フェラーリV12エンジンの作り方。

うーん・・・当分身動きが取れそうにないな・・・ということで、現実逃避。


フェラーリ６１２スカエリッティのエンジン製作動画です。




・ヘッド等はアルミ鋳造ですが、なんと、砂型鋳造です（！）
ディーノ時代からの伝統ですね。砂にはレジンが混ぜてあり、エンジン一機ごとに砂型を作っているらしいです。砂型を作るときに出来るバリをトリミングするのに５時間かかるそうな・・・（砂型をキレイにする時間ですよ）

・バルブシートは液体窒素に入れて縮めてから挿入するらしいです。

・ポート研磨は人間がやってます。

・工場内の植物は作業場に適度な湿度を提供するためにあるそうな。あとは和み用？

・エンジンは職人一人で１日かけてくみ上げるそうです。


（V8はここまで徹底してないと思います）

●

なんというか、これはもう、工芸品ですね。
日本の車造りの対極のようなブツですね・・・・。

もちろん作業効率は悪いし、コストはかかるし、そういう野次を飛ばすことは簡単なんですが、大事なのはそこじゃないと思います。このような車造りを受け継いでいるその心意気、これが凄いのではないかと。