『THE SCREAMING NATURALLY ASPIRATED S2000 TRAILBLAZER』
スーパー2000のマシンと聞かれて、いくつかのマシンが思い浮かべるかも知れない
2009年にクリス・ミークがIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)で優勝した際に使用したプジョー 207 S2000
フォルクスワーゲンが、2013年のWRC(世界ラリー選手権)への復帰準備をしていた2012年に、セバスチャン・オジェがドライブしていたシュコダ・ファビア S2000
プジョーとシュコダだけが、S2000のマシンを開発していた訳ではありませんでしたが、今日知られているターボチャージャー付きのRally2(旧R5規定)マシンが登場する前のWRCの直下カテゴリーで、最もよく知られているマシンでしょうが、その時代には他にも多くのメーカもS2000規定のマシンを生み出していた
中でも、フォード・フィエスタ S2000は大成功を収め、プロトン・サトリア、トヨタ・カローラ、MG ZR などのS2000マシンもありました
しかし、S2000規定に合わせてマシンとして一番最初に開発に着手したのはフィアットで、2006年に、ライバルと同様に2.0リッターエンジン、4 輪駆動、シーケンシャル トランスミッションを搭載したプント S2000を発売した
S2000は猛烈に速く、ターボチャージャーが普及する前の、叫ぶような自然吸気のエンジン音は、最後の盛り上がりを象徴していると言っても過言ではありません
プントも成功を収めたマシンで、ジャンドメニコ・バッソは2006年と2009年にERC(ヨーロッパラリー選手権)のタイトルを獲得しただけで無く、2006年のIRC(インターコンチネンタルラリーチャレンジ)でもタイトルを獲得、ルカ・ロセッティは2010年、2011年と連覇を果たした
今週末はイープルラリーが開催されるが、今週のジラルド&カンパニーのアーカイブでは、約15年経った今でも、ベルギーでプントS2000が活躍していた様子が紹介されている
当時ステアリングを握っていたのはバッソで、そのとき彼はIRCの1戦としては8位に終わりましたが、同時にERCの1戦としても開催されていたので、ERCでは2勝目を挙げる事となりました
フィアット(2008年からアバルトとしてブランド名を変更)は、S2000として後続のフォード、プジョー、シュコダに匹敵する事はできませんでしたが、歴史に名を残すに値するマシンであることは間違いありません
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IRC Belgium Ypres Westhoek Rally 2009
フィアット(アバルト)のラリーの血脈は現在、R-GTクラスのアバルト 124 ラリーへと受け継がれているのだが・・・
131 アバルト・ラリーが活躍していた時代を覚えているだけに、トップカテゴリーにフィアット(アバルト)の名がないのは寂しいですねぇ
2027年のテクニカルレギュレーションがどうなるかは不明ですが、復活して欲しいマニュファクチャラーの一つですよね
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Posted at
2024/07/03 19:45:45