
先日、父親営業仕様マーチ君に泡系のインテーククリーナーを吹き込んで、モクモクさせて遊んでました。17万キロ無清掃なので、さぞかし調子も良くなるだろうと思ったのですが、なぜかアイドルが高くなってしまいました(涙)。
以前から、ネットで検索してもK11マーチのアイドリングは電子制御のため非調整式で、アイドリングがおかしい時はスロットル一体型エアフロセンサーをASSY交換するしかないと言われていて、僕も信じていました。
以前、父がディーラーに持ち込んで、無理を承知でアイドル調整してくれといったことがあったらしいのですが、メカさんが3時間ぐらい格闘した挙句、「電子制御でアイドル回転を直接制御しているため、調整できなかったのでお代はいただきません」と断れた事件も「なんだか難しい仕組みでアイドリングを調整しているらしい」と信じ込む原因になってしまいました。
いらん事せんかったらよかったと後悔するも、すでに時遅しなので、まだマシな調子のエアフロどれだったかな?と思いながら、しぶしぶ交換の準備をしていました。
交換する前に、改めてしげしげエアフロを見てみると、スロットルのメインバタフライの横に、なんだかバイパスする経路があるようです。

また、メインバタフライの縁の部分には、コールタール様の何らかのシール剤のようなものが塗られていました。おそらく、クリーナーでこのシール剤が飛んでしまい、隙間からのエア漏れでアイドルが下がらなくなったと考えました。
メインのスロットルをバイパスする経路があって、そこの絞りを調整してアイドリングを調整するのは、ゴルフ1やロードスターでおなじみの構造です。このバイパス経路がアイドル用なら、どこかに絞りを調整する部分があるはず・・・?

探してみると、位置的にもバッチリな場所にありました。回してくれといわんばかりの、樹脂製の5ミリのヘックスのスクリューが!!
ここまで状況証拠がそろうと、交換する前にちょっと試してみたくなりますよね。と言うわけでアイドリングが上がってしまった親父営業仕様のこのスクリューを回してみました。
何と、自在にアイドル調整できるではありませんか!!!
やれやれ、ECUで直接アイドリングを制御しているというのは、どうやら間違っていたようです。考えてみれば、電子制御スロットルでもなく、コンピューターが勝手にアクセルを吹かしておく経路は無いわけで、単にエアフロからの信号で適切な量の燃料をEFIから噴射しているに過ぎないわけですよね(汗)。
ディーラーが知らないあたり、おそらく本当に整備解説書には載っていないのでしょう。おそらく、エアフロのメーカーが、組んだ製品をテスターでテストし、スロットル全閉時のエアの流量をこのスクリューで調整してから、日産に納めているのでしょう。だから、日産としてはアイドリング調整の責任は持っていなくて、「できない。ASSY新品交換しかできない」となるのでしょう。
何はともあれ、これでK11マーチのアイドリングが、ゴルフ1やロードスターのように調整できることがわかりました。アイドルが上がってしまっている皆さんには朗報だと思います。大いに活用されることを望みますが、たとえばAT車で下げすぎてエンストしまくっても面倒ですし、あくまで自己責任でお願いします。
ブログ一覧 |
整備 | クルマ
Posted at
2009/08/26 21:50:07