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2019年11月16日 イイね!

Vivio KK3研究所 その22 酷道と天空の里を訪ねて

雪が降る前に、久し振りの「酷道ツーリング」に行きました
酷道に加えて紅葉と名所なども楽しむ・・・という欲張りツーリングです







「酷道」とは・・・「一般国道だけど普通乗用車での通行が難しい道」とされており
「国道=酷道」「県道=険道」「市道=死道」と呼ばれている道路の愛称になります
「酷道」という言葉もない30年以上前から酷道探索していましたが、ヴィヴィオでは初挑戦・・・
はたしてこの古くて小さな車は無事に走破できるのでしょうか??







夜が明ける前に出発
東名豊田IC→豊田JCT→豊田東JCT→新東名新城IC→R151→R474→R473・・・
佐久間から国道152号線・・・通称「酷道152号線」を北上して、未踏区間を走ってみます
ここは全国酷道トップ10にランクインしている由緒正しき道です(笑)







ここで国道152号線を簡単に紐解いてみます・・・
1953年に2級国道指定、1965年に区分廃止により一般国道指定されています
「塩の道」とも呼ばれるこの道は起源も古く、600年以上前とされており
長野県上田市を起点として静岡県浜松市を終点とする総延長264kmの長さを誇ります
その一部である青崩峠、地蔵峠は道路が消失して車両通行不可(迂回にて可)
幅員が狭い区間もあり、大型車は通行不可能なところが「酷道」たる所以です
「酷」な区間は普通車でも離合(狭い道の車同士のすれ違い)は困難・・・・
今回は浜松市佐久間町から長野県下伊那郡大鹿村までの未踏部分の走破を目標とする
酷道152号線で最も「酷」と言われる区間への挑戦です







ちょっと遅かった感がありますが、山々の紅葉を楽しみながら走ります
やがて道路幅が狭く、見通しが悪くなり、路面が荒れてきて離合困難な箇所多数・・・・・・
それまで快適だった「国道」が「酷道」の本性を表します
速度を落としてヘッドライトON・・・安全運転の「酷道走法」に切り替えます







「酷道」は青崩峠手前で途切れるため、ヒョー越(兵越峠)林道で迂回・・・
50年近くも行く手を阻んできた難攻不落の青崩峠にトンネル事業が始まっているようで
成功を祈りつつ林道を登ります







狭くてきつい勾配の林道をグイグイ登って峠に到着・・・1000m超えです
ヒョー越には国盗り綱引きの歴史があり、今も行われているようです
峠に掲げられた「国境」が静岡県側にあるということは、現在は長野優勢なのでしょうか?
なかなかおもしろいことをやっています








ヒョー越を降りると国道152号に戻ります・・・遠山郷に到着・・・
アタックザックとザイルを背負い、遠山川最源流まで詰めてフライフィッシングをしたことがあります
下山途中でヘッドランプのバッテリーが尽き、月明かりを頼りに数時間さまよいながら生還・・・
遭難しなかったことが奇跡のような、命知らずな釣りでした
南アルプスを眺めながら・・・危険を顧みない若き日の「おもひで」が蘇ります・・・







遠山郷から暫く快適な道が続きますが、地蔵峠でまた道が途切れるので、しらびそ越えで迂回・・・
その前にちょっと寄り道します・・・上島トンネル出口を左折・・・







「ちょっと寄り道」と思ったら「えらい寄り道」です(笑)
軽自動車でさえ離合が厳しいうえにヘアピンカーブの連続
勾配がきつくてカーブのRが小さいのでギアは1速・・・
アプローチを失敗すると曲がりきれません・・・失速するとMT車は再発進が困難です
そんな手強い村内の道を登り続けての「寄り道」になりました
写真右手はガードレールのない断崖です







下栗の里・・・別名「天空の里」に到着
素晴らしい景観を拝見したく、一度は訪れてみたかった所です
そして眺めるにつけ、考えさせられます・・・
何故この急峻な土地に古代から人が住んでいたのか?
何故今も人はここにいるのか?この険しい土地に暮らす意味を知りたい・・・
紅葉と天空の里のコントラストを楽しみながら感慨に耽ります







この里唯一の食事処「はんば亭」で地産の蕎麦を味わいます・・・美味い!
厳しい環境で蕎麦を造る人々の思いを感じて、大変味わい深いものです








天空の里を展望するには「高原ロッジ下栗」「はんば亭」の駐車場に車を停めます
広くはないところに観光客が集まるので、早目に出るのがマナー・・・
募金箱があったので「心付け」を入れてから出発です
観光地で地元にお金を落とすのは酷道ドライバーの重要任務です








地元のおば・・・もとい、お姐さんに逆ナンパされて野菜もいくつかゲット
茶飲み話でおデートもしました・・・全国の愛人の皆様、申し訳ありません(笑)







ルート詳細・・・村を味わう道を選びましたが、ヴィヴィオでよかった
後続のアルファードのお父さんはスイッチバックしながら大苦戦していました・・・







天空の里に別れを告げて「酷道」の旅に戻ります、次は「しらびそ越え」です
分厚い落ち葉の絨毯、カントも勾配もきついヘアピン・・・トラクション抜けに注意して登ります
この林道は11/18から冬季閉鎖になるそうです







