• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

からけんのブログ一覧

2013年01月30日 イイね!

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その5

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その5僕に現金を払わせて、Discountしたことにして差額をくすねたいらしい。VISAはダメだと言った。これは中国に限ったことではない。済州島でもそうだった。

バカたれ、そうは行くか。黒社会に怯えるとでも思ったか。僕は、日本人を呼べと言って譲らなかった。するとできなかったはずのVISAが可能だという。それでも日本語のできるのを呼べと言った。

ちょっともみ合いになったがマネージャー格の人が出てきて謝った。不愉快だったのでここで食事するのはやめてタクシーで街に出た。

夜も遅かったしクルマも少ない。霧は出ていたがちょっとぐらいいいだろうと思い運転を交代した。もちろん国際ライセンスはある。わざと蛇行運転をして運転手が心配するのを楽しんだ。この程度で心配なら日本車を買うんだな。ずいぶん余分な料金をとったが心配料も入っているとしよう。

翌朝は早くにジムに行った。ちょっと離れたところにあって、田舎の温泉旅館みたいに廊下をくねくねして到達した。係の男が一人いた。狭いプールもあったがジムがとてきつくくたばってしまった。ちょっと横になっていると僕に日本史の質問をした。

彼の年齢からして彼の質問が基礎的だったので、もっと体系的な学習が必要だと言った。この時どの中国人もそうだ。一部の方が熱愛する台湾人もそうだ。けっして人の指図に対して素直じゃない。歴史は暗記じゃない。近代、ましてや昨日今日の尖閣など本質的歴史認識にとってはどうでもいいことだ。歴史観なしには現代に熱くなる資格はない。と言った。

これは聞く耳持たない日本人にも言えることだ。聞く耳がないのだから反論もしてはならない。ジムの受付程度の中国人は反論した。それは一瞬僕を黙らせる力を持っていた。

「中国史は東洋史ですから。」「日本は東洋の一部でしょう。」

まるで、歴史観なんて東夷の国が大きなことをほざくなと言わんばかりだった。彼はただジムの客のレベルを試しただけだった。

どうもすっきりしなかったが、おいしいおかゆを食べて街に出た。(写真はホテル日航上海の部屋)
Posted at 2013/01/30 20:17:09 | 日記
2013年01月29日 イイね!

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その4

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その4蘇州から上海へ向かうバスの中で僕は泥酔していた。何やら蘇州、上海間はトイレがないそうだ。そこで日本の小金をためたにわか成金の便所虫たちが、ちょうど中点に便所をつくった。自分らも使うし住民も利用でき日中友好に資するものだ。

バカ。これほど中国人をバカにした行為はない。「あなた達は便所も作れない人たちだから、便所を恵んであげますよ。」中国人の中に僕がいたら、上から目線のジジイ達を便所に蹴落としただろう。何だと思っているんだ。自国の文字もなかった国がわずか千年すると便所をプレゼントするだと。イラッとくるのが分からんのか。

なあライオンズクラブ、ロータリークラブ。ままごと仲良しお茶濁しクラブのやることはたとえ報道されなくても僕は知っている。

でもなあ、目が覚めるとトイレ行きたいもんなあ。これが僕の無節操なところ。でも人生は無節操になったとき、かならずのようにアバンチュールのチャンスが来るようになっている。

ちょうどいいことにバスがスピード違反をした。なんだか時間がかかりそうだったのでこれ幸いにそこらの草むらで用を足した。ところがアホ警官。僕が外に出てるのを知りながら発車の合図をした。どうしてどの国も警官というのは融通か効かんのか。

旅行は荷物を持ってはいけない。るるぶバカ女は家出する荷物を抱えている。僕は手ぶらでよかったが、しばらくすると雨まで降りだした。5,6メートル登った所に商店が3,4件あった。とにかく休もう。

