熊本再訪 2

子供の頃、こんな庭に面した広い廊下があって丸テーブルの上に宿題を出し勉強をした、という気がする。そうだったらいいなあと思っているうちなんだか事実のような気がしてきただけだ。

実際にそんなことがあったはずはない。木々の一本一本にまで厳選したものを使い、玄関は福岡市内の新築の家の応接間の広さだ。田舎に行くと、財をなすとはいかほどのものかを見せつけられる。

時折水琴窟の音が響く。水が奏でるオルゴールは、どんなHDDの音より人を慰める。材木商で財をなした人のお家だ。僕らは、こんなお家に住みたかったなあとうらやむばかりだ。

だが、それだけで終わってたまるか。

と僕は思うのだが、現実の貧しい人は心も貧しい。先生を授業中に蹴る生徒。それを笑う腐れJK、生徒が歩き回る教室。おまいらはカネにルーズな人間で、絶対しつけを受けたことはない。あるなら間違ったしつけを受けた。あと数年で人をノミで刺す。

少なくとも、宮城県の人のように追い越されたぐらいで人をノミで刺す人は、必ず貧乏で何度でもやる。刑務所と同じ環境に生まれ刑務所と同じ環境で育った人は刑務所を嫌がるはずはない。

何人でも刺す。

貧乏人は発狂しやすい。教養がなく同じ話題を懲りずに楽しむ。いろんな事象を総合する能力に欠け、自分の利益に敏感で、カネがない、学がない、顔が悪い、背が低い、という劣等感を持ちその琴線に触れるとノミで刺す。頭が悪いのにせっせとジムに通い強くなって喜ぶ。もっと馬鹿になったのに。





からけんは、申し訳ないがさらに教養を求め読書をしようと、くつろぎを求めショートケーキが待っている八女市にある広いCaféに入った。

熊本までは高速ができ時間的距離はほとんどないがそれもよしあしだ。途中の、地方が元気だったころの文化に触れることがなくなってはいまいか。

地方創生という文化破壊政策によって地方は青息吐息だ。だからこそ、今、見て、学んで、感じて、心の中に地方のすばらしさを残さなければならない。この頃日本文化の破壊者が日本日本と叫ぶのが耳障りだ。愛国には教養が伴うのだ。