8月29日に発売された吉田拓郎のベストアルバム『From T』を買いました。なんか久しぶりに拓郎のアルバムを買った気がします。調べてみると『LIVE 2016』『LIVE 2014』 『LIVE 2012』とライブアルバムが続けて発売されましたが購入しませんでした。2014年に発売されたセルフカバーアルバムの『AGAIN』、2012年にリリースされたスタジオアルバム『午後の天気』も買いませんでした。結局この前に買ったのは2007年に発売されたベストアルバム『拓郎ヒストリー』でした。これでは拓郎ファンなんて言えませんよね。
『From T』は3枚組のアルバムです。1、2枚目は拓郎がセレクトした曲が収録されています。歌詞カードには拓郎によるライナーノーツもあります。読みながら聞くのも良いでしょう。3枚目は特別付録「Tからの贈り物」です。Tとはもちろん拓郎の頭文字です。中身はデモテープ集です。これがまた素晴らしいんです。是非聴いてほしいです。
紹介する曲はあれこれと悩んだのですがDISK01の05に収録されているこの曲にしました。
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私が「恋の歌」を知ったのは1972(昭和47)年にリリースされた『たくろう オン・ステージ第二集』においてです。渋谷のライブハウスであるジャン・ジャンでのリサイタルを収録したライブアルバムです。エレックが拓郎に無断で販売してしまったという曰く付きのレコードでした。もちろん私は買いました。このブログでは「
準ちゃんが吉田拓郎に与えた偉大なる影響 」「
静 」「
大きな夜 」を紹介しています。その他にも「トランプ」「雨」「ポーの歌」などという懐かしい歌があります。この曲も含めよく弾き語りをしていたものです。
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1975(昭和50)年に行われた『吉田拓郎・かぐや姫 コンサート インつま恋』でも歌われています。最後の曲「人間なんて」の前の曲でした。しかし私が持っているDVD『吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋 1975』には収録されいません。ちょっと残念です。
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1977(昭和52)年に発売された『ぷらいべえと』にも収録されています。フォーライフの倒産危機を救ったアルバムです。カバーアルバムということで1曲目に石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」が流れてきた時にはびっくりしました。2曲目が「恋の歌」でした。その他に「
ルームライト 」「いつか街で会ったなら」「
歌ってよ夕陽の歌を 」「
やさしい悪魔 」「
メランコリー 」など他の歌手への提供曲をセルフカバーしています。お気に入りのアルバムです。『From T』に収録されているのはこのアルバムのバージョンです。
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実はこの歌が最初に世に出たのは1970(昭和45)年に発売された『メモリアルヒット曲集 '70 真夏の青春』というアルバムなのです。これは雑誌の付録についたものをまとめたソノシート盤でした。残念ながら持っていません。「青春の詩」「野良犬のブルース」「灰色の世界」「基地サ」「こうき心」「自殺の詩」「兄ちゃんが赤くなった」「自由は」「静」「恋の歌」「僕一人」が収録されています。多くはその後のアルバムで聞けるのですが、「基地サ」「自由は」は入っていません。ずっと聴きたかったのですが、今はYouTubeにアップされています。良い時代になりました。
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私と同じようにこの歌が好きだった人に所ジョージがいます。『LOVE LOVE あいしてる』に出演した際に拓郎にこの曲がほしいと言って強奪してしまいました。題名を「恋の唄」と変えたうえに、歌詞を追加して自分の歌にしてしまいました。そしてアルバム『洗濯脱水』に収録しまったのです。所さんが代わりに贈ったのが『精霊もどし』というとんでもない歌でした。拓郎は嫌がって返しています。この曲のコーラスは『LOVE LOVE あいしてる』つながりで坂崎幸之助と篠原ともえでした。そしてなんとドラムを演奏していたのは森高千里なのです。
Posted at 2018/09/13 07:49:58 | |
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