コーラまがいのモノを飲んでいると向かい側に高校生ぐらいの女の子が座った。筆談した。彼女らは筆談に慣れている。あたりまえか、文字の国だ。いやいや僕が韓国語で発音すればたいてい通じるんだと言っても、ケラケラ笑ってそんなことはないという。数学も見た。日本よりちょっと深い。問題を出したが解こうとしない。それもそうだな。雨にぬれた怪しいのが小道を登って来て問題を解けと言ってもいやだろう。

なにを言っても笑ってくれる。楽しい時を過ごした。雨は霧になった。土手の上の道に彼女らは消えた。自転車がスリップしても彼女らは笑っていた。

ぼくはNIKKOホテルに行こうと思い、エンジン付きリアカーに乗った、と言っては失礼か。昔日本にあったオート三輪だ。





  
Posted at 2013/01/29 21:08:31 | 日記
2013年01月28日 イイね!

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その3

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その3帝国海軍は、戦国大名同士のような統率のとれない烏合の衆が形成していた。戦がすめば政商と呼ばれる掃除屋が庶民のなけなしのカネを吸い取った。政商たちは、ときとして強奪し、気が向くとカネを払った。今でいえばさしづめレアメタル争奪戦というところか。

タングステン、ラディウム、コバルト、ニッケル・・・これらを独占的に買い上げ海軍航空隊に納入した。その頭目が政商児玉誉士夫である。タイトルにある「脂粉の香りにむせかえる魔都、上海」とは児玉の言葉である。

陸軍も程度の差こそあれ同じ穴のむじなであった。中国全土に麻薬をばらまきアヘン中毒を増やし戦力を低下させ、薬中(ヤクチュウ)に薬をちらつかせ貴金属を集めた。

つまり帝国の軍資金は朝鮮銀行のむやみな銀行券の発行と、アヘンを餌に富を吸い上げることで集められた。

朝鮮人たちはおバカにもこのごろは、「帝国が半島の富を収奪し戦争遂行にあてた」という。そう言う事実はなく、もっとも致命的であったのは経済政策。それにより半島を小日本の奴隷にした。

話しを中国に戻し、つまるところ100年前のアヘン戦争の再現で中支戦線を乗り切ろうとしたのだ。

これは児玉誉士夫が一人で考えついたモノではない。戦後競争ボート会を私物化し、札束で自民党の首をしめ上げ黙らせた佐々川良一の入れ知恵である。

児玉はA級戦犯に問われるがさっと旗を持ち変え星条旗に忠誠をつくす。トルーマンの覚えめでたく、かつなりふりかまわず戦時供出物資の貴金属を私財化しし、戦犯)

愛国心に酔い、供出した国民のみがバカを見た。

こう書くと戦後の児玉の暴力団稲川会との一体性、ロッキード事件と政界との癒着、戦前の腐敗した政商が戦後国会議員になったこと。戦友を裏切って絞首台に送り自分は丸紅の社長に収まった瀬島。・・・限りないが今回は話を戦前に限る。

児玉誉士夫が上海大厦の上方階をフロアーで借り切ったとき川島芳子は最上階で田中隆吉との逢瀬にふけっていた。

上海大厦のエレベーターの門は刑務所の門のようにガシャンと締まる。周りの壁がだんだん速く下方に流れる。今は上方階には行けなくなっている。が当時、川島も小佐野も児玉も山本もこうしてこのエレベーターを使ったのだ。そう思うと日本史に暗躍した政商たちも乗り合わせているような気がしてくる。

ボタンがいいじゃないか。行き先を押すと1センチは引っ込む。きょうびの軽薄なビルはなんだ。押しても明かりがつくだけだ。これじゃあやる気がなくなる。いまや、時計の針のような行き先表示もいい。デジタルでこっそり表示だけ変わるのは乗り手に失礼だ。

