![最新CI導入のショールーム、ランボルギーニ神戸へ。カスタムされたウラカンも展示 最新CI導入のショールーム、ランボルギーニ神戸へ。カスタムされたウラカンも展示](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/039/214/207/39214207/p1m.jpg?ct=bca19a795c8f)
新規オープンしたばかりの最新ランボルギーニ・ディーラー、ランボルギーニ神戸さんを訪問。
母体はランボルギーニ大阪さんと同じ光岡自動車となっています。
立地は三宮の旧居留地にあたり、数々のブランドショップが軒を構える地域ですね。
なおこれまで「自動車ディーラー」というと国道沿い(ロードサイド)が多かったものの、最近では繁華街に出店したり、ブランドショップと並んで出店することも多くなってきています。
それはおそらく「価値観のパラダイムシフト」が起きたためで、自動車は移動の手段を超え(そういった時代はもう終わった)、ブランド品と同じ判断基準で選ばれるようになってきている、ということなのでしょうね。
一昔前であればまだ「性能」で車が選ばれることも多く、たとえば時速300キロで走れる車を作るメーカーというのは限られており、それはポルシェやフェラーリやランボルギーニであったわけですが、最近だと他のメーカーでも容易に時速300キロを突破しており、リミッターさえ外せばメルセデスAMG、BMWでもそれは可能かもしれません。
ベントレー・ベンテイガはSUVでありながら時速300キロを超える最高速度を標榜していますし、「スピード」だけならスーパーカーを選ぶ理由がなくなってきているわけですね。
にもかかわらず「スーパーカー」を選ぶ理由とは、ということが非常に重要で、これはもう「デザイン」や「所有する満足感」が大きな理由になってきている、と言えるかもしれません。
腕時計でも、クォーツが登場する前はロレックスやIWCが「狂わない」という理由で、つまり性能面で選ばれていたと思いますが、その後のクォーツ・ショックにて、正確さという腕時計に求められる機能においては1000円の腕時計のほうがロレックスよりも上になってしまったわけです。
にもかかわらず、ステンレスのデイトナになぜ150万円も出すのかということになりますが、現代においてスーパーカーが選ばれる理由もそれと似ているかもしれません。
実際にスイスの時計業界はクォーツショックにて大打撃を受けることになりますが、そこから各メーカーとも生き残りをかけて「機能・性能」以外の価値観を追求しており、それと消費者の志向がマッチしたメーカー/ブランドのみが生き残っている、とも言えます。
衣類(アパレル)でもスポーツメーカーのジャージの方が圧倒的に高機能ですが、やはりオシャレな「ファッションブランド」の衣類が好まれ、バッグにしてもそれは同じですね(機能性”だけ”を考えるならば、女性の衣類だとスカートやハイヒールは存在する理由が見いだせない)。
つまり、人々が物を選ぶときには「機能」よりもデザイン性、満足感を重視する傾向がある、ということです。
これの背景には、工業技術が発展し、どんな製品でも一定のレベルを持ちうるようになったので、消費者は購入時に「性能」はさほど考える必要がなくなった、とも推測できます。
要は「一定の性能・機能を持っているのは当たり前で、”そこから先”が重要」ということですね。
話を戻すと、その”そこから先”が自動車メーカーのブランド化であって、スーパーカーブランドは性能だけではなくブランド性を重視する必要があり、これがこういった「ブランド街への自動車ディーラーの出店」ということに繋がるのだとも考えられます。
何にでもこういったパラダイムシフトは起こり得るもので、もっと古い話だと、古来より移動や運搬において主な役目を担っていた「馬」は自動車にとってかわられ、しかし現代では「馬」はステータスシンボルやレジャー(乗馬)、競馬と言った特殊な用途にて生き残っています。
昔とはまったく異なる役割を社会において果たしているわけですね。
自動車においても、今後自動運転が普及すると捉えられ方が変わってくると思いますが、そういった局面においても、今とは異なる「用途」や「要望」においてスポーツカー/スーパーカーは生き残ってゆくかもしれない、いやそうだろう、と考えています。
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2017/01/22 23:32:55