全国数人の工具ファンの皆様、お待ちかねの工具ロマンシリーズです(誰も待ってない)
え・・・?「鬱陶しいからヤメロッ!」 って?・・・がはは!
実はコレ、PVがたいへん多く、工具に興味をお持ちの方が大勢いらっしゃるようですから
工具の素晴らしい世界を楽しんで頂ければ・・・工具検討のご参考になれば・・・
という思いで挙げさせていただいておるわけです、皆様ありがとうございます
前置きが長くなりました・・・本題にお話を戻します
30年程前に安物のエアーツールを持っていましたが、調子が悪くて全て処分しました
代わりに電動ツールを揃えましたが、エアーツールも欲しいと思いつつ時が過ぎ・・・
コンプレッサーとエアスプレーガンを手に入れたのをきっかけに
再びエアーツールを揃え始めました・・・今度は長く使える良いモノをチョイスします
「電動工具も揃えているのに、ゼータクじゃね?」と思われますよね?
はい、ゼータクです(笑)
整備は私にとって趣味ですから、良い工具を使って上質な時を過ごすことが重要・・・
そして電動で難しいところはエアーツールの出番・・・整備がヘタな私には必要なのです
などとヘリクツをこねくり回して工具を選ぶことも楽しんでいます・・・嗚呼、ロマンです
トップバッターはコレ、DevilbissエアスプレーガンJJ-K-343φ1.3
エアスプレーガンの塗装はたいへん楽しく、素晴らしい出来栄えを実現してくれますから
コレなくして車の塗装はありえない・・・というほど私には重要なエアーツールです
エアスプレーガンはIWATA(アネスト岩田)が有名ですが
あえて亡き師匠が愛してやまなかったDevilbissを選択・・・
ガン、自在カップ、スイベルジョイント、メンテナンスキットなど全て新品で揃えました
Devilbiss一本でくたびれきったヴィヴィオをビカビカのイケメンに全塗装
ヨボヨボのお爺ちゃんがビンビンなハタチの若者に生まれ変わりました
磨きなしで景色が映る出来栄えに大満足です
続いてはコレ、IWATA(アネスト岩田)のベビコン プロモデルです
20年間使い倒されて捨てられる運命だったものを、とある工場主から貰い受け
それをフルオーバーホール&チューニング、カスタマイズして蘇らせました
何と!ピストン&リングはドライカーボン?C/Cコンポジット?です・・・シビれます
マーレーの鍛造ピストン(1個ね)が買えるセレブなお値段にもシビれました(笑)
古いモデルでも補修部品(高いけどね)を出してくれるIWATAさん、エライッ!
さらにHITACHIのデカい30年モノも・・・ナリは古いけど一流品は丈夫でよろしい
つまり、コンプレッサー2台持ちなのです・・・がはは!
yutaにコレを強奪されそうで、カミさんはニコニコ、私は戦々恐々としています(笑)
SHINANO(信濃機販)のダブルアクションアングルサンダー SI-2108です
次男keiが元プロの磨き屋さんだったこともあり、相談してみると
「SHINANOがベスト、その次にConpact toolsだね」と勧められてのチョイスです
たまたま中古工具屋さんで「ほぼ未使用極上品」を見つけて即買いしました
φ50、φ80の研磨パッドで細かいところを攻められ、小さくて軽く、それでいてパワフル
ボディメンテナンスで活躍しています
Mac tools エアードリルAD511
見た目が古臭い年代物ですが、中古工具屋さんで極上品を発見
Jacobsのチャックを見る限り痛みが殆どないので、使用頻度は極小と思われ
その場で試運転すると動作は極めて良好な中古品でした
「性能は落ちていません・・・正転のみ、キー付チャックの仕様は不人気なので安いんです」
との店員さんの説明に納得・・・大変調子よく動いてくれます
東芝DRDV-13A(AC100V)、マキタDF408、Mac tools AD511を並べて比較
とにかく小さい小さい・・・エアードリルのコンパクトさが光ります
電動ドリルでは厳しいスペースで、スリムで軽量なエアードリルが活躍しています
コレ見ると「こんなにちっちゃくて大丈夫?」と思ってしまいますよね?でもダイジョーブ!