地下はジャズをやっている。とても下手だ。往時をしのぶことはできない。調度品が何とか雰囲気を出している。大声を出す日本のガラの悪いのが帰るとそこは中国になる。

最上階から軍服を着て降りて来る麗人がいる。男装の麗人は田中少佐との逢瀬に飽きるとここで酒を飲んだ。自分のことを「ボク」と呼び日本人、また帝国軍人になりきった川島は、男装はしたがけっして麗人ではなく、何よりもあと数年の命であることに最後まで気がつかなかった。

とても軍人とはいえない細い体格が哀れである。祭り上げた日本人も残酷だ。

満人の彼女は軍法会議で死刑になる。養子先の川島浪速も田中隆吉少佐も戦後は他人事のように振る舞う。「ボクの戸籍を送ってくれ」という川島の要求は届かなかった。あたりまえだ。

Posted at 2013/01/28 23:14:19 | 日記
2013年01月26日 イイね!

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その2

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海  その2前回は、魔都上海とタイトルするよりノスタルジック上海残照であった。ところがのんびり懐かしむ現実は、その当時、どこにもなかった。当時、瀟洒な西洋館の住民たちは使用人すら信用できない戦々恐々の日々を過ごすのであった。それだけに刹那なその時を楽しんだのかもしれない。

使用人は目を離したら家具を盗む、カネを盗む、掃除をさぼる、買い物をさぼり、古い野菜を使う。租界の支配人達もいざとなれば本国に戦時交換船で帰られるというやけくそな気持ちで博打に興じた。家庭には電気冷蔵庫、ガス冷蔵庫、食洗器、洗濯機、乾燥機、プール、ピアノ、シャンデリア。今日本にあるものはすべて完備していた。

国民党軍も日本軍もフランス租界、共同租界の安全を保証することについては了承済みだ。これは日本軍にとってずいぶん分がいい話だ。お隣の家の座敷に座布団を広げお互いこの座布団の内部ではケンカをやめようというわけだから。

そんな約束で平和が保たれるはずがない。平和だったら何でもいいという考えが今の日本には多いが、中国人にとっては屈辱の平和などいらないものだった。殺人、誘拐、強盗、窃盗というテロは、たいていその家の使用人がグルだった。愛国無罪の始まりだ。歯を矯正した子供は真っ先に誘拐の対象になった。商品価値の高いモノをとるべきだから。

上海市郊外の虹口にある通称日本人租界には3万の日本人が住みわが世の春を謳歌していた。昼間であればショウファーの運転する車で、キャセイホテルでおいしいランチを食べることもできた。食事の後、Teaを飲みながら行きかう人を眺めているとサービスでCakeが出た。腕にクロスをかけた中国人の給仕はポマードをなでつけた髪でこう言った。「日本にもこのようなCakeがありますか。」ない。ここの日本人たちは50年100年先の暮らしを先取りしていた。

ただし、死の確率と引き換えに。

この3万日本人を侵略の尖兵と見るのは誤りだ。コロニアルとはそういうものだ。それがいやなら毛沢東と共に戦え。どの家庭も5~6人の下男下女を抱えていた。勝った者は何をしてもいいのに、それにしては日本人は控えめだった。

子供が寝ると夫婦連れだって上海大厦(シャンハイダーシャ)にクルマをまわした。半地下のステージ兼ホールは毎夜趣向を凝らしたショウをした。ときどきご婦人がたが眉をしかめる出し物もあったが、長い幕間に流れ続けるジャズは超一流だった。

ところがあるとき帝国海軍がこの上海大厦を接収した。現在でも大厦は最高のホテルである。外灘(ワイタン)を眺める最高の位置にある。ここの最上階に泊まって思わなければならぬことがある。ここに児玉誉士夫がいたのか。山本五十六は大厦の接収に欣喜雀躍して喜んだ。

キャセイホテルも国民党軍の盲爆で破壊された。

東洋の小島の山猿のうち、上海一旗組たちが抱いた夢は思ったほど長続きはしなかった。

Posted at 2013/01/26 10:49:31 | 日記
2013年01月25日 イイね!