ナビもスマホもないので、地図とHUD(ヘッドアップディスプレィ)の高度計を頼りに登ります
高度は1500mを超えて周囲は白樺林に変わりました・・・まだまだ登ります
低速、低回転で山岳路を登り続けるのは、旧い高回転高出力型エンジンには過酷な筈ですが
特に苦しさもなく、トルクフルに登り続ける粘り強さを持ち合わせています
サーキットでブン回して走るのも、田舎道や山岳路をトコトコ走るのも得意・・・タフなヤツです







標高1900m、気温2℃・・・しらびそハイランドホテルに到着
ホテルは冬季休業になっていました
夏は天の川など天体を楽しめる所として人気のスポットのようです







ホテルのすぐ近く、南アルプスの大パノラマが楽しめるしらびそ峠です
3000m級の山の頂付近には雪があり、その下は紅葉・・・なかなか素晴らしい眺めです
峠の空気はピンと張りつめたような冷たさ・・・この辺も間もなく雪が降るのでしょう







絶景と熱いブルーマウンテンを味わいます
う~ん・・・マンダム
気分は荒野を駆け抜けて一息つくチャールズ・ブロンソンです(笑)







ツーリングのお気に入りアイテムたち・・・
愛用していた40年モノの米軍GIバーナー(ガソリン)を家で試運転したら壊れてしまった(笑)
今回は予備のシングルバーナー(ガス)とコッヘルを連れてきました
寒冷地用ガスを使えば火力はガソリンバーナーなみに強いです







良い撮影スポットを求めて脇道を探索中に、ちょっとした「酷」に遭遇・・・
写真ではわかりにくいのですが、車高短デフなしFFのヴィヴィオで走破するのは厳しいかな?
路面と凹凸具合を観察し、進入→脱出までのルートを見極めてアタック・・・







紅葉をバックにしたポイントで左前後輪が砂にめり込んで見事にスタック(笑)
振り子とスイッチバックでクロカン車のようにタイヤを浮かせながら危険地帯をトラバース
荷重のかかり具合とグリップ具合を読んでいけば不安も恐怖心もなく乗り越えられますが
無理は禁物です







しらびそ峠を北に降りると、蛇洞沢林道を経由して国道152号線地蔵峠へ戻ります
標高1300m・・・室町時代からあると言われる「塩の道」一番の難所の峠とされており
600年以上も前から歩荷(ボッカ)の人々は数十kgの塩や海産物を背負って
クマや山賊に怯えながら、命懸けでこの峠を越え、信州に届けていたそうです
ポチれば翌日に欲しいものが届く現代とは、モノの価値は全く違うものだったのでしょうね







林道出口に国道看板・・・通称「オニギリ」があります・・・が、ここから先も「酷」は続きます
「離合困難」なんてものじゃありません・・・「離合不可」の連続です







道路が消失した先の登山道?に小さなオニギリがあります
一応国道はつながっているようです







酷道アタックのゴール、大鹿村に到着です
小さな村ながら歴史は古く、風光明媚なロケーションから「日本一美しい村」のひとつとされています
それともう一つ、無形文化財の「大鹿歌舞伎」の村としても有名・・・一度は観劇したいものです
この先の交差点が本当のゴールなのですが
その手前にある大鹿村の道の駅を今回のゴールとしました・・・本当のゴールはこの後に通過します








我が家に地元名産品をひとつ・・・殿(KM1緒方社長)用も地元の酒と名産でコンプリート・・・
土産選びも酷道ツーリングの楽しみです







区間距離96km・・・
たったの96kmですが、なんと長い96kmだったのでしょう?
長く私を拒み続けてきた道ですが、やっと全線制覇を果たして感無量です
国道152号全線制覇の記念に国道ステッカーも買いました








帰路は伊那谷に出て南下します
こちらも塩の道・・・国道153号(三州街道)、飯田から国道151号(遠州街道)を走り繋ぎます
約160kmの山岳国道です








そしてKM1に到着・・・
殿、今宵は「天空の里」を味わってください







ネットのルート検索から得た区間距離と標準時間を基にして
休憩や観光などを加えたツーリングの予定(距離、時間)を組んでみました
実際に走って、予定と実績の差異からヴィヴィオのツーリング能力を把握して
次のツーリングに生かしていきます
肌で感じていたヴィヴィオの能力の高さが数字でわかるので面白いものです






酷道ツアラーとしてのヴィヴィオの評価は「合格!」です
ボディが小さく、軽くて、運動性が良いので、狭くツイスティな道もたいへん走りやすいうえに
よく粘る強いエンジンが低速走行を強いられる酷道にマッチして
高い走破性と安全性を兼ね備えた「酷道マシーン」です







総走行距離453km(山岳路60%) 総合燃費23.1km/L 総所要時間15時間 
ヴィヴィオは「酷道」も快調に、快適に走ってくれました
次は「キング オブ 酷道」と誉れ高い国道157号線温見峠越えにリベンジしたいところ・・・
30年以上前にオンロードバイクで激流を越え、雪を越え、谷に落ちそうになりながら峠を越えた
ハード極まる、あの未舗装酷道は今どうなっているのでしょう?
現在は通行止めになっているようなので、開通が待ち遠しい今日この頃です
Posted at 2019/11/17 17:46:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | ヴィヴィオあれこれ | 日記

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