電動のような緻密な速度調整が一切ない全開野郎ですが、ハイパワーなマキタと同等
エアー圧を0.8Mpa程度まで高めてやればマキタ以上のパワーで鉄板を撃破します
Macを使うとアメリカンツールの男らしさを存分に味わえて楽しいものです
Snap-on Blue pointエアーアングルドリルAT810
これ、元ワークスメカの実弟も使っている、憧れの逸品だったのですが
タマ数が少なく、手に入れるのに1年以上かかりました
一世代前のモデルのようですが、正逆回転付きの比較的近代的な仕様の極上品です
BOSCH電動アングルインパクトドリルと並べてみます
エアーの方がコンパクトさも重量も圧倒的に有利なので、狭い場所で大活躍
そのサイズとは裏腹にBOSCHとはケタ違いのハイパワーなので
BOSCHで苦戦する穴開けも一撃の強さを誇ります
最近ではヴィヴィオのフェンダー内部の穴開けで活躍してくれました
サスペンション、配管などをかわして上向きで鉄板に穴を開けるのは大変だったのですが
AT810を使えば瞬殺の威力・・・ヴィヴィオの破壊活動がはかどります(笑)
エアーアングルドリル・・・ここぞという時に素晴らしい活躍を魅せてくれる工具です
そしてラストを飾るのは、エアーツールの花形選手・・・インパクトレンチ
コレなくしてエアーツールは語れないほどの「4番バッター」と言って過言ではないでしょう
どうせ買うなら良いものにしたいので
エアーツールの王様 IR(Ingersoll Rand)コンパクトエアーインパクトレンチ 35MAX
コレ一択で程度極上品を店頭買いしました
ところで「Ingersoll Rand(インガソールランド)ってナニ??」ですよね?
知る人ぞ知る、創業130年の世界的メジャーブランドで
インダストリアルの世界でその名声は揺るぎない存在となっていますが
プロフェッショナルツールメーカーであるが故に、とても庶民には手が届かない
セレブリティなツールメーカーとして君臨していました・・・まさに王様です
それが近年、庶民に優しいツールを展開し、モータースポーツに参戦し、KTCと提携・・・
などなど「庶民派の王様」の一面も・・・とは言っても私にはゴージャスなお値段です(笑)
マキタTW281DRMX(260N・m)と並べてみます・・・かわいいですよね・・・
でもそこは王様・・・マキタの2倍以上(610N・m)のパワーを誇りますから
ひとたび動かすと「王様パワー」が炸裂し、マキタでは厳しいところで活躍してくれます
ヴィヴィオのホイールナットでマキタとIRを比較してみましょう・・・
10kg・mで締めたナットをマキタは最強モードで「ドガガガガガッ ブィン!」という具合・・・
このレベルはマキタも余裕ですが、2秒ほどの打撃の後に緩みます
IRをエアー圧0.6Mpaでやってみます・・・「ドガガ キュイン!」 王様パワーで瞬殺です
シャシー、足回り、駆動系などの重整備でマキタに無理をさせて傷めたくなかったので
よりパワーに余裕のあるエアーインパクトレンチが欲しかったのですが
重いインパクトでは老体にきついので、小型軽量でハイパワーなものが欲しい・・・
というのがIR 35MAXを選んだ理由です
「ところで、新品は買わないんかい?」 はい、新品はあまり買いません
コンプレッサーまで含めて全て新品は、ボンビーオヤジの小遣いではちょっとキビシイです(笑)
ところが、中古は一流品といえども新品の1/2~1/3ほどの投資で済むうえに
程度が良ければ性能低下は殆どないところが魅力なのです
ですから、店頭で確認できる良好な中古をメインに探していきます
注意点もあります・・・いくらこれらツールが良いとは言え、やはり中古品です・・・
どんな使い方をされていたのかわからないし、長く眠っていたモノかもしれません
買っていきなり全開で使うのはまずいので、使う前のチェックは大事です
バラせるものはバラして点検清掃給油、バラせないものはタービン油を入れてナラシ運転
グリスが要るところはグリス補給及びナラシ運転
こうすることで安心して高性能を味わうことができると思います
電動とは異なる味わいがあり、頼れる存在のエアーツールの世界
サンデーメカニックにはあまり馴染みがないと思いますが
その素晴らしさを多少なりともお分かりいただけましたでしょうか?
さて・・・次はどんな工具を探そうか??
再燃したエアーツールロマンは当分冷めそうにありません(笑)