トライ&エラー編にて、純正プレッシャースイッチを取り外して警告回路付油圧センサーを取り付けましたが、結局のところ油圧警告灯点灯+警告ブザー発報となってしまいました。
さすがにブザーならしっぱなしで乗り続けられないですし、やむなく油圧センサーは取り外し、元のプレッシャースイッチに戻しました。はてさてどうしたものか?
油圧警告の仕組みを解明できない以上、純正のプレッシャースイッチをどうにかつける必要があります。油圧センサーとプレッシャースイッチを両方付けつつ、マルチファンクションインジゲーターの油温も残しておこうとすると…?どうにかしてセンサー差込口をもう1個増やすしかないなと考えました。
ネットで検索してみると、どうやらこのような需要はそれなりにあるようで、T pieceといった名称でその名の通りT字型に油圧を分岐するアタッチメントがたくさん売られていました。
では、これでオス側がM10xP1.0で2つの口が両方M10xP1.0の物を買えばいいじゃんと思ったのですが、かなり探しても見つかりません…(汗)。ほとんどのものは1/4や1/8のNPT(配管用テーパーネジ)とミリのストレートねじの両方が混在している、もしくはすべてNPTのものばかりで、ミリのストレートねじばかりというものが見つかりませんでした。いくつかお店も電話してみましたが、やはりそういったものは無い模様でした。
純正のプレッシャースイッチと抜き替えて使用するために、わざわざプレッシャースイッチのねじピッチにあったセンサーを探して購入したのに、そのストレートねじがあだとなってTピースが使えないという
悲劇。もちろんVDOの油圧センサーにもNPTのものはあったわけで、警告回路なしのそっちにしておけばよかったな、最悪そっちをもう一度買うか?などと思いながら探し続けた末、ついにM10xP1.0のオスとメスが2つというほしかった組み合わせを見つけたのですが、それがこちらの商品です。
一見行けそうと思ったのですが、側面の穴の周囲に平面がほぼありません。
テーパーネジであればねじ山自体が密着してシールするので(実際はシールテープがやはり必要ですが)この状態でもいいのですが、ストレートねじはねじ自体にシール性がないため、センサーの根元についているワッシャーがつぶれてシールする構造です。しかしこの製品ではシールできる面がないため、シールできていないことになってしまいます(シールテープを巻けば実際は行けるかもしれないですが一旦はその方法は無しとしました)。
というわけで、もはや市販品で対応するのは無理っぽいなと悟りました…。
市販品で対応できないなら、作るしかないわけで、後は自分で作るか、誰かに作ってもらうかしかないわけです。実際に金属で物を作る行為自体はさすがに外注してやってもらうとして、ベースとなる図面を何とか作れないだろうかと考えました。
幸いなことにそれほど複雑な形状ではありません。
それに最近、フリーの3D CADが手に入るらしい事を聞いて気になっていましたし、私は普段CADを使うことはないのですが、トライしてみることにしました。
とはいえ、ほとんどやったことがないCADに悪戦苦闘しつつ、何とか作ったモデルがこちらになります。
簡単にいうと、先ほどの製品の側面の穴の部分だけ形状を変え、座面を確保した形状となります。
手元にあった油圧センサーとプレッシャースイッチを簡単にモデル化してモデル上で組み立てた図がこちらです。
モデル上では破綻なく使用できそうですね。
ここから図面を起こして、ネットで探した1個からでも作ってくれる切削屋さん2店舗で見積もりを取り、安かった関西の業者さんにお願いすることとしました。
さてさて、初めて自分で設計した部品が形となるわけで、うまくいくかどうかとても心配です…?
~つづく~
Posted at 2020/06/28 20:21:15 | |
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