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海

百鬼昼行、奇々怪々、脂粉の香りにむせかえる魔都、上海「犬と中国人入るべからず」。フランス租界(租界とは、欧米列強および日本が獲得した中国内の治外法権地域)の公園(現黄浦江沿いにある公園)に実際に在った立札だ。租界自体は戦時中、中国の勝利を見越して列強はいっせいに手放した。

領事館周辺を起点に拡大を続けてきた各国の租界は、それぞれおよそ50年の歴史を持つ。

租界だったところを歩いているととても素敵な西洋館に出くわす。最近ひと儲けをたくらんで昔風にコンクリートバラックを建て観光客を狙っているところもある。そういう「まがいモノ」が好きな「るるぶ」日本人は簡単に釣り上げることができる。

すぐにやらせるのが言葉もできないのにカネをしょってやって来る。ただ残念なことにこの鴨は頭がパーだ。どっちがサービスしているか分からなくなる。ま、とにかく舞い上がってのぼせてしまっている人はありがたい。

並木の立派な租界に行くと何十件も西洋館が立ち並ぶ。遠目にはヨーロッパのようだ。しかし、近づくと大勢の中国人がその洋館をしきって住んでいた。ひと部屋にひと家族二家族。一つの洋館で10家族。

一部保存の動きがあるときくがもう遅い。モノの使い方のしつけを受けてないから建物は壊れる寸前だ。

とくにここ、フランス租界は麻薬の取引で財をなしたものが多い。日本の成金は決まって下品だ。意味のない掛け軸。庭にはコンクリート製の鶴がいて水を池に噴き出している。汚い。やたらケバい服を着たがる。泥のついた靴で他人の玄関を汚す。・・・に比べれば一旗揚げようとやってきた南フランスの貧乏人は上品だ。

シャンデリアやピアノや蓄音機や家具調度品は、とっくの昔に盗まれたか薪になってしまっているが、庭の木々の配置、凝った階段を見ながら空想すると楽しい。ああ、ここがリビング、ここは子供部屋、寝室、・・・。今やそれぞれに寄生虫みたいに中国人が住みついている。

「中を見せてもらってもいいですか。」という僕に鋭い敵意を見せたのは寄生虫たちだ。金持ちは奪われることに鷹揚だ。貧乏人および、最近まで貧乏人だった人は、奪われることにヒステリーをおこす。こんなによってたかってモノをとり合い大事にしないからかえってモノの寿命を縮める。

中国人を虐げようと「犬と中国人入るべからず」といったのではない。お前らが訳も分からず公園をうろつくと公園がダメになるのだ。現に被害にあった公園管理者の怒りを感じる。

しかし、中国人がこの公園を汚す理由はほとんどなかっただろうが、フランスがここに公園をつくっていい理由は全くなかった。
Posted at 2013/01/25 11:21:46 | 日記

プロフィール

「目新しいものを求めてさまようカモ http://cvw.jp/b/849485/48568574/
何シテル?   07/28 20:30
続けて読んでいただく方々に感謝しております 裏切り者、舞い上がった者、偉そうなバカと戦うブロガーであり続けます ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2013/1 >>

  123 4 5
6 7 8 91011 12
13 1415 16 1718 19
20 2122 2324 25 26
27 28 29 3031  

愛車一覧

アバルト 595 (ハッチバック) アバルト 595 (ハッチバック)
乗り降りが楽な革シートにしました。燃費は意外とよく最低でも15㌔/㍑走ります。(田舎です ...
その他 アラヤツーリスト その他 アラヤツーリスト
堅牢さと美しさにひかれて今日買いました。 自転車キャンプに挑戦しようと思っています。 ...
フィアット 500 (ハッチバック) からけん号 (フィアット 500 (ハッチバック))
やっと望んだ車に出会えました。クルマと会話できるのが、クルマの楽しみのひとつですね。 ...
スズキ GSR250 からけん号 (スズキ GSR250)
中華バイクが最近まじめになっていることに気づきました。かつての日本車のように頑丈に出来て ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation