分が硬質カーボンとなって堆積しているのではないかと考えました。
地元北海道は70㎞/hで延々ノンストップで走れる環境でもあります。
DPF内部の温度も250℃は保たれ、また、再生温度も600℃以上をコンスタントに維持できていますからいずれはアッシュ化するのかもしれないな。とも考えていましたし、アッシュ化しなくてもDPFを洗浄する際の油分問題はクリアできているので1回でキレイにはできなくても数回の洗浄後にきれいになればいいやくらいに考えていました。
実際に洗浄で改善しましたのでDPFのDIY洗浄は成功と宣言し以後は経過観察としたものの時に不安定になったりしていましたがおおむね250-230kmの再生距離は維持していました。
この間のトリガーはACCであったりGENであったり。
両方の値に差がないのはPMの発生量が多いかDPFの余剰容積が少ないってことでもあります。
過濃度ブトキシ燃料が燃焼した際の残り、または再生時のポスト噴射による蒸気化したブトキシが硬質カーボンをアッシュ化促進剤としているとしたらどうでしょう?
アッシュ化したならば必ず堆積は減じます。
減じる際に必ず多孔性のアッシュになるでしょう。
ゆっくりならばこの現象はおきないと思う。熱源でしかアッシュ化する要因が無いならこんなに急激な現象はつじつまが合わないんです。
暖かくなったらアッシュ溶解剤で洗浄すればわかります。
その時に2-ブトキシの硬質カーボン燃焼促進説が正しいと証明できるかもしれません。
面白いっスね。
Posted at 2024/03/18 22:39:15 | |
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