
横にいるマイバッハもどき(失礼)のX7を後目に、このごく少量のみ量産される8シリーズベースのクルマは近年のBMWにおいては最上の部類に入るデザインでした。
その後見たIX3は、遠目で見れば十分だなぁというレベル。
まぁ、カッコいいもんじゃありません。僕には。
でも、ふと思った事があって、帰りに自分のLS600hを冷静に10秒見つめて見て、はてこれ美しいか?と聞かれたら、それは無い。別にかっこよくもない。
過去の自分であれば、兎に角とっつぁんぽい見た目、曖昧な運転の味付け、抑揚のないドライブ感、、、どれをとっても我慢できるものではなく、こんなん乗るならマークⅡのツアラーVの方が全然いいぜ!とか言いそうでした。いや、言っていたと思う。
でも、年を取り、記憶の片隅にあるチェイサー・ツアラーVのTRDバージョンみたいな足の硬さは、もはや長時間耐えられるはずもなく、割り切りの末に選択したLS600hの、高級な移動体としての高性能さと、あまりにもフールプルーフな維持管理に溶けてしまいます。
坂口安吾でしたっけ?堕落論?あれですよ、あれ。堕落しきって、そしてその境地に魅せられた腐った人間が、ああ、、、BMWとかベンツなんていう移動体なんて、、、
そう思えた場合・・・
新車で買ってディーラーを言いなりにこき使える、多少の入庫率の高さをストレスとしないメンタル、仮に7シリーズを買ったとして同じクラスの代車が出なくても1mmくらいは許せる寛容さがある、、、
そうなると、BMWの最新型って何だかんだ走行性は悪くない場合が多いので、いいんじゃね?と思わなくもないのです。
あんな顔で、あんな内装でも、まぁ移動体として優秀であれば、確かにBMWの味付けって量産車の中ではなんだぁかんだぁいい方なんで。
そうなると、カンパニーカーとかでBMW選んで最長5年で捨てる、なんて使い方が出来るヨーロッパであれば、まぁ別に形とかどうでも良いんじゃね?むしろ、値段と燃費とメンテナンスの楽さが勝負じゃね?と思うのです。
そして、その感覚ってあちらの方だと5とか7でもそんななんじゃないですかね?いい意味で、結構な値段でもカンパニーカーとかだと、別に特別な思い入れもないでしょうし。
結局、ボクみたいな貧乏性だと、まず新車が無駄に思える、挙句そもそもボクの所得に対して高い、さらにBMWと聞いただけで特別な感情を抱いてしまう、、、
もし、所得もたくさん、BMWとか別に足以下のブランド、って心から思えたら、別にほぼ無視で通り過ぎたIX3のエンジン版(それってX3?)とか便利だし、いいじゃんー♪って思える気がするのです。
というわけで、所得倍増計画でも立てて、眠カラなんてなんてやるようなクルマに思い入れのある自分を捨てて、、、、
じゃぁこのコンセプトなんなんだよ、苦笑。やめてくれ、思わせぶりのBMWは。
Posted at 2025/11/02 23:01:54 | |
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