とうとう手に入れた

けだまおやじ　さん主催のエコから杯に参戦して2年半程。
「永世名人」の称号を頂いて1年半程になりますが、それ以降ずっと勝てず状態。
免許条件違反ですね・・・・


この状況を打破すべく、新アイテムが導入されました。
それが、これ。


？？？な方も多いかと。
これは、機械式計算器。
燃費計算の精度向上を狙っての導入です！！

というのは冗談。
完全に趣味のおもちゃです。

私は子供の頃から機械仕掛けな物が大好き。
幼稚園児の頃、出先でからくり人形や水車小屋なんかを見つけると、その動きをずっと見続けていたとか。
家中の時計をばらばらに分解して再起不能にしてしまい、こっぴどく叱られた事を未だに覚えています。
大学時代にはボウリング場でアルバイトをしていたのですが、ピンセッターの動きに惚れ惚れ。
これ、たった一つのモータが駆動原で、機械式からくり制御なんですよ。
時々、この動画を見ながら酒を呑んでます。＾＾；；；


機械式計算器も以前から興味が有ったのですが、
　　値段が高いんだろうなぁ
　　自力で修理は出来ないよなぁ
なんて思いがあって手に入れる迄には至らず。
ところが、先日近所のリサイクルショップにこれが置いてあるのを発見。
ちゃんと動くし、値段も1,600円と手頃。
という事で、買っちゃいました。

手に入れたのは日本計算器株式会社製　HL-21型
1963年に発売され、電卓に取って変わられる1970年頃まで生産された様です。
10桁X11桁の加減乗除と、べき・平方根・立方根の計算まで出来て、当時の価格が35,000円。
1968年の大卒初任給の2割増しレベルですから、現代の物価に換算すると20万円弱。
ちょっといい感じのゲーミングPCを買うぐらいの感覚でしょうか。(出典はこちら)


昔のラリーでは、この手の計算器を車載していたんですよね。
写真でナゾのキカイとあるのがPilot製の計算器。
タイガーや日本計算器よりコンパクトなので、ラリー界では重宝されたとか。
それでもデカイですね。
マイクラにも車載して、日常的な計算にもつかおうかしら＾＾；；
(出典はこちら)


車載に最も適していたのがCURTAの計算器。
手のひらに収まるサイズで非常に軽量。
これも将来的には欲しい一品ですが、ヤフオクで４万前後するので手が出せず・・・・
(出典はこちら)


では、実際に計算をしてみましょう。
直近で提出している燃費記録がこれ。
走行距離と給油量から燃費を計算します。
割り算ですね。


名称はこちらを参照してください。
タイガー製の説明ですが、ほぼ一緒ですので。
(出典はこちら)


１．置数レバーを操作して、チェックダイヤルに走行距離の"9746"を入力します。
　　左詰めで入力するのがポイントです。
　　

２．クランクハンドルを＋側に一回転させると、右ダイヤルに9746が移ります。
　　位取指針を小数点位置に動かします。(窓に17という数字が見えますね)
　　

３．置数レバーを操作して、チェックダイヤルに給油量の"4792"を入力します。
　　先程同様に左詰で入力します。
　　本当はチェックダイヤルの上にも位取指針があるのですが、私のは欠損しています。
　　チェックダイヤルは10桁ありますので、"47.92"の場合は位取指針が
　　"8"にあると思ってください。
　　当たり前ですが、右ダイヤルには、走行距離の数字が残っています。
　　

４．クランクハンドルを－側に回すと、三回転したところでベルが鳴ります。
　　＋側に一回転するとまたベルが鳴りますので、ここでハンドルを止めます。
　　最初の状態からは－側に二回転した事になりますね。
　　この時の左右ダイヤルの表示はこうなります。
　　

　　まずは左ダイヤルの情報について。
　　位取指針の窓に"9"が見えています。
　　これは、右ダイヤルにある走行距離値の位取指針値"17"から、
　　チェックダイヤルにある給油量の位取指針値"8"を引いた値になります。
　　これが、商の小数点位置となります。
　　クランクをマイナス側に二回転したところで止めているので、
　　左端に"2"が出ています。
　　値としては"20"という事ですね。

　　次に右ダイヤルの情報について。
　　位取指針が"17"にあるので、値としては"16.2"となります。

　　この時点での計算状態は下記の様になります。
　　　　974.6 - (47.92 X 20) = 16.2

　　要するに、筆算のこの状態って事ですね。
　　

５．桁送りレバーを操作し、キャレージを左に1桁動かします。
　　筆算で次の桁の計算に移るのと同じです。

６．クランクハンドルを－側に回すとベルが鳴り、＋側に一回転戻すと
　　もう一度ベルが鳴る。
　　桁送りしてクランクハンドル回して・・・を繰り返すとこうなります。
　　　　　商(左ダイヤル値)：20.338
　　　　　余(右ダイヤル値)：0.00304
　　うん。間違っていませんね。
　　


当たり前の事ですが、逆の動作をすれば掛け算になります。

機械式計算器は右ダイヤル値にチェックダイヤル値を足したり引いたりするだけ。
左ダイヤルには何回足したり引いたりしたかの回数が表示されるという仕組な訳です。

ちなみに、中身はこんな状態です。
このメカメカしさが、たまんなぁい。
暫くは、これで旨い酒が呑めそうです。(完全に変○)