『WHEN A LEVEL PLAYING FIELD HELPED AN UNDERDOG SHINE』
当たり前のように聞こえるかもしれないが、WRC(世界ラリー選手権)でベテラン選手が持つ主な利点の 1 つは経験で、最高レベルでの競争だけでなく、ラリーそのものの経験も必要だ
しかし時折、競技の場が平等になる事もあり、カレンダーに新しいイベントが追加されると、若手ドライバー達にもチャンスが生まれる
2007年当時、マーカス・グロンホルムは雪と氷のスペシャリストとして認められており(過去9回出場したスウェディッシュラリーで5回の優勝を果たしている)、シトロエンとセバスチャン・ローブの王座を奪還しようとしていたフォードのチームリーダーとして明確に位置付けられていた
ミッコ・ヒルボネンは前年のテルストラ・ラリー・オーストラリアで画期的な勝利を収めていたが、そのイベントをローブはマウンテンバイクの事故で欠場し、チームメイトのグロンホルムは初日の朝にコースアウトしてリタイアした
ヒルボネンが序盤からイベントをリードし勝利したことは、疑う余地なく他の選手より明らかに優れていた事だった
それは2007年のノルウェーラリーまで続きました
ヒルボネンが、グロンホルムのフォーカスから1分41.5秒遅れの3位だったスウェディッシュラリーのわずか1週間後に開催された、新たにカレンダーに加わったイベントで、グロンホルムはカールスタッドでローブのC4 WRCをほぼ1分差で破った事を再現すると予想されていた
しかし、ノルウェーの狭く曲がりくねった道のオープニングステージで素晴らしい走りを披露し、グロンホルムより11.2秒も速いタイムでトップに立ったのは、2人のフィンランド人のうち若い方の選手で、その後ヒルボネンはリーダーボードのトップの座を譲る事は無かった
2度のドライバーズチャンピオンであるチームメイトからのプレッシャーを跳ね除けたヒルボネンは、グロンホルムに対して9.5秒差で勝利を収めた
「第1ステージからリードし、マーカスとセバスチャンと激しく戦いゴールして優勝した素晴らしいラリーだった。本当に素晴らしくエキサイティングだった」と、彼は笑顔を見せました
ヒルボネンにとっては素晴らしいパフォーマンスだっただけでなく、彼自身のキャリアや、グロンホルムがシーズン末に引退を発表したことを受けて、フォードの安心感にもつながった
今週のテト・ラリー・ラトビアはラリー・ノルウェーとは全く異なり、ステージははるかに高速で、7月中旬なので雪が降ることも無くのだが、17年前のヒルボネンが見せたような、経験の浅いドライバーが新しいラリーで得られるチャンスをつかむ姿を見ることが出来るだろうか?
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ガチンコの勝負でラリー・ノルウェーに勝利したミッコ・ヒルボネン
そんな若手ドライバーが現れるかと言われると、現在トップカテゴリーに乗れないと言う現実を考えると無理かと・・・
現状で、合致するとしたら勝田貴元か、今回のイベントに限って言うとセスクス辺りですかねぇ?
ただ・・・
ヒルボネンは”無冠の帝王”なんですよねぇ
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Posted at
2024/07/19 19:01:25