セピア色の想い出

昨日のブログでドリキンと呼ばれる前の土屋圭市さん（NP1300クラスでスターレットに乗っていた）と一緒に〜富士で練習走行していた事を書きましたが〜偶然にも当時のレース写真を見つけましたのでアップします〜これはNP1600Cクラスのスタート直後です〜当時20代の前半だった私がこの中にいます〜確か予選3位で決勝は4位だったと思います〜

当時は学生でしたからお金が無くて（今も？）メカニックのHさんと二人で富士のレース村に泊って練習していました〜NP（ノーマルプロダクション）とは言ってもトップクラスを走る車は〜市販されたままでは無く、徹底したバランス取り（これが大変）をして、エンジンが廻る様に調整されていました。バランス取りの何が大変かと言うと、部品（ピストンやコンロッド）を一切削ってはいけないので、沢山のビストンやコンロッドを買ってきて、片っ端から重量を測って、同じ重さのパーツを集めてエンジンを組むんです。だから沢山のパーツを買わなくてはいけなくて、とっても大変なんです。削ってチューニングした方が余程安く仕上がるでしょう…でもレギュレーションで決まっていますから、パーツは削れないんです。そんな制約の多いNPクラスでしたが、イコールコンディションの車（ワンメイク）で争うと言う事は、ドライバーの技量が純粋に問われるクラスなので、タイムが出た時はとても満足したものでした（仕様の異なる車でタイムを出しても意味は無く、あくまでも同じ仕様の車でどれだけタイムを短縮できるのか？がドライバーの腕を判断する基準になる）当時はコースレコードが毎回塗り替えられる程、車がどんどん進化して行きましたが、自分でコースレコードを出した時はとても嬉しかったのを覚えています。当時私のメカニックをして下さったHさんは、その後無限に入社されて、F-2やF-1（当時はステファン・ヨハンソン選手）のメカニックとして活躍されました。