前車はエアコンレスで硬派なアタッカーを気取っていましたが
今や「負け犬スイッチ(エアコン)」を多用する軟弱オヤジに成り下がっています(笑)
真夏は毎日のように全国最高気温ランキングのトップ10に入るトヨタ自動車のお膝元な地域・・・
日中の市街地では車の外気温度計が40℃を超えるなんて当たり前です
40℃でエアコンレス、車内は50℃オーバー・・・ちょっと想像してください、けっこうヤバいです
前車で熱中症になりかけたことは何度もありますが・・・もうイカン・・・マジで命落とします
そんなわけでヴィヴィオになってからはエアコンを使っているのです
極上のR12ユニットに積み替えられ、チューニングされたKM1仕様なのですが・・・
冷媒がR12代替フロンのためか?効きがイマイチで、車が重いのです
う~む・・・Vivio KK3研究所が30年振りにエアコンの研究に着手しました
「どうなっても知らんぞ!」チューンの始まりです(笑)
改めて冷媒から考えてみます・・・自車はKK3 A型の旧式なR12仕様エアコンシステム
本来はR12冷媒が良いのですが、高額で入手困難なので使えません
そこでR12代替フロンになるワケですが、実はコレ殆どR134aなのです・・・皆さん知ってました??
コレ、大して効かないし、車が重くなる(走らない)し、R12のエアコンシステムを傷めるんです
R12程度の軽さで、壊さない冷媒を検討してみると・・・ありました、ハイドロカーボン冷媒です
COLD12という商品名のハイドロカーボン冷媒を実験してみます
効きはR12代替フロンと同等か?ちょっと良いくらいかな??
設定圧が低く、パワーロスが少ないので軽快に走ります・・・これがたいへんいいのです
市街地のストップ&ゴーや、高速道路の登坂、追い越しもラクチン
40℃近い気温でも水温、油温は適正を維持してエンジンの苦しさはありません・・・ラクチンです
非力な軽自動車にはありがたい冷媒です
しかし・・・やっぱり期待するほどよく冷えないのです
ヴィヴィオのエアコンはショボいし、しょせんは代替ガスだから仕方ないのかもしれませんが
もうちょっと効いて欲しいよなぁ・・・何とかならないかぁ?・・・チューニングでもやってみるか・・・
と考えていると・・・ある日、冷えなくなりました・・・ガスが抜けたようです(笑)
コレ幸い・・・とばかり故障調査と修理実施・・・
コイツはエアコンシステムをリビルトしたKM1チューンドエアコン
しかしこの時コンデンサーは問題なかったようで、コンデンサーのみ交換履歴がありません・・・
これはちょっと怪しいな・・・というワケでコンデンサーを疑って見ていくと・・・
時既に遅し・・・穴が開いて漏れていました・・・腐食が原因のようです
R12のコンデンサーは手に入りません
仕方がないので、高圧配管補修剤で修理して、たぶん復活・・・したかな? もう漏れるなよ・・・
いや・・・所詮は素人修理・・・いつかまた漏れるんじゃないかな??
などと、アレコレと思案を巡らせます
いつ何が起こるかわからない、このドキドキ感がヴィヴィオの持ち味です(笑)
ピンチの時こそチャンス・・・チューニング第1弾
修理ついでのチューニング・・・これこそ「Vivio KK3研究所」の真骨頂です
まずは弱ったラジエターファンの電源コネクターを強化して、ファンを少し元気にしました
コンデンサの冷えを少しでも良くして、負担を減らしてやろうという魂胆です
チューニング第2弾
次にオイルチューニングを施してコンプレッサーの効率をアップさせます
チューンドオイルを造ってオイルチャージャーでガツンと圧入・・・
で、走ってみると・・・効きが少し良くなりゴキゲンです
気をよくしてチューニング第3弾・・・
冷媒ガスの放熱を少しでもよくしてコンデンサーの負担を減らせないか?ということで
コンデンサーをボロンナイトライドコーティングしてみると、またまた効きが良くなりました
正確に言うと、冷えが早くなった・・・という表現が正しいのかな?負担も減っているでしょう
信号待ちから走り出しての温度低下が明らかに早くなり
ゴキゲンメーターがアップしました(笑)
ついでのチューニング第4弾
リフレッシュを兼ねて低電流のプレオRA1のラジエターファンを試しに移植してみると・・・
アイドルアップ調整は最小の900rpmの状態でも、市街地での涼しさは少し良くなり
エアコン使用時の電圧が良くなったことで、バッテリー上がりの不安感が払拭されました
ゴキゲンメーターはまたまた上昇です
しかし、忘れた頃に・・・直したすぐ近くからジワジワとお漏らしし始めました・・・終わった・・・
RX-RのR12用コンデンサーは手に入らないので、直しようがない手詰まりです・・・がはは!
