『Former F1 boss launches scathing attack on the World Rally Championship – nostalgically recalls Finnish champions』
元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、WRC(世界ラリー選手権)の現状を憂慮しながら見守って来たのだが、彼によると、WRCは今やフォローするにはあまりにも退屈すぎるという
「80年代や90年代のような状態に戻ってほしい。メディアやあらゆるものが追随する、大規模で素晴らしいスポーツだった」と、シュタイナーはラリーUKのインタビューで率直に語った
シュタイナーによると、このスポーツにはもっと個性的な人物が必要だと
彼はフィンランド人ドライバーが世界ラリー選手権を支配していた時代を懐かしそうに振り返り、シュタイナーはフィンランド人がこのスポーツに多くのものを与えたと考えている
「現時点では、一部のドライバーはマシンをドライブするだけで満足しており、必要以上にファンや観客と関わることはありません。全員が立ち上がって『自分たちをそこに導くために何かを加えます』と言う必要があると思います。成功する人もいれば、成功しない人もいますが、それが最も欠けているものだと思います」と、シュタイナーは批判した
「私たちが戻る必要がある最大のことは、大きな個性を持つことです。古き良き時代を思い出せば、これらのフィンランド人ドライバーは皆大きな個性を持っていて、見出しを飾っていました」と、シュタイナーは続けた
ギュンター・シュタイナー(右)は、ハースF1チームのチーム代表として最もよく知られています
しかし、シュタイナーは、世界ラリー選手権はF1と比べて課題に直面しており、特にスポーツをテレビ向けにするとなると課題が顕著であることを認めています
「ラリーをテレビ向けに準備するのは簡単ではありません。しかし、現在存在する技術を使えば、それが可能になるはずです」と、彼は主張しました
シュタイナーは、ラリードライバーを今でも高く評価していると言い、彼は、ラリーカーのドライブには、F1や他のサーキットベースのモータースポーツよりも自然な才能が必要であることを強調しています
「ラリーカーは今でもクールなマシンだと思うし、ドライバーもとても優秀だ。サーキットレースでは、サーキットレースで多くのことを学べる。しかしラリーで上手ければ才能があるということだ。この人たちがやっていることは学べない」と、シュタイナーは指摘した
これは新しい話題では無く、世界ラリー選手権は以前にも同様の批判に直面したことがあり、今シーズン、個性的なドライバーの台頭はFIAの行動によってさらに妨げられている
FIAはドライバーが何を言ってよいか、何を言ってはいけないかについて厳しい姿勢をとっていて、ヒュンダイのアドリアン・フォーモーは今シーズンのスウェーデン・ラリーでゴールラインインタビューで不適切とされる発言をしたため1万ユーロの罰金を科された
シュタイナーはWRCをかつての栄光に回復させる具体的な提案はないと公然と認めている
「元に戻ってほしいが、魔法のような解決策はない。でも何かできると思う」と、シュタイナーは強調した
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元ハースF1のチーム代表として名が知られているギュンター・シュタイナーだが、1980年代中盤から1990年代に掛けて、MRTE(マツダ・ラリー・チーム・ヨーロッパ)でメカニックを務めたり、ジョリークラブやプロドライブ、M-スポーツ・フォードでマネージャーなども務めた事もあり、ラリーにも精通してるんですよねぇ
まぁ、シュタイナーがラリーに関わっていた時代は、確かに華やかだった時代ですので、今のラリー界を見ると残念な思いが先立つんでしょうね
新たに制定されるテクニカルレギュレーションで、多くのメーカーが参戦してくれるのを期待するしかないですよね
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Posted at
2025/04/09 20:57:21