自分で整備をしていると、整備の過程で何かを壊してしまったり、整備したことによってかえって調子が悪くなったりすることは、素人の私の場合はしばしば起こります。
そんな何とかするしかないという状況でのトラブルシューティングによって、いろいろと経験を積むことができているわけですが、今回は特になかなか原因が分からず、途中では最悪の事態も想定される状況となり知識、精神ともにかなり追い込まれた状況になりました。
ネタばれ的には最終的には無事生還できるのですが、まずは順を追って地獄編よりお送りしたいと思います。
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現在のロードスターのエンジンは26万キロ時に搭載した中古のNB6のB6エンジンです。気が付けば走行距離は36万キロに迫り、お、そろそろタイミングベルト交換をしないといけないなと思って部品をざっくり買い集めました。
タイベル交換自体は
20万キロ時に経験があり、必要な部品も大体わかっていてそれほど迷いませんでした。
また、以前入手していたスライドカムプーリー付きのハイカムもこの際に組みたいし、ウォーターポンプとHLAもやりたいなと欲張りな作業内容となっています。
さて、物もそろったことだし、2日もあれば終わるだろうとタカをくくって作業を開始しました。作業の様子はこちらの整備手帳をご覧ください。
36万キロタイベル交換 前編
36万キロタイベル交換 後編
ウォーターポンプ交換
HLA分解清掃
作業は順調に進み、なんか整備スキル向上してんじゃね?などと、ご機嫌でサクサク作業を進めました。(この時はまだ気づいていませんが、実はHLAの分解清掃ですでにミスを犯しており、中に空気が入ったままの状態で組み立ててしまっています。)
作業も終了し、さて運命の始動という運びになりました。
さすがに少し緊張しつつ、キーをひねるとセルが一瞬圧縮がないような感じの回り方をして始動失敗。マジで?なんで!!と軽くパニックですが始動時のベルトの歯飛びを疑いヘッドカバーだけめくってクランクを回してみてもタイミングは問題なさそう。もちろん閉めるまでに何度となく手回ししているのでおそらくタイミングには問題がないはず…?
タイミングが合っているので、再度クランキングをしてみると一応初爆はありかかりそうな感じ。アクセルをあおってクランキングするとかなり踏んでいれば一応エンジンは回るもののすごい振動+生ガス臭+タペット異音でとても走れるような状況ではない…。
最初の圧縮がないエンジンのようなセルの回り方がどうにも気になり、いろいろ考えるとハイカムを組む際にピストンを上死点のままで組んでいたことを思い出し、B6エンジンは一応バルブクラッシュしない設計なものの、ハイカム+分解清掃で通常ないほど伸びたHLAのせいでバルブがピストンにあたっていたのに、そのままカムシャフトを取り付けてしまったためにどこかの気筒のバルブが曲がって閉じなくなっているのではないか?という仮説が僕の中で成立しました(汗)。
しかし、最低限バルブ交換となるとヘッドは降ろさないといけないし、そもそも調子悪いなりに回してしまったのでヘッド側のバルブシートも死んでいるかもしれないな。そうなるとヘッド自体も使えないかも??今の僕の実力ではかなり難しいというか、ほとんど無理な状況だな…。などと考えましたがあえなくこの日はタイムアップとなり、以降しばらくはゴルフ1GTIでの生活となってしまいました(汗)。 次回に続く。
Posted at 2019/08/25 21:48:45 | |
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整備 | クルマ