現在の総走行距離 約54000キロ
(2012年モデル。約53000キロで納車された)
交換したもの
・エンジンオイル 紫さん約4L
・ギアオイル NUTEC ZZ-31 (75W85)
・パワステオイル NUTEC ZZ-51改
装着したもの
・OMP OA/1000 アクセルペダルのみ
プロ箱はワークホース、安車だ。荒く扱われることを前提としたような車。でも、だからと言って酷い管理をするなんてかわいそうだ。田舎ゆえに出来ることは限られているが、最低限のケアはしてやりたいと思う。
(・・・というか、車にフェチを求めなければプロ箱は相当に良い車でっせ。)
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まずはオイル交換。納車時にオイルとフィルタは交換済みだったのだが、いかにも安いオイル・・・というシャバシャバな感じだったので納車後2週間ほどで交換した。 入れたのは某紫さん。E46用の過走行車用5W30が2L残っていたので追加購入した5W20と混ぜ混ぜ。理論上は7W25くらいか。
プロ箱のエンジン1NZ-FE(1.5L DOHC VVT-i装備)は、一言で言って駄馬だ。回らないし煩い。遮音材を省かれているからなおさらやかましい。なんとも雑なエンジンフィール。
凝った整備は出来ないから、せめて良いオイルを、と紫さんを入れてみた。結果、メカニカルノイズが若干減った。ただ、標準0W20のエンジンのためか、約7W25の粘度は硬かったように思う。朝一のクランキングや、走行中の回転フィールが若干重くなった。やはり純正の粘度がベストか。オイル自体は安物鉱物油と違ってねっとりと油膜感があるのは心強い。
紫さんは洗浄能力が高いことだし、2回目の紫さん交換は早めにすべきだろう。
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ついでにパワステオイルとギヤオイルも交換した。
プロ箱のMTミッションはこれまた安物の粗雑なもので、ギヤ自体はすんなり入るのだが、精度感が低く、ニュートラルのポジションがゲトラグよりもグラつく。2-3-4速の行き来の際、時々ゲートに引っ掛けてしまう感じ。せめて良いギアオイルで滑らかになれば・・・と思ってZZー31を投入。結果としては、若干マシかな、という程度の変化だった。でも、ギヤボックスのうなり音も減ったし、フリクションが減ったような感触もあるから良しとしよう。
ニューテックにはもう一段高いギヤオイルがあるが、そちらはレース向けでむしろギヤ鳴りが増えたという報告も見かけたため、敢えてZZ-31に留めた。ZZ-31は油膜が厚め、街乗り~スポーツ走行向けらしい。
ついでにパワステオイルも交換。ニューテックのZZ-51改。結果は、まあこんなもんかな、という程度。2012年モデルと比較的新しいし、パワステオイルが極端に劣化していたわけではないせいか、交換後の変化も少なかったか。まあ自己満足自己満足。
プロ箱のアクセルペダルは、踏み間違え防止のためか、妙に遠い。僕の障害では足首は返せても、膝から足を引き上げることは出来ない。アクセルが遠いとアクセル>ブレーキの踏み替えが少し辛い。そこでOMPのペダルをアクセルペダルだけに上げ底装着した。差は6ミリほどだが若干増しになった。あんまりやりすぎても乗りにくくなる可能性があるからほどほどということで。
↓のアクセルペダルだけを使用。
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総じて言えることは、プロ箱はE46よりもこの手の油脂の質の変化に鈍感だなあということ。BMWのエンジンは良くも悪くも「高品質で繊細な機械」みたいな印象があって、油脂の変化を感じたものだが、プロ箱は使い倒すこと前提で「鈍感力」みたいな作りなのだなと思った。
たぶん、ギヤオイルやパワステオイルなんかは無交換でガンガン乗るケースが殆どなんだろう。今回の交換は過剰整備の自己満足だったような気がするけれど、油脂類を交換して壊れることは無いので、まあ良いのではないだろうか。
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ちなみにプロ箱のエンジン1NZ-FEは駄馬だと書いたが、確かに質感はまさしく駄馬なのだが、セットアップは完全に低中回転全振りになっていて、想像を超えたトルク感がある。なんというか、常に最大限のエネルギーを引き出そうとしている仕立て。燃費最優先のセットアップとは全然違う。ローギヤードなMTと相まって、空荷だと結構速い。
凡庸なエンジンだけれど、とにかくパフォーマンス最優先の仕上げになっている。だから、鞭を入れると楽しい車になっている。イタリアンとはまた違った(エロくない)意味での「踏みたくなる」車という印象。高速でぶっ飛んでる要因の一つだと思う。
プロ箱対NAロードスター。笑い声がうっとおしいけれど・・・。
これはロドスタのコンディションが悪いだけだと思うけれど、プロ箱は日本の道路環境では必要十分な動力性能だということは伝わってくるかも。何よりもプロ箱のブレーキが良い。ノーマル仕様でもプロ箱のブレーキは空荷では過剰なくらい効く。400キロ載せて止まるための仕上げなのだろう。
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燃費については、家族に頼んで適当な満タン法を試してもらったところ、13.3キロ/Lだった。正直、良くは無い・・常に力を出していくような仕上げなのでしょうがないとは思う。
おそらく、油脂類を完全に交換したことだし、運転も慣れてきたし、今ならもう少し良い数字は出そうだ。それでも満タン法で14km/Lくらい出れば良いほうかな。
ほぼ同じ環境でE46 318i(2LNA)はオンボード読みで12.9キロ/L、満タン法で12キロ/Lを生涯通して出していたのだが、これはBMWのエンジンが優秀だったということだろうと思う。
(ただ、センサー類などの故障一発で当時の2LNAとしては比較的良好な燃費も相殺されてしまうけどな。)
Posted at 2016/01/16 01:54:02 | |
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プロ箱メンテナンス | 日記