からけんのブログ一覧

周囲には理解されなかったが、うちの町内には天才爺さんがいた。南満州鉄道株式会社の通信技術の技師で、奥様はそこの電信員だった。

彼のコールサインは、JA6○○。これは無線の世界では大変貴重で名誉あるものだ。ぼくは彼に教わって無線を始めた。生涯で一番楽しい趣味になった。

彼はいろいろ発明して、中にはいかがわしいものもあった。無線金魚。スクランブル放送破り。無線ヨット。・・・

戦後は、地元最大のテレビ局の重役を務めた人だ。満鉄の人はぼくが知る限り天才ぞろいで、いまの官僚のような小さくまとまった天才ではない。


落ち込んだ時など彼に会うと、なんだか落ち込んだ自分がばかばかしく思えてきて5分も話すとすっきりした。

自転車を大した改造もしないで電動にした。後ろには初心者マークを付けていた。40㌂/H×2を荷台に積み町内を走った。(構造は模倣犯が出るので㊙）

お巡りさんに見つかったが、お巡りさんもなかなか粋な計らいだ。「町内だけにしてくださいよ」

こんな良いお巡りさんは出世しない。以下のようになるのが日本では普通だ。

この頃、リヤカーで魚を売っているおばちゃんが堤防から魚のワタをバケツいっぱい捨てたといって海洋汚染防止法違反で逮捕された。そんなことが犯罪なら釣りの撒き餌は極刑のはずだ。

そんなら水俣のチッソを捕まえろ。水俣で何万人の麻痺、痙攣、奇形、失明、自殺、胎児水俣病を起こした。その危険を知りつつ流したんだ。

魚のワタは魚が食う。毒有機水銀は6本足のカエルを生み脳がない赤ちゃんが生まれた。殺人企業チッソは何の制裁も受けてない。

さて本論。
彼が僕に教えたかったことは機械の本質だ。

機械の本質は自転車に詰まっている。この頃調子に乗って浮かれてバイク屋を始めてもうまくいかないことが多い。マニュアルに外れたことはできない条件反射人間にほんとうの修理はできない。バカは部品交換をして修理と勘違いをしている。

自転車屋上がりのバイク屋は本当に立派な修理をする。親方からスパナで殴られて仕込まれたからだ。もちろん今後はそんな時代ではない。しかし、徒弟制度であったからこそ機械の本質を深く正確に知っている。

マニュアル通りの修理をしていても、ちょっとまれな修理はお手上げな自分を正直に反省するとき、徒弟制度を全否定はできないはずだ。

親方は弟子に行った。「少しは考えろ」

今の上司は部下に言う。「少しはマニュアルを覚えろ」



逃げ出した猫を探して街をさまよっていたら、自転車のブレーキワイヤーがぶちッと切れた。ワイヤーのみは400円。十分高いがハンズマンは好きなので買った。

長すぎるがワイヤーのパイプ付きは高い。ワイヤー末端処理の小さいパイプもついていた。(写真中央左）

切れたワイヤーと古いワイヤが通るパイプ。(再利用）

ワイヤーの「タイコ」をブレーキレバーにかける。

最初どのようになっていたかが分からなくなることが多いので忘れないように絵をかいておくと良い。

ブレーキシューの隙間が左右同じになるように調整が必要。まず、写真右中央のさびてない化粧ナットを緩める。(少し）指を両側のブレーキシューにあてながら左右の隙間を同一に保ちつつ化粧ナットを締める。

これには相当の試行錯誤と工夫する力が必要。これができれば車のアライメント調整で他人にカネをとられることなく自宅でできる能力がつく。

最初に書いたスーパーじいちゃんが言った。

「自転車は人類が到達した最高の機械だ」　　意味は深いよ。

ほかのブログで、韓国はGSOMIAを必ず破棄する、日本人は韓国人の欠点をあげつらうが日本はその韓国に外交敗北をした、と書いて大いに批判を受けたが現実はどうだ。どうなっているか。破棄したじゃないか。

