![ここ2-3年で極端に進歩したスポーツウエア。その機能、デザインを考える ここ2-3年で極端に進歩したスポーツウエア。その機能、デザインを考える](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/039/204/776/39204776/p1m.jpg?ct=0df2a1fe0dbf)
ここ数年、スポーツウェアが大きく進化しているように思います。
具体的にはより薄く、軽く、複数の素材を組み合わせたものが増えている、ということですね。
ちょっと前だとスポーツ用Tシャツだと「速乾性素材(クールマックスなど)を使用して作った、というだけものが最近だと裁断も立体的になってパーツ構成が変わり、汗をかきやすい脇部分などにはより通気性の良い素材を使用したり、と形や素材が変わってきているということです。
以前こういった作りをしていたのはパタゴニアなどアウトドアメーカーに多かったのですが(アウトドア製品は極寒での使用など命にかかわることがあるのでコストよりも機能優先)、やはり価格が高かったのがネック。
しかし最近ではナイキ、アディダスを筆頭に「今までは高価で採用できなかった技術」を採用し、しかも安価な製品が増えてきているようです。
ぼくは軽量で機能的な衣類を好む傾向があり、それは旅先でも持ち運びしやすかったり体温の調節が容易であったり、洗っても乾きやすかったり、ということが大きな理由。
そのため機能的なスポーツウエアを選ぶ傾向が以前よりあったのですが、ここ2-3年はスポーツウエアが劇的に変化。
ナイキの「テックフリース」「フライニット」、アディダスでも同様の素材がありますが、これらは皺になりにくく、動きやすく、軽く、乾きやすいというかなりな高機能素材。
しかもそれらが大幅に安くなっているわけですね(アパレルだけではなくスニーカーも同様)。
ここでその一部を見てみましょう。
たとえばアディダスのプルオーバーですが、素材自体は軽量で弾力性のあるもの。
よって空気を多く含んで冬場には高い保温性を誇りますが、一方で暖気を逃がさないよう、また冷気を侵入させないように袖先にはフィットする薄手の素材が取り付けられています。
ネック部分だと肌触りの良いマイクロフリースを使用した起毛があり、ひとつの衣服の中に異なる機能を持つ素材が複数入っているわけです。
これでセール価格5000円以下なので、かなりお買い得じゃないか、とぼくは考えています。
こちらもアディダスの別製品ですが、袖先に「指ぬき」が装着されており、これは使わないときには上述のような「ウインドストッパー」として機能。
こちらはナイキのテックフリース。
動きやすさを重視し、通常の「ボディ+袖」ではなく、「上半身+下半身」という裁断で作られていますが、素材自体が軽量でコンパクト、洗っても乾きやすい素材。
パーカー部分も「ファンネルネック」と呼ばれる仕様で、じゃまにならない割に首周りを温めてくれるのでかなり便利。
かつパーカー部分も小さいので、綿でできたパーカーのように「洗ったらなかなか乾かない」ということもなく、機能的にも優れています。
こちらもナイキの長袖Tシャツですが、袖、脇、背中とそれぞれ異なる素材を使用。
血行の良い部分とそうでない部分、汗をかく部分とそうでない部分とで素材や機能を分けているのがわかりますね。
もう一つナイキで、こちらはソックス。
冬場は足の甲、指先が冷たくなりますが、このソックスは指先、足の甲、足の裏、かかと、足首で素材や厚さが異なり、保温、クッション性、フィット感などを必要とされる部位に必要なスペックにて提供しています(さらにアキレス腱のあたりには反射素材を用いて外部からの被視認性も確保)。
こういったことを考えると、スポーツウエアというのは衣類における「一つの完成形」と言えるのかもしれませんね。
なお、機能性についてはナイキがダントツ(しかし価格も高め)、次いでアディダス(機能はそこそこで価格が安い)、という印象。
プーマはデザイン性に優れるものの機能はイマイチ、アンダーアーマーは機能は優れながらも価格が高く、スポーツ以外で着るにはデザイン性が不足している、と考えています。
アウトドアウェアでも同様に、それぞれのブランドが得意とするフィールドや、想定している「使用環境(冬用であれば温度)」が異なり、たとえばパタゴニアは機能が極端に高くとも高価、ノースフェースは機能と価格のバランスが良く、コロンビアは日常的な機能性と価格、という感じですね。
車も同じですが、それぞれのメーカー/ブランドや車にはそれぞれの考え方、役割、使用目的があり、これらを一様に語ることができないのは面白いところ。
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Posted at
2017/01/21 11:51:52