ならばR12ユニットは諦めて、以前から考えていたR134a用ユニットに全交換しちゃいましょう
漏れるとはいえ、まだ稼働している今こそチャンス!
というわけで、まずは最近まで実動していた車からR134aエアコンユニット全摘手術です・・・
猛暑の中の手術で、スポーツドリンク4Lと塩タブレット50個が胃に納まりました(笑)
チューニング第5弾
そのままR134aユニットを着けるのは勿体ないので点検、分解整備、チューニングをやります
特に中古のエアコンパーツは、たとえ実動車から外したとしても点検整備しないとヤバいです
オイルも変わるので、オイル抜きもキッチリと・・・
そして全パーツをビンビンに仕上げてやり、パッキン類はHNBR(水素化ニトリル)で組みます
今のエアコンが死んでしまう前に載せ替えてやりたい・・・ハラハラドキドキの日々です(笑)
チューニング第6弾・・・トコトン逝きます、トコトンやります
安物のショボいガスチャージ機器をフルチューンです
ROTEX、dengen、TASCO・・・など一流メーカーパーツで組み直して精度と使いやすさを向上
R12⇔R134aの仕様変更も自在にできる、対応幅拡大チューンもしました
準備完了・・・さあ、急いでガレージに向かいましょう・・・R12よ、もうひと頑張り頼むぞ・・・
交換工事を待っていたかのように、ガレージ到着直前にR12ユニットは逝きました・・・
R12よ、ありがとう・・・これで思い残すことはなくエアコンユニット総移植手術ができます
ヴィヴィオのエアコン脱着は多少の時間はかかりますが、難易度的には簡単なものでした
そしてまたまた漏れ検査→真空引き→SPLオイル補充→ガス入れ・・・この夏3度目のフルコース
もう、どうなっても知らん(笑)
R134aユニットに替えても、入れる冷媒はCOLD12(ハイドロカーボン)です
セッティングはシビアと言われていますが、それほど難しいものでもありません
走りが軽くて、燃費が良いのが魅力的なチューンド冷媒・・・さあ、テスト走行開始です
気温39℃のテスト走行で、送風口温度は8℃台に到達・・・よく冷えるようになりました
気温32℃の夜間テストでは2℃台まで逝く破壊力・・・ちょっとヤリ過ぎたようです
送風口に当てた指が痛くなり、「涼しい~」を通り越して「寒過ぎて耐えられん!」となりました
Vivio KK3研究所が得意とする 「どうなっても知らんぞ!」チューンは成功です(笑)
ヴィヴィオチューンドエアコン完成
納車当初から比べると、見違えるように快適になり、走りもよくなりました
暑さのピークは過ぎたものの、まだまだ30℃オーバーの厳しい日が続きますので助かります
あとはガス漏れしないことを祈っておきましょう・・・(合唱)
何故エアコンにこだわるのか??
「エアコンは生命維持装置です」と、KM1緒方社長は仰いますが、本当にそう思います
今やレーシングカーにエアコンを搭載するのも当たり前で
走りを犠牲にしてでも、人の命を守るために重要な装置であることは明白です
ヴィヴィオのエアコンで、真夏の健康状態は良くなり、安全性が増しました
夏も快適に孫娘とのドライブを楽しめるようにもなりました
手を入れてみると、やるほどに良くなっていく喜びがそこにはありました
「エアコンは生命維持装置」・・・これが「こだわり」の理由になります
素人DIYなのでダメ元で取り組んでみましたが、観察とトライを繰り返すことで
「よく冷えるエアコン」にまで整備することができました
エアコンが調子悪い、効きが悪い、すぐに漏れてダメになる・・・と悩まれている方は
エアコンのリフレッシュ&チューニングにチャレンジされてはいかがでしょう?