『Straight talk from WRC team boss on difficult situation: “The differences are huge”』
シーズン当初から、期待は控えめだった
チームのドライバーのうち、グレゴワール・ミュンスターだけがWRCのトップレベルでフルシーズンを経験していました
ミュンスターに加え、Rally1マシンの走行経験がなかったジョシュ・マッカリーンもチームに加わり、マルティンシュ・セスクスは昨シーズン、トップレベルデビューを果たし、今年はフォード・プーマ Rally1でWRCの一部ラウンドに参戦している
2025年のチーム最高成績は、ミュンスターのサファリラリー・ケニアでの5位入賞だが、M-スポーツにとって真のブレイクスルーとなるパフォーマンスはまだ実現していない
「良い部分もあったと思う」と、チーム代表のリチャード・ミルナーはRallyJournal.comのインタビューで述べた
確かにフォードのドライバーたちは個々のステージで時折ペースを見せる場面もあったが、全体的に見ると、このイギリスチームはトヨタとヒョンデに明らかに後れを取っている
「最初に言った通りだ。自分の言っていることは正しいと分かっている。誰もが信じているわけではないかもしれないが、このトップレベルで運営するのは非常に難しい。我々のクルーと他のチームのイベント経験を簡単に比較すれば、その差は歴然としている」と、ミルナーは率直に述べた
ミルナーが強調するように、ラリーは経験がものをいうスポーツで、まさにそれがM-スポーツのドライバーたちに欠けており、その経験の差は、直近のギリシャラウンドで特に顕著だった
「ジョシュにとっても、マルティンシュにとってもアクロポリスは初めてで、ましてやRally1マシンでの出場は初めてだった。3回も4回も優勝したり、10回出場して10倍の回数のラリーをこなした経験を持つドライバーたちを見れば、その差は歴然としている」と、ミルナーは語った
トヨタとヒョンデは共に複数の世界チャンピオンを擁するチームだが、M-スポーツは未熟な才能を将来のスターへと育成することに注力している
「今年は厳しいシーズンになることは分かっていた。タイトル争いが激化するにつれて、他のチームもますますハードにプッシュしてくる。最終的に、今のような状況に陥ることになるだろう。これは予想通りのことだと思う。あとはひたすら走り続けるだけだ」と、ミルナーは語った
WRCの次の舞台は、エストニアとフィンランドで開催される高速グラベルラリーで、ミルナーは、M-スポーツのドライバーたちが成長を見せられると確信しています
「マルティンシュは当然、そこで良いパフォーマンスを見せたいでしょうが、そう簡単にはいかないでしょう。グレッグは高速グラベルで好成績を残しています。そしてジョシュは、まだ高速グラベルではあまり見ていませんが、スウェーデンでは非常に好調でした。とにかく、このまま突き進むだけです」と、ミルナーは締めくくりました
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1996年に運営をイギリス・フォードから移管された当時は、ワークスチームに近い存在で、シトロエンやプジョー、三菱やスバルにトヨタ等を相手にタイトルを争う程のチームだったのですが・・・
2010年代に入ってから、セカンドチームを支援していたストバートやミュンヒスが撤退し、フォードがワークス活動終了を表明してからは、資金難もあって現在の様な状況に
才能ある若手ドライバーを育てると言うのは、マルコム・ウィルソンがチームを率いていた時代からで、それこそ現在のトップドライバーは、皆M-スポーツ・フォードの門をくぐって来たと言っても過言では無いかと
確かにF1エンジンの製造で一世を風靡したメーカーではあるが、過去の栄光を再びと、またF1エンジンの製造に携わるくらいなら、その資金の一部をM-スポーツに回して欲しいと思っちゃうんですよねぇ
自分からすれば、全盛期を誇った頃はワークスで、その後はセミワークスとなり、いまではカスタマーみたいな状況に見えるんですよ
強いM-スポーツに、戻って来て欲しいですよね
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2025/07/13 20:55:23