前回のブログではNHGT第2戦の結果のみを簡単にご報告しましたが、
「ミッションにトラブルを抱えていたのに、何で ? 」となりますよね。
レースは走ってみるまで何が起きるか分からないもんでしょ。
運が良かったかも知れないし、棚ボタだったかも知れないし、姑息なことをしたかも知れないし・・・・・
しかし、運任せだけではなかっと自分では思っています。
運5割、それ以外5割と言ったところでしょうかね ?
じゃ、お前は何をしたんだ ! と言う事になりますので、今回のレース前からの出来事を振り返ってみたいと思います。
長文気味なので、斜め読みでどうぞ。
その前にミッションの不具合について簡単に解説しないといけませんね。
【カルテ】 (笑)
症 状・・・・4速へのシフトアップ・ダウン時にギアが入っている筈なのにクラッチを繋ぐとガラガラと言う音とともにシフトが跳ねられ、エンジンの回転がニュートラル状態で空吹かしした態になるが、再度クラッチを踏んで入れ直すと入る。
4速のシフトフィールもスカっと言った感じ。
発生頻度・・・街中での発生は殆どなく、サーキットで負荷をかけミッション温度が上がってくると発生し易い傾向。
初 発・・・・先月のシステムRの走行会の時に初めて発生
部 位・・・・4速ギアのみ
受 診・・・・かかりつけのショップさんで4速ピンの摩耗・ヘタリが原因と診断され、精査目的のオーバーホールのため来月に半月程の手術入院を予約済。
その他・・・・いつ発生するか分からないので4速に入れて走るのが不安
といった具合です。
しかし街中では取り敢えず使えるので、様子を見ながらならGT戦でも楽しむ程度に走れるかな ? とエントリー。
ガッツリ走るわけでもないので、3分山のタイヤでも十分かと。
その後レースが近づくにつれ心境に変化が。
折角参戦するのだから、やれるところまで頑張りたいな。
4速が使えないわけではないので、労りながら走れば結構いけるかもと変な期待が・・・・・
ミッションの不安というマイナス要因を抱えているのなら、それを補うようなプラス要因を作ればイイじゃん。
ライバル達の分析をして、レース展開を自分に優位に運べばいいじゃん。
などと色々と考え出します。
プラス要因は何 ?
① 苦手意識の強かったジュニアコースを先月からコソ練習しており、3年ぶりにベストタイムを先月更新したばかりで 54秒09 を出せたことで少し自信がついたのと同時にジュニアの走り方が少し見えてきたみたい。
② ブレーキパッドも丁度先日の走行会で前後交換したばかり。
③ 秋のGT戦で使用するつもりだったおNEWのZⅡ★が、丁度直前に届いたばかり。
④ 参戦クラスであるスーパーRの王者様が、今回は別車両・別クラスで出場するので不在
⑤ ジュニアコースは抜きどころが殆ど無いのでスタート順位とダッシュ力がカギとなるが、4WDの ロケットスタートは武器となる。
⑥ 多くの仲間の声援が頑張れる気持を後押ししてくれる。
などなど
こうした事を踏まえて自分にできる事は
① タイヤは当然おNEWに履き替え
② ミッションの不具合を発症させないためには、早期に仕掛ける事が大切
タイヤの空気圧をコマメに調節して、周回前半で最大グリップを得られるようにする。
③ ミッションを労わるためには、タイムロスを承知の上で4速クラッチは気持ゆっくり繋ぎ、シフト も確かめながら慎重に入れる
④ 抜きどころのないジュニアコースにおいては、決勝では前者がいない2番手スタートまでをGE Tするために、予選タイムアタックは決勝よりも重要視して1LAPに入魂
そのためには燃料をコントロールして軽量化を徹底し、最小限のガソリン補充とする。
⑤ 決勝ではロケットスタートを確実に決めるために、スタート練習を事前にしておく。
⑥ スタートに成功したら無理して前車を抜いて順位を上げようとせず(ミッションを労わるため )、 そのポジションを落とさない事に専念する。( 嫌なヤツに徹する )
⑦ 練習走行とフリー走行で、各ライバル達の調子やタイヤの摩耗状態を確認して平均ラップタイ ムを頭にしっかりとインプットしておく。
などなど
こうした戦略を胸に当日を迎えます。
ガソリンは家を出るときから予選タイムアタック直前に空になるように給油し、予選と決勝直前にそれぞれのLAPに相当する分だけを計算してガソリンを給油
練習走行やフリー走行のライバルたちの状態から、予選は絶対に54秒台に入れないと厳しいと判断し、空気圧は2~3LAP目でベスト(2.3)となるように調節してミッションの不具合が発生しないうちにタイムの決着をつけようと走行した結果
予選のタイムはラップカウンターで 54秒9
ミッション労わりながらの慎重シフトでこのタイムなら上出来 !
これはイケるかも・・・・
そして決勝グリットが発表
よっしゃ~ 2番手スタート ! イケる、イケるぞよっと、ガッツポーズ
いよいよ決勝
ポールには ひろQさんが操る 赤いシルビア
私の後ろには
3番手のシビック
4番手のインプレッサ( むーさん。)
5番手のMR2
と続きます。
そして運命のスタート
このスタートを絶対に成功させて、早いうちに引き離して貯金を作っておかなきゃ・・・・
確実なスタートをするため5000回転で一気にクラッチミート
こんな回転数でも一瞬めまいがする程のロケットスタートが決まります。
気がつけば、シルビアさんはスタートで失速
第1コーナーに入る前で単独トップを獲得 !
第2コーナーに差しかかる前にバックミラーを見ると、MR2とインプレッサが2位争いを展開。
ミッションの症状が出て来る前に少しでも引き離しにかかります。
後ろで二位争いをしている間に・・・・・・
この展開なら10LAPを通して逃げ切れることを確信しました。
ミッションを気遣ってマージンを取りながら55秒台で周回しているので、やがて真後ろまで2番手が
迫ってくるであろうと事は想像がつきましたがしかし、このジュニアコースで追い越しを仕掛けるのは
中々難しい筈。
それはインプレッサ使いの名手の むーさん。をもってしても・・・・の筈
シルビアさんも猛攻で迫って来ますが10LAPの中では厳しいかな ?
こうなれば、ミッションを痛めてまで必死に逃げ切る必要性は薄くなったので
猛攻をかけて迫ってくるインプレッサ(むーさん。)さんのプレッシャーを感じつつレースを楽しむ余裕
が出てききました。
ストレートのガードレールの外では応援してくれ仲間たちが手を振ってくれているので、
こちらも手を挙げて、ヘルメットの中ではニコっと返します。
オヤジの私は思わず古いアニソンの歌詞を思い出してしまいました。
替え歌か ? (笑)
後でこの応援の仲間から聞いたのですが、
Monkeさん、手なんか振っている場合じゃないですよ。
後ろから数台が猛攻で迫ってきており、見ている方はハラハラもんでしたよ・・・
そっ、そうだったの ?
自分としては大丈夫だと思っていたので、お返ししなきゃと思って振ったんだけど・・・
一同、呆れ顔
こうして10LAPを終え、トップでチェッカーを受ける事に !
内容はどうであれ、
正直、嬉しかったです。
よい結果を得て、
9月までの2か月間程はオーバーホールなどでサーキットをお休みいたします。
決勝の動画を一応載せておきますが、
カメラアングルが悪くて前方があまり見えずしかもバトルも映っていなので、全く面白みはないです。
動画では4速に問題があるようには見えませんが、実際にはかなり慎重になっていますし
9LAPめの最後のストレートで一瞬エンジンの音がおかしい部分がありますが、シフト抜けです。