FUKUOKA~PUSANの往復飛行機代が今は何と2000円だ。(エアトリ）

9月は韓国が面白いようです。10月中旬に帰ります。10月からはその分、面白いネタを披露します。思想ネタです。事実なんてどうでもいいのです。事実は展望しません。考えることが新しい展望を生むと思います。しばらくお休みです。

一本30万円は気絶しそうな価格だ。自由診療とは言うものの、通常、価格は自由ではない。だが、病院はしっかりこちらの足元を見て、絶妙なレベルの治療をした。30×20が分からない人はいない。

贅沢を言うと一本100万以上もある。独禁法違反だ。弱みに付け込む価格カルテルが成立している。

しかし、いつもの常とう句の前には沈黙するしかない。

「いやならやめろよ」


セラミックとは泥である。材料費はタダでも研究開発費だなんだと中間搾取をするダニの類がいろいろはびこっているのだろう。


厚労省も予算の制限があり…　とか何とか幕府の犬がうるさいが、とにかくまともな価格だというやつがいる。


クルマ好きのために石油で考えよう。イラクでは1円/㍑だ。1/150じゃないか。ダニどもが膨大にピンハネしている。さらに日本では、今後、冷静に考える限り石油の価格は上昇関数だ。


貧乏人はいい車に乗るなというわけだ。軽に乗って死ねということだ。

歯の話で言うと、貧乏人は口の中に金属を詰め込んで、水銀とカドミウムのアマルガムをかみしめろというものだ。


嫌なら100倍払う資力を持て、か。

今回、金持ちは自由診療でなんと素敵な食生活を送るのか実感した。うちの場合も口の中から金属が消え、地獄の苦しみがあっという間に回復した。毎日天神に行き旨いものを食い人生を謳歌している。



嫌なら100倍払う資力を持て、か。

たしかにぐうたらが身銭を切らずに先進医療を受けるのは気に食わない。


ここがポイントだ。
キリギリスにも蟻が臥薪嘗胆して貯めた銭の一部を与えるべきか。ということなのだが、この問いは自分自身に向かって発せられるものでなければならない。

俺はキリギリスにはならないぞと自分の心に向かって自分が言い聞かせる言葉だ。

人の銭で生きるのは恥ずかしいことだと自分に言い聞かせ、自分の人生観の一部として心に刻むべきである。


がしかし、この言葉を周囲のキリギリスに向けてはいけないのだ。我々は、どんなぐうたらも排除しないということを、前提にして生きることができる社会であるからこそ日本を誇れるのである。


ぐうたらで貧乏であろうが、努力が報われず貧乏であろうが、みんなひっくるめて同じ人権を持つという大盤振る舞いができない国は近代国家ではない。

無条件に共生する豊かな社会であるから、一人1票の民主主義が成立するのだ。

現実には、こんなゆとりがない社会も地球上には多い。

だからこそ誇れる日本ではないのか。

話しはけっして飛躍してないのでよく読んでほしい。

貧乏は自己責任だという安部は、勝者のつもりでいる。もっと政治学の基礎を学べ。世界は弱肉強食の価値基準で動いているのではない。例えば、


国防力でアジアをリードすると安部は言うが、じゃあなぜ香港は存在し続けるのか。八路軍が攻めたら一発だ。

香港は武力で存在しているのではない。人権のない国が世界を敵に回すのをためらっているからだ。


強国も弱小国も国権は対等である。カネに応じてではなく、必要に応じたセラミック治療がなされるべきだ。

昨日の記事の訂正　　ロンドンの女医さんがアレルギー性とかアトピー性疾患について画期的発見をしたこと、および発症の決めてになる物質のメカニズムの一部を発見したと書いた。この中で、女医さんというのは間違いで、男性の研究員だった。



ついでに言うとこの人の研究はリュウマチの特効薬の発見にもつながった。

これは、山を歩いていて野生のパンダを発見したとかいうまぐれ当たりではなく、ちゃんと発症に至る複雑なメカニズムを媒介するカギの一部を病理的に予測し発見した。あくまでも一部。


それから20年ぐらいたつのにいまだにアトピーにはマイナスイオンとか言ってる国と比べると全く大したもんだ。

この薬は当初たいへん高価でまるで貧乏人は痛風で苦しめというような価格だったが、いまは一錠15円。工場卸では1円。余談はこの辺で…


本筋本筋。

金属がアレルギーを起こすことについては十分に疑わしい。藁にもすがりたい患者の窮状につけこんで銭儲けを図るヤブにとっては、金属アレルギーとは存在してほしいものだが、推論の部分があるので納得はできない。

ただし、僕はその藁にもすがらなければならない状況だった。


くやしいが現状では最高で最新の治療法を求めると保険はきかない。はまずは体からあやしい物質を排除することが必要だ。


疑いを持ちつつも金属排除に頼ることしかできない自分はとても情けなかった。


時間に負けたのはひとえに僕の能力が足りなかったから。

しかし、うちのタダ飯ぐらいの室内犬は、芸能人のような歯になった。「優しい旦那さんですね」とおだてられ、「30万円です」と言う言葉に震えつつ「お願いします」といった。


「7割の方が治療を諦められます」と言われたが、内心「何が治療だ」と思っていた。金属とセラミックを置き換えるだけだ。

それにしても30万円で7割があきらめるのか、みんな貧乏だなといぶかしがっていると、なんと1本が30万だった。最初に言えよ。

高級車を買うような金額をカードで払った。何事も金を払うのは簡単だ。稼ぐのに比べて。うちの穀つぶしは、一言、「ありがとう」。


寝首を搔いておくべきだった。カード会社からは金額に間違いはないかと電話があった。ぼくはなめられている。

治療は完璧で、10代の歯が戻ったと喜ぶ人がいた。　　（続く）

アレルギーに関する多くの学説を学習するうちに、くどいほど出てくるのがバケツの理論だ。

バケツに少しづつ水を入れる。すると、あふれるまでは何の変化も起こらない。しかし、一滴であっても限界を超えたときそれまで張り詰めた表面張力は一気に破られ、水は大量にこぼれる。


それを見ていたバカはバケツの水をこぼしたのは最後の一滴であると信じる。事実と真実はなかなか一致しないのだ。思考力のないバカが事実にこだわるあまりに犯す間違いだ。

本質はそれまで蓄積されてきた時間と時間水量との積であり、バケツの容積との大小関係である。つまり、溶けだしてイオン化したパラジウム(一般的に言うと原因金属）が長年蓄積されて発汗作用により再結晶化することで神経を刺激するというのだ。


一見もっともらしいが多くの疑問もある。

人によって発症したりしなかったりするのは？

それは体質の違いだ。

高齢者に多く発症するのは？

それは抵抗力が落ちているからだ。

女性に多いのは？

ホルモンが関係しているからだ。

アトピー疾患と正の相関があるのは？

遺伝子が関係している。

体力が落ちたとき発症するのは？

免疫力が落ちているからだ。

帯状疱疹との関係は？

ビールスと遺伝子の複合作用だ。


どうもだんだんガキが悪さをしたときの言い逃れに似てきた。

なぜ万引きした？

黙って借りただけだ。



あるいは、

なぜ頭痛がするのか？

頭があるからだ。



バケツの理論は説得力があるが、科学ではない。これは風が吹いて桶屋がもうかるといっている。



今回は治癒が目的なので病理にこだわることはないが、金属アレルギーを一応の原因としてその方向で治療を始め一定の成果を得たが、勉強すればするほど、まだ不明なことがいかに多いかに気づいた。

モヤモヤした中にいたが、半年後ある有力な説に注目した。イギリスの女医さんがノーベル賞をとった。


物事が分かるというのは、本質を暴いたということではない。そう簡単に本質には到達できない。せいぜいできるのは物事同士の関連性が分かるだけである。


だからどこに本物があるかという愚かなアプローチを繰り返していては、風と桶屋を繰り返すのだ。

この女医さんはひたむきに研究をした。その結果にたいしてぼくは、まさに驚天動地の心境だった。


金属アレルギーとはその存在さえもまだ危ういのだということ。　（続く）　　

九州大学は九州では最も難易度の高い大学である。その中でも、とくに難関は医学部である。これは戦前から一貫している。

文系は人気がなく、3次募集までしていた時期があるが医学部は住民の信頼も高い。京城帝大医学部(現　ソウル大学医学部）より難関だった。


良心的な医者であることとその医者の出身大学の難易度とは一概に比例しないとよく言われる。


ぼくもそう思う。だが、大体においては比例している。ヤブが九大医学部の出身であることは少ない。人格も、技術も、知識も、常識も、いずれも近隣のカネで通る大学医学部とは天地の開きがある。



前回の脳天気女医の次には必然的に九大の医学部付属病院を訪ねた。高校時代の友人もとくに僕のクラスからは大勢九大医学部に行った。そのメンバーから考えても、あるいは高校教師時代に九大に進学した生徒の頭の良さと誠実な人柄から考えても、西日本では最高の知性に会えると信じた。

研修医は横着で勉強が足りなかったしアレルギーの専門ではなかった。ぼくはいわば崖っぷちに立っていたので何にも怖いものはなく、なんとしても治して見せるという決心は月を追って増大した。

どこの大学病院もそうであるように、患者が殺到しないように無駄に待たせて、ある程度の患者はあきらめることを狙っている。


やっと一か月後に専門のアレルギーを研究する先生に会えた。この間のぼくの勉強はすさまじかった。どうせ会えても一時間も話してくれることはない。能率的に状況を判断するにはこちらの知識を高めておくしかない。

さすが専門家だ。ぼくがネットごときでどんなに情報を集めようとも、病気に対する推理の方法や、いままでの考え方の変遷とか、外国の動向とかは知りえない。「事実同士の有機的結合」によってしか推理はできない。根本の原因とその対処については、ネットが事実を膨大に羅列しようと埒が開かない。


九大の先生のおかげで歯に原因があると一応確定できた。一応というのはアレルギーの因果関係とか本質はいまだ人類はわかっていないからだ。しかし、現在の通説と有力説を総合して、対策を考えるしかない。

忘れかけた英語やドイツ語ではなかなか論文までには手が伸びず、結果的には日本の水準は世界レベルであると確信した。ぼくが探せた限りにおいては、同じことが書いてあった。


ただし、ごく最近の研究は急速に進んでいるようだ。興味がわいたが、残念なことに今回は奇怪な皮膚病の治癒を第一の目的にしている。


さすが九大である。先生は失礼ながら勉強をしている人の顔をしている。あほ面下げて権威に寄り縋る低能ヤブ総合病院とは違った。


研修医の施術を断ったら別の病院を紹介された。そこには行かず、さらに勉強をつづけた。


単純な事例なら研修医でも構わない。むしろ、研修医は経験を積まないといけない。自分だけは最高の先生にと思うのはただのエゴである。


だが今回は違う。症状は複合していることが分かった。つまり原因が一つではないのだ。多くの症例に接しているところが良いと思った。

勉強してよかった。金属パラジウムだけではなく、あごに嚢胞が発見された。これも原因になることを知らない医者もいたが、僕は学習していた。嚢胞の切開摘出はどこでもいいだろうと思って手術が立て込んで3か月も待たされる九大を避けた。

重点はパラジウムに置いていた。

友人の意見を総合して、九州中央病院にした。これが最大の失策だったのだ。若いヤブの卵が、あきらかに見えている大きい神経を切って顔の右半分が紫色に晴れ上がりマヒした。ミスはだれにもあるが大きいミスは許されない。

さらに、患部を縫い付けていた糸がもつれていた。抗議したときには本人は姿を消していた。命拾いしたな。ぼくは探し出すけど。　　（続く）