1979(昭和54)年は学生生活の最後の年となってました。音楽仲間は卒業してしまい、バンドは自然消滅してしまいました。音楽に興味がなくなったわけではありませんが、それ以上に酒を呑むことが好きになっていました。コッキーポップを聴くことも観ることもほとんどなくなりました。居酒屋で聞く有線放送が一番の音楽の情報源になってしまいました。
第17回ポプコンのグランプリは小柳孝人&BOX OFFICE BANDの「流浪(さまよい)」とLisa Leeの「I'll wait for you」でした。どちらも全く記憶にありません。この回で知っているのは優秀曲賞を「時流」で受賞した鈴木一平です。でも知っている曲は「時流」ではなく「水鏡」です。よくカラオケで歌ったものです。入賞には「ひとり咲き」のチャゲ&飛鳥がいます。 C・W・ニコルの名前も見えます。
今回紹介するのはこの曲です。
「終章(エピローグ)〜追想の主題」(作詞:チャゲ・田北憲次 作曲:チャゲ)は、1980(昭和55)年に発売されたチャゲ&飛鳥のファーストアルバム『風舞』に収録されています。チャゲが19歳の時に作った曲で自身もお気に入りのようです。このアルバムは聴いた記憶がありません。でもなぜか知っていたのです。不思議です。
私がチャゲ&飛鳥(CHAGE and ASKA)を意識したのは夜のヒットスタジオです。夜ヒットに初登場したのは1979年の秋です。その時に歌ったのがデビュー曲の「ひとり咲き」です。実は出演予定の吉田拓郎がドタキャンしたために代わりに出演したのでした。デビューしたばかりの二人でしたが、歌いっぷりが評判となりました。続けて夜ヒットに出演して、人気を博すようになったのです。