からけんのブログ一覧

＜オフィシャルサイトからの引用＞

2017年、韓国の全州（チョンジュ）市で衝撃的な事件が起こった。現場実習生として大手通信会社のコールセンターで働き始めた現役高校生が、わずか３ヵ月後に自ら命を絶ったのだ。・・・（中略）・・・チョン・ジュリ監督の最新作。

８年ぶりにメガホンを執ったチョン監督は、ダンス好きの明るい少女が想像を絶する過酷な労働環境に疲弊し、ついには自死へと追いやられていく様を、迫真のリアリティをこめて描ききった。無垢な青少年を消耗品のようにこき使う企業の実態をあぶり出した本作は、日本よりもはるかに競争が厳しいと言われる韓国の社会システムの歪みをも告発する。社会の未来を担う存在であり、本来は守られるべき子供や若者が大人たちに搾取されるという理不尽な問題は、私たち日本人にとっても決して他人事ではない。

＜以上＞

実習生としてソヒを送り出した学校。ソヒはとても耐えられないと労働環境の劣悪さを訴えるが、学校は後輩の就職に響くとか、文部省からの補助金が減るとか、さらには学校をつぶす気か、お前ひとりの身勝手な行為が大勢の将来をつぶすのだ、親が泣くぞといって過酷な労働実習へと送り込む。

一方の企業。安価に使える実習生が来たことで、このときとばかりにこき使う。理不尽な要求。理解ある上司は自殺。上から下まで数字に追われる人間たちのピラミッド。それが会社という収奪機構であり、それが集まって社会をなしている。



でも僕は、自殺したソヒの死が無駄にならなかったことに光を見た。これまで同様の環境で死んだり自殺した実習生は75人　in Korea 。

個々の人間は自分の地位を守ろうとしているだけだ。上司も上司の上司も解雇されたら路頭に迷う。教師も教頭も、校長も教育委員会も、連綿と続く「いやなら辞めろよ」という言外の脅迫におびえ末端に行くにつれ要求は過酷になる。

日本と何が違うんだ。女工哀史の時代と何が違うんだ。絶望の中で身動きが取れなくなった人に社会は冷酷だ。

「いやなら辞めろよ」「親の顔、学校の歴史に泥を塗る気か」「ロクな仕事もできずに不満を言うのか」・・・




今どの社会も「自己責任」という冷たい言葉でつながりを断ち切られている。

個人が努力してより良い人生を歩もうと努力するのは正しい。しかし、社会は競争の果てに互いに首を絞めあう組織しか残せないでいる。

こんな社会ではみんな負け組になるんだよ。

次に苦しむソヒが続く社会。こんな社会はあってはならない。韓国社会は声を上げた。「次のソヒ防止法」が成立し不条理な競争を課す組織を糾弾できるようになった。



日本でも上映されている。「明日の少女」。こんな映画は日本では無理だと思っていた。この地味な映画に賞を与えるカンヌはさすがだ。

先日近所の鉄工所で溶接体験させてもらった。
生まれて初めての溶接。当然へたくそ。

だけど基礎学力のある僕は要領をつかむのが速い。職人さんから、
「おう、筋がいいぞ。うちに来ないか。」と言っていただいた。




頭がいいやつは医者か弁護士になる。子供のころは不動の価値観としてそれがあった。昭和30年代。町内から医者になった人が出ると住民は心の底から羨んだ。

溶接工になった人がいたとしても羨望の的になることはなかった。

労働を頭脳労働と肉体労働に分け、肉体労働を下げずむ風潮。それはいまだにどぶの悪臭の様に蔓延している。


僕はそういうでっち上げの価値観を嫌悪する。

溶接は自動化が進むが、いまだにいかに多くの知恵が注がれる作業であることか。

学んだ。工夫を続ける人たちは楽しく仕事をしていた。これは人間の本質に合致するからだ。

我々は数百万年も狩りをして生きてきた。道具を工夫し、狩りの方法を模索し、獲物を共有した。自己肯定感が発露するときだ。

この喜びの本質はモノづくりの中に生きている。こういう労働に敬意を払わない国は衰退する。栄えてはいけない。


今年一番楽しかった日になった。

現代社会におけるつまらない単純作業とか、どうでもいいことをする多くの仕事は人間をいびつにし鬱（うつ）にし狂気にする。ところが、そういった不健全な仕事のほうがかえって大きな顔をしている。

わくわく感がない仕事はいらない仕事だ。



最初は鉄板を仮止めしてもらった。それでも画像左のスタート部分はいびつだ。まだ「から」がついてる部分。


右半分はよくできたが、半自動化されているのでそのおかげだ。しかしやりながら考えない人はいつまでたっても下手だった。

この違いこそがポイントだ。溶接工と外科医に違いはない。なのに日本では不器用であっても数学ができると医者になる。僕ほどはできなかったくせに。そして称賛を受ける。これが不条理でなくしてなんだ。


どうだっ、この呑み込みの速さ。


ちょっと飛び跳ねが多かったか。



でもこんなのを作って、



さび止め。




この後、色を塗り玄関のオブジェになった。

ぼくにはよすぎる一日でした。

コンデジでもなかなかイケるな。今日はお隣大分県。紅葉、滝、渓谷、温泉。

ラパン。アバルトの80分の一の価格だが、面白さはほぼ同じ。むかしはMTもあったのだが。売れないものを作れないよね。したがって国民はその国民にふさわしい車に乗ることに。

これは意味の深い言葉なのだ。岸田さん、人気がないが、ちゃんとまともに選ばれた人なんだ。つまり、国民はその国民にふさわしい政府を作る。ま、自業自得。

だけど少数派にとっては迷惑千万な話だ。


さて、今日の　mini trip. around ooita on Lupin　おっとそれはLupin the third（ルパン三世）。頭がアバルトに行ってるからどうもいかん。lapin lapin. けなげで愛車紹介にも載せられないかわいそうなlapin。

アバルトに匹敵するのは燃費。両者16㌔/㍑。

ウッディコースターの曲線にうっとり。最難関の高校か理系の大学でしか習わない穏やかな曲線。サイクロイド、クロソイド、リサージュ・・・うまく組み合わせたもんだ。城島（きじま）高原のテーマパーク。曲線はとにかくいいよ。うんうん。woody coaster.




由布岳のふもと。湯布院とかあんな出会いナンパの温泉は素通り。



おとぎの国みたいな山村を通って、



由布川渓谷。入口で100円取られた。環境整備協力金。無料ですかと聞いたらそうだという。入場料が無料で環境整備に100円だそうだ。ここにもいた環境ファシスト。幕府の犬には勝てません。



でっかい石の壁。



人と比べてください。



ここでキャンプ飯。100円以下。



根気強い人がいる。




目的の湯平（ゆのひら）温泉。ここは僕みたいな人におすすめ。飼いならされた子羊にはちょっと刺激強すぎ。とくに何カ所かある共同浴場。今年は閉鎖。2024年3月再開。川は災害復旧工事中。不倫旅行はここだな。

石畳をずーっと上って、


ここ、「本日は男湯」ちょっと都会ではありえない。


とか、ここ。



帰りは九重を回って、野菜を買う。




もひとつ温泉、天ヶ瀬（あまがせ）の駅前温泉。100円。


ひと風呂浴びて、待たせたな lapin.


そこから歩いて桜滝。


よい一日でした。

今回はエアに関することを書く。

←①　エアホース　大体10年ぐらい使うとピンホールが開いてプシュー。もったいないのでBテープで巻いたら止まった。それから2年ぐらいしたらほかのところからプシュー。

テープを巻いても巻いてももぐらたたき状態になった。ので新調。やっと踏ん切りがついた。捨てようーっと。

だらだら腐れ縁で持ち続けるのはよくない。分かっちゃあいるけどね。

人間関係もそうだ。ふと気が付くと何の利点もないのに付き合っているということがある。

切るべし。


②　air gage(gauge). 日中の比較。

僕はペンシル型を使っている。整備工場のお兄さんがペンシルのように円環服にさしている。なんかカッコよさげに見えて買った。タイヤにプシュとさすとべろっと棒が出てその目盛りを読む仕組み。

これが一番単純で一番正確で一番耐久性があり一番安い。僕は30年ぐらい前にかった。いまだ現役。　（↓画像の黒い目盛り）これちょっと重くてポケットにさすとべローンと垂れ下がる。ので中華を買った。（↓画像の赤い目盛り）





空気を入れすぎたときに抜くための突起。これは中華がよくできている。日本製は滑る。（上日本　下中華）

などの利点はあるが、メモリが不必要にpsiもついている。混乱のもと。シンナーで消した。その目盛りが薄くて読みにくい。軽くていいが全体として失敗。

モノは何のためにあるのかという視点が欠落。結局日本製を使う。銭を損した。

中華のpsi目盛りがあまりにも簡単に消えたのがなんか嫌な感じ。必要なkpa目盛りもいずれ消えそう。


今日本製は売ってない。中華がゲージも席巻する。


③　エアチャック
あまり使われなくなったタイプ。エアホースの先にカチッとつけてタイヤに空気。うちにトラックもあったときなど空気入れだけでへとへとになっていた。メモリがついたりピストル型だったり指定圧で止まったり、・・・

結局一番単純な両頭エアチャックが残った。（↓画像一番上）



　　
④　コンプレッサー
普段忘れているのでたまには登場。30年ぐらい前に使っていたコンプレッサーが壊れて買い替えたもの。その後30年、電源は入れっぱなし。air漏れはないので夜中に動き出したりしない。酷使に耐える台湾製。馬力は1.5あれば十分。勘違いしている人が多いが馬力はエアの充填速度。決してエア圧ではない。（パスカルの原理）



（ぼくのがあまりにも汚いので画像はネットから）


皆さん憧れのairtool. ←これ番外
タイヤを外すときは便利だ。毎日やってる人には必要かも。だが、車2、3台のために買うのもなあ。しかもエアでギュイイーンと回すのはあまり上品ではない。ナットに傷がつく。（みんなもっと朝比奈そらさんに学べ）

十字レンチで十分。締め付けトルクは手が覚えるもんだ。

何かとゼニを使いたがる人がいる。その分頭を使わなくなる。バカな消費はバカを作る。amazonの餌食。（含む自己反省）

おやじの口癖だった。言いたかったことは、

二流を持つと人生が二流になる。三流を持つと三流。したがって一流を持て。

言うほうはイイが言われる方はたまったもんじゃあない。価格だよ。三流を1とすると二流の価格は10倍、一流の価格は100倍だ。しかも高けりゃあいいという問題でもない。

せめて金持ちの子に生まれていたらな。

貧困の中でモノを見る目を養うのは困難だ。

子供としてはこう思った。じゃあお前が持っているものは一流なんだな、と。それがね、くやしいことに上品な一流ばかり見せつけやがる。
僕はがぜん燃えた。よおし、俺も本物を持ってやる。…おやじの思うつぼ。



今のブルーバードとは違うのよ。当時のサラリーマンは大体3万円がやっとの給料。このとき60万円もしたブルーバード。P510

僕は庭にUFOが着陸したと思った。小6のとき。しかし、中学も3年ともなると、なるほど、フムフム、そうかあ、そういうことか、と少し納得。さらに大いに奮起。

コストカットを第一に考えるクルマは下品だ。510のころのクルマは、貧乏人は買うなとか、ゼニもないのにグダグダ言うなと言った売り方だ。メーカーに矜持があったのだ。




福岡の西方に糸島というところがある。ヒストリックカーの展示会。そのなかにそのP510、しかもSSS（super sport sedan)を見た。有鉛を入れたらぐっと元気になるL16エンジン。


DATSUNの血を色濃く受け継ぐ日産。この時点でまだNISSANは客にこびてない。

サニーもローレルもいいがやっぱりSSS.　最近ゴーンちゃんに消されたブルーバード。僕は不人気な名車と思うがやっぱりガツンと来るものがない。

正統で上品でFR. 貧民を寄せ付けない価格設定。鋳鉄のシリンダー。セコンダリーもプライマリーも、いやそもそもキャブが死語になった。フュエルアジャストの1/8回転で車は処女からばばあまで変化した。

バカや貧乏を排除したところに一流はあるのよ。しかる後にしか道楽は存在しえない。


最近はギアも道順もさらにはハンドリングまで車に決めてもらうのかい？


ご老体を改造してかわいそうな気がするクルマもあった。オリジナルを乗り続けること自体が素晴らしいことだと学んだ。

60年代セドリックは今のフェラーリよりも走ってなかったからね。そのセドグロに今会えるのは幸せだった。