『Hyundai has ‘swapped strategy’ with Toyota』
WRC(世界ラリー選手権)シーズンの初めから、ヒョンデが2024年の新しいポイントシステムですぐにトップに立ったことは明らかだった
イベント最終日に提供されるポイントの恩恵は、ヒョンデの戦略に顕著な影響を与えたが、トヨタ陣営は全体的な結果に重点を置いたままのようだった
新しいスーパーサンデーの割り当てとより伝統的なパワーステージを通じて提供される得点機会を最大限に活用することは、ティエリー・ヌービルのドライバーズタイトル獲得とチームのマニュファクチャラータイトルの両方で重要な役割を果たした
ヌービル自身はシーズン最初の6戦のうち4戦で、日曜の最高得点12点のうち少なくとも11点を獲得したが、優勝は1回にとどまり、対照的に、トヨタのドライバーは開幕6戦のうち1戦でしかその偉業を達成できなかった
WRCシーズン第10戦アクロポリス・ラリーまで、トヨタのドライバーが日曜の得点で2桁を記録したのはわずか4回だけだった
トヨタのセバスチャン・オジェは前日にリタイアしたが、チリでの日曜には最高の12点を獲得して盛り返した
しかし、今年の最後の3戦に向けて、ヒョンデが両選手権で優位に立つ中、チリでは状況が変わり、トヨタのセバスチャン・オジェが日曜の最高得点を獲得し、ラリーの総合優勝者であるチームメイトのカッレ・ロバンペラが日本のブランドのために10点を獲得した
ヒョンデのドライバーが達成できた最高の成績は、オイット・タナックが総合3位に上り詰めるまでに獲得した7ポイントだった
ヒョンデのテクニカルディレクターであるフランソワ・ザビエ・ドゥメゾンは、WRCの2つの大物が戦略を事実上入れ替えた結果だと認めている
チーム、特にヌービルは、順位の優位性を強化しようと、リスクを冒すことをあまり望んでいない
「今は優勝が必要な時だとわかっている。ポイントを獲得しなければならないので、それが最優先事項だ」と、ドゥメゾンはDirtFishに語った
実際には、このラリーの結果、トヨタはメーカーズチャンピオンシップの差を35ポイントから17ポイントへと半分以下に縮め、カレンダーにはセントラル・ヨーロッパ・ラリーとラリージャパンだけが残ってる
トヨタが日曜日の得点にようやく慣れてきたように見えるのは心配かと聞かれると「それは私たちも同じです。戦略を変えたようなものです」と、ドゥメゾンは付け加えた
「日曜日のポイントはあまり考慮していません。先ほど言ったように、今は優勝が必要な時だからです。ポイントを取らなければなりませんが、あまりに多くを得ようとすると、失いすぎてしまいます。だから、今日はそういう状況です」
チリのルーズグラベルは、ヌービルとタナックの路面状況、そしてチームの i20 N Rally1の現在の特性に不利に働きましたが、ドゥメゾンは、ヒョンデがCERと日本のターマックで仕事をやり遂げると確信している
そしてヌービルが初のドライバーズタイトルを獲得したいという願望は、マニュファクチャラータイトルにおけるトヨタからの新たなプレッシャーに抵抗することと衝突しないだろう
「これは良い問題ではないでしょうか?」と、ドゥメゾンは語った
「個人的には、これは好きなタイプの戦いで、両方のチャンピオンシップを争うことになりますが、気に入っています」
「次の2つのラリーはターマックラリーなので、少なくとも金曜日はオイットとティエリーが非常に良いスタートポジションを取るので楽しみにしています。彼らにとって、ここでの損失を最小限に抑える事を可能にしてます」
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トヨタにとっては、ドライバーズタイトルは獲得がほぼ不可能となったので、マニュファクチャラータイトルに絞り、ヒョンデがやったような戦略に変更するのは、仕方の無い事ですよね
ヒョンデは、ヌービルのドライバーズタイトルが優先のような発言をしてますが、内心は両タイトルを狙っているので、気になって仕方ないでしょうね
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2024/10/10 